141話 VS 土の精霊!
私はその声を聞いて、その場にへたりこんだ。
「はぁぁぁ、」
キツイ。 全力で連戦する事が、こんなにキツイとは思わなかった。
でも、次で最後だ。
私は気力を振り絞って立ち上がった。
『では最後の精霊じゃ』
茶色の人形が姿を現した。
『始め!』
土の精霊は直径30cm位の石の弾を連続で私に放って来た。
私も石弾の弾幕で迎え撃ったけど予想外の事が起きた。
私が撃った石弾は全て打ち負けた?
私の石弾は砕け散ったのに、精霊が撃った石弾は砕けずに大きく軌道そ反らしただけだった。
軌道が反れたから私に当たる事はないけど、何度やっても結果は同じだった。
魔力に込める力を大きくしたけど、やっぱり破壊出来なかった。
「硬いよ、攻撃力はあまりないけど硬過ぎるよ」
その証拠に、軌道が反れずに私に向かって来た石弾は私が張ったシールドを壊すことが出来なかった。 土の精霊は攻撃力より防御力重視なのかな?
お互いに決定打が無く、しばらく撃ち合った。
すると土の精霊は自分の前に大きな壁? 恐らくシールドを張った。
そして何もして来なくなった。
これは私に「破壊してみろ」って事かな?
面白い!!
私は例の狙撃魔法をする為に魔力を込める。
石弾を硬く硬く作って先端を尖らせた。
そして前回同様、速度を上げるために火の魔法で瞬間的に爆発させて飛ばすイメージを追加し、同じく風魔法で矢に回転をかけ精度と威力を上げる。
最後にロックオンして、**『エイムマジック』**を使用した。
今までに無いほど土、火、風の魔法を極限まで高めた。
「後悔しないでね?」
限界まで高めた強力な一撃。
私はそれを土の精霊に向かって放った。
「行っけー! ≪スナイパーマジック≫」
ズドンッ!!
認識できない程の速度と、轟音を響かせながら精霊の張った盾を粉砕した。 が、それだけだった。
「ウソーー!?」
盾の後ろにいた土の精霊まで届かなかった。
私の全力の狙撃で倒しきれなかった。
私が茫然としていると、土の精霊は力を溜め始めた。
やばっ、何かしてくる!
私は慌てて防御体勢に入ったけど、またもや予想は外れた。
土の精霊は再び自分の前に大きな盾を作った。
今度は本気の盾なんだろうね、盾に紋様まで浮かび上がっているし存在感が半端ない。
「マジかぁ」
再び土の精霊は撃ってこいとばかりに動かなくなった。
これは私の属性魔法では破壊できないね。
うん、じゃあ私も本気で応えるよ。
私は再び杖を構えて、魔力の**「融合」**を始めた。
「ぐ、ううう」
反発しあう全力の魔法を全力の魔力で抑え込む。
蛇神を倒した時の比じゃないぐらいの魔力を混ぜ合わせる。
やばい、暴発しそう。
でも、負けない! 自分の魔力に負けてどうするの?
「くっ、、、」
暴発するか、抑え込めるかギリギリの攻防を続けた。
そして、それは完成した。
「これで倒せなかったら、私の負けでいいよ?」
私は肩で息をしながら、悠然と佇む土の精霊に向けてソレを解き放った。
「融合魔法≪銅:アカガネ≫!!」
カッ!! ドゴォォォォォォォォンッ!!!
凄まじい光の奔流と轟音が鳴り響いた。
光と音が収まった後には、私以外なにも残っていなかった。
「勝った?」
私は気力だけで立っていたけど、『勝者、ユイ!』の声が聞こえた瞬間に、その場に倒れこんで意識を失った。
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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