147話 エルフの賢者
私は聞くのをチョッとためらったけど、気になったのでヘスティアさんに聞いてみた。
「ヘスティアさんは子供が欲しいと思わなかったのですか?」
「ん? いるぞ? 20人ほど」
「え!?」
「危機的状況を何とかしようと思っての、男を10人産んでキッチリ教育して育てようと思ったのじゃ。 まあ結局、目標の男の子を10人産むのに22人産む事になったがな。ははは」
「え? さっきの話を聞いてると一人でも奇跡なのに22人? もしかして御年数万……」
「まて、まて、私を何だと思ってるのじゃ? 万を超えるわけないじゃろう(まだ4桁じゃ)」
「でも、22人って・・」
「目標に向かって一番初めにやったのは魔法の研究じゃ。 200年ほどかかったが魔法が完成し、それを使っていたのじゃ」
「魔法?」
「**『魅了』**の魔法じゃ。 それを対象の男に使用すると男は発情する魔法じゃ」
「おおお、それはまさに救世主となる魔法ですね!」
「いや、この魔法は欠陥品だった。 効果は完璧だったが、誰がこの魔法を使っても、対象の男は全て『妾(作った本人)』を求めて来た」
「え?」
「故に、この魔法を普及させてエルフ族の危機を救う計画は失敗したのじゃ。まあ妾が使う分には完璧だったがの」
「それでも排卵が年一回だと、1人産むのにも何十年とかかったんじゃないですか?」
「いや、ほぼ完璧に妊娠できたぞ?」
「凄い確率ですね」
「そうではない。 いつくるかわからぬ排卵と卵子の寿命が半日なら、隙間なく撃てばいいのじゃ。 3人の男に魅了の魔法をかけて、毎日させたのじゃ」
「うわ、身体が大変そう・・」
「ん? ああ、それは人族だけじゃ、ははは」
「え?」
「人族の交尾がおかしいだけじゃ」
「ええええええ!?」(何?どう言うこと?)
「まあでも、人族と結婚したエルフって色々と大変ですね」
「今はそうでもないぞ? エルフ族は妾が開発した**『体の感覚を切る魔法(感覚遮断)』**が使えるから、人族とする時はそれを使っておる」
「それを使えば一切の感覚がなくなる。 後は終わるのを待っておけばよい」
「人族とすると時間がかかるが、ボーっと考え事をして待っておけばいい」
「うわ・・・(夢がない)」
「目的は行為ではなく子供じゃからな」
「でも子供が欲しくても良い人に巡り合えるかはわからないですよね」
「その場合、人族の街で娼婦をしとる」
「ええええ!?」
「何度も言うが、目的は子供じゃ。 人族は喜んでしてくれるからの」
「・・・」
「正直、男なら誰でも良いのじゃ。 子供は100%ハーフエルフになるし、姿も100%母親に似るのじゃ。 唯一の欠点は、ハーフエルフで生まれて来る子は、99%女の子って事じゃ」
・・どんなブ男の遺伝子でも可愛い女の子が生まれるって事?
・・・う~ん。 でもね~(複雑だ)
「何だ、魔法が気になるのか? 気になるなら教えてやらぬでもないぞ?」
「えっ!? あ、いや、教えて欲しいわけでは・・」
「魅了の魔法は元からあるが、これは妾のオリジナルじゃ。色々と参考になると思うぞ?」
「そ、そうですね。うん、じゃあ、教えてもらおうかな?(護身用に)」
「ああ、いいぞ」
その後も色々とためになる(?)話をいっぱい聞いた。 そして翌日、私達は街に戻る事にした。
「本当にお世話になりました」
「ありがとうございました」
「うむ、またいつでも来い」
「はい」
「そうじゃ、1つ言い忘れておった。上位精霊の召喚についてじゃが」
「はい?」
「上位精霊の召喚魔法は人族の街の中では発動しないぞ。自然の力が少な過ぎて上位精霊は呼べぬ」
「え?そうなんですね。 わかりました~」
「ユイ、いつでも呼んでね?」
「お喋りの相手だけでもいいよ?」
「クスクス、本当ね~。どこでも直ぐに駆けつけるわ」
「楽しい事があったら、わけてね~」
「うん、また直ぐに呼ぶからね?」
妖精達はエルフの転移魔法で妖精の里に行くとの事だった。
まあ、目立つから仕方ないね。
でも、今度、旅に出た時に召喚するつもりだけどね。
お礼とお別れを言って、私達はそれぞれの馬に乗ってクシオスの街に帰った。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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