144話 精霊契約の儀
ん? ここは何処だろう?
「ユイ、大丈夫? 体に痛いところは無い?」
私は声のした方を見ると、ブルーナが心配そうにこちらを見ていた。
「うん、大丈夫だよ? ここはどこ?」
「ここはヘスティアさんの家の一室だよ。ユイは精霊との連戦で魔力を使い果たして倒れたのを、ヘスティアさんがここまで連れて来たんだよ」
「あ~、そっか。 うん、思い出した」
身代わりの装備があったとは言え、命をかけた全力の勝負だったからね。
あ、そういえば精霊はどうなったのかな?
「勝負の結果、精霊がどうなったか知らない?」
「うん、何も聞いてないよ」
「そっかー」
あれ? もしかして失敗?
勝てば服従とか言ってたのに。勝負の内容が駄目だったのかな?
私とブルーナはヘスティアさんがいる広場まで歩いていった。
「ヘスティアさん、ご迷惑をおかけしました」
「おお、元気になったようじゃな」
「はい、おかげさまで」
「まあ、あれだけの戦いをしたのに、その程度ですんだ方がビックリじゃ」
「それで、あの~」
「ああ、精霊達の事だな」
「はい」
「お主が寝込んでしまったから、精霊達は一度帰らせたが……全ての精霊がユイと契約をする事を望んでおったぞ」
「本当!? やったー!」
私は嬉し過ぎて小躍りしたい気分になった。
「どうしたらいいです? 私は何をします? 何をしましょう?」
「落ち着け、ちゃんと説明するから」
「ごめんなさい」
やったー、頑張った甲斐があったよー。
ついに旅のお供をゲットだ~。
「しばらく、ここで待っててくれ」
そう言ってヘスティアさんは何処かに行ってしまった。
数分後、特に変わった様子もなくヘスティアさんは戻って来た。
「精霊達を連れて来た」
どこに?? 私は首をかしげた。
「まずは、ある程度の説明をするぞ」
ヘスティアさんは精霊について話し始めた。
エルフ族以外には精霊を見ることは難しいが、波長が合い、精霊に気に入られれば契約が可能になること。
契約すれば精霊が実体化し、誰にでも見える**「妖精」**となること。
召喚魔法で呼び出すとMPを消費し続けるが、転移魔法などで連れて歩く分にはMP消費はないことなどを教わった。
「では、そろそろ契約を始めるぞ?」
「はい、お願いします」
ヘスティアさんは詠唱を始めた。
そして、私のまわりに魔法陣が出現した。
「ユイ、右手を突き出してくれ」
私は言われた通りに右手を出した。
すると、右手に暖かい物が触れたと思ったら、私の前に精霊が姿を現した。
「うわ~、可愛い~~!」
目の前に浮いていたのは、身長30cmぐらいの女の子達だった。
「私は人族の冒険者ユイです。よろしくね」
「クスクス、私は水の精霊ウンディーネよ。 よろしくね、ユイ」
「私は風の精霊シルフです。 よろしくお願いいたします」
「火の精霊サラマンダーよ、試合は楽しかったわ」
「土の精霊ノームだよ。 まさかアレを破壊されるとは思わなかったよ」
嬉しい誤算だ~、
皆、女の子だ。
サラマンダーとかノームは男の子だと勝手に思ってたよ。
それから30分近く妖精達とお喋りしててふと思った。
「そう言えば個別の名前は無いの?」
「ええ、名は持っていないわ」
「そっか~、じゃあ私がつけてあげるね?」
「そうだな~、じゃあ、ウ、」
「待てーーーーー!!」
ヘスティアさんが慌ててワタシを呼び止めた。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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