145話 精霊契約の儀2
「どうしたの?」
「どうしたの? じゃ無いわ!」
「今、上位精霊に名前をつけようとしたじゃろう?」
「うん、その方が便利じゃない?」
「その前に、名付けた瞬間にお前は死ぬぞ?」
「え?」
「他種族であれば問題無い。 他種族であれば契約して名前を付ける事も多々ある話じゃ。しかし、精霊は別じゃ。 契約後に精霊に名付けをするとMPを固定で消費される」
「自分のMPを越える魔法は本来発動されないが、精霊への名付けは別じゃ。強制的に持って行かれ、その時に足りない分は生命力を削り取られる」
「それを上位精霊でやってしまうと生命力を全部持って行かれて、名付けた瞬間に死んでしまうぞ?」
「えええ、でも名前を持っている子もいますよね?」
「それは、ほとんど下位精霊の時に名付けをしておるからじゃ」
「???」
私は再び首を傾げた。
「精霊の格によって消費値が違うからの。下位精霊への名づけで消費MP1500、中位精霊でMP3000、上位精霊だとMPが6000も持って行かれるからな」
「現実的にエルフでも名付けするのは中位精霊までじゃ、人族では下位精霊でも厳しい条件じゃぞ?」
「そのMP6000って間違いないの?」
「ああ、消費は固定だからな。昔、エルフの族長が上位精霊に名付けをして死にかけていたからな。6000で間違いない」
あれ? 私のMPっていくつだったけ?
最近、ステータスを見てないから覚えてないや。
私は一度、ステータス画面を立ち上げた。
あ~、大丈夫かな。
でも、この話を聞くと、やっぱり私のステータスは異常なんだね。
どうしよう、名付けは出来そうだけど、私の異常性を話す事になるのか。
しばらく私が悩んでいると、ブルーナが私に声をかけてきた。
「ユイ? この人達は大丈夫だと思うよ? ユイに不利益な事はしないと思う」
「何じゃ? どう言う事じゃ?」
え? ブルーナ? 私の思考を読んだ?
「な、何でわかったの?」
「え? だって顔に出てたよ? 出来るけど、出来ない。どうしよ~って?」
うそ~~~
「じゃ、じゃあいいかな?」
「うん」
「だから、何がじゃ?」
「え~っと、あまり知られたく無いから秘密にしているのですが・・」
「ん?」
「私は異常と言われるスキル等をいくつか持っています」
「まあ、あの試合を見れば他と違うのはわかるわい」
「その中の1つがMPかな? 私のMPは現在6200です」
「「 は? 」」
「・・・MP6200」
「・・・」
え? 何? この沈黙。
「はあ~? お主は人族だろ? ありえないだろう?」
「そんな人族なんて聞いた事がないぞ」
「ユイ凄~い」
「さすが、私に勝つだけの事はあるよ」
「うん、うん。最高の契約者だよ」
「やっぱり、予想通りね。 ユイは面白い」
「これなら一緒に更なる高みに登れますね」
「でも、秘密にしててね?」
「「 は~い 」」
ヘスティアさんは本気で驚いてたけど、妖精達は何か軽いノリだったね。
まあいいか、私は気を取り直して名付けをした。
「う~んと、じゃあ、、、」
「ウンディーネの名前はディネ」
(私は一人ずづ名前をつけてはMP回復薬を飲んだ)
「サラマンダーの名前はサラ」
「シルフの名前はシル・・ルフ・・う~ん、シ、シ、、、シフ! あなたはシフ!」
「ノームの名前はノー・・・ん~?、、、ノン! でいいかな?」
「・・・・ユイ? それはいくらなんでも安直過ぎるよ?」
え? 何かブルーナが酷い事言っているよ?
「そんな事ないよ~、ちゃんと考えたよ~」
その証拠に、妖精4人組は大喜びで飛び回っているよ?
「やったー、私もこれで名前持ちだ~」
「わーい」
「ちょっと妖精の里まで自慢しに行って来ようかしら?」
「うふふ」
「それで、ユイ? 体は大丈夫なんじゃな?」
「はい、大丈夫です」
「ありがとうございました」
私の目標はこれで達成だね。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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