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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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149話 笑顔の理由と、旅立ちの決意

あのブルーナからは想像もできないね。

はあ、どんな顔をして会えばいいのよ?

今、目の前にブルーナが居たら、私泣いちゃうよ?


うん、でも私は決心したよ。 ブルーナは連れて行く。

そういえば前に見た『特性:無感情Lv2』は、きっとこれだったんだ。


私はブルーナの部屋の前で立ち止まった。

はあ、どうしよう。 ブルーナを直視出来ないかも。

どうしようって何度も考え込んでいると、部屋の中から声がした。



「ユイ? どうしたの?」



ふう、仕方が無いから出来る限り平静を装っておこう。

私は意を決して部屋に戻った。



「ちょっと、ロスさんから明日の事で話があったんだけど・・・」



ブルーナはジッと私を見て来た。



「ブ、ブルーナ?」



するとブルーナは少し困った顔をしてため息をついた。



「そっか、お父さん。 私の事を話したんだね?」


「!!!」


「えっと、その・・」


「ユイ?」


「はい」


「もう~、泣かないでよ~」


「だって・・」



やっぱり駄目だった。ブルーナの顔を見ると涙が止まらなかった。


しばらく私が落ち着くのを待ってからブルーナが話し出した。



「夢も希望も、生きている理由さえわからなかった。ただ過ぎて行くだけの日常だったけど、あの日、ユイに出会ってから世界が変わった」


「颯爽と助けに現れたユイ。確かに服装も鮮やかだったけど、それ以上に気配や仕草、表情等、全てが色鮮やかに見えて、私の心を照らしてくれた」


「一緒にいると、心にかかっていた靄が晴れていくのがわかった。こんな感覚は初めての事だった」


「私は昔から特殊な感覚を持っている。私に対して向けられている感情が何となくわかる?って感じかな」


「だからユイと初めて会った時の衝撃が忘れられないよ。ただ純粋に私を心配していて、その想いは温かく気持ちのいい感覚だった」


「あの出来事以来、初めて安心してぐっすり眠る事もできた」


「それ以来、本当に過去を振り返らなくなった。前を見て歩ける様になった。今の私ならあんな事、些細な事だって本気で言えるよ? だから大丈夫! 心配無用よ?」


「うん、わかった。 ブルーナは強いね」


「そうでしょう? 今の私のメンタルはオリハルコンより硬いんだから」


「そっか、無理はしていないのね? 本当に大丈夫なのね?」


「大丈夫だよ? ちゃんと検査を受けた結果、妊娠はしていなかったし、変な病気ももらってなかったから。それに、私を犯した奴らは全員捕まって極刑にされているからね」


「え? ブルーナ? 私はそんな事、一言も聞いてませんよ?」



も~、何を言っているのよ。

でもブルーナは満面の笑みで笑っている。

うん、私もその笑顔を信じるよ。



翌日、元気にいつもの笑顔のブルーナが目の前にいた。



「おはよ~」


「おはよう」


「はあ~、またしばらく会えないんだね」


「え?」


「えっ?」



私とブルーナは同時に首を傾げた。



「あ~、言うのを忘れてたかも」


「何?」


「ブルーナを貰いました」


「はい。 ・・・え?」


「私の冒険の旅にブルーナをあげる、ってロスさんに言われたから貰いました」


「え? 冒険? 私? 私が一緒に行ってもいいの?」


「うん、よろしくね」



ブルーナは私に突進してきて抱き着いた。



「ありがと~! ユイ、大好き!」


私はブルーナを抱きしめて頭を撫ぜてあげた。




いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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