135話 毒魔法と、甘い勘違い?
これは! ちゃんと魔力が練り上げられているね。
そして、放ったダークアローは威力も速度も申し分ないモノだった。
ズドンッ!!
「凄いよ、ブルーナ」
「えへへ、本当に? 本当に凄い?」
ブルーナは私に褒められて嬉しそうに笑った。
「ユイに教わった事は毎日しっかり練習してたんだよ?」
「そっかー、でも教えても出来ない人は何度やっても出来ないからね。ブルーナの努力とブルーナ自身の才能が上手く結びついたんだね」
「ありがと~」
ブルーナは嬉しそうに私に抱きついてきた。
「でも、もう1つあるんだ~」
ブルーナはそう言って詠唱を始めた。
「≪ダークプレイス≫」
ブルーナの周囲に黒色の水たまりが広がった。
半径5mぐらいかな? 近づいてよく見てみたら、水たまりじゃなくて、影が広がった感じに見えた。
これは入った者の動きを止めて拘束するのかな?
あ~、いや、違うね?
「これの効果は、範囲に入った者に負荷をかけて移動速度に制限をかける魔法なの?」
「さすがユイだね。見ただけでわかっちゃうなんて」
「私も闇魔法は色々試したからね」
「そうなんだ~」
「でも、これはブルーナのオリジナル魔法だよね?」
「うん、ユイの魔法の理論にそってやってみたの。魔法のイメージを具体化させるのが詠唱で、発動させるのが『力ある言葉』だって言っていたから」
「はい、良くできました。ブルーナは私の一番弟子だね」
そう言ってブルーナの頭を撫でてあげたら、満面の笑顔になった。
「でも、ブルーナは本当に闇属性に適応しているね?」
「私に魔法を教えてくれた人も、闇属性がイメージしにくくて、6属性の中でも使える人が一番少ないのが闇魔法だって言ってたからね」
「ブルーナのイメージは『光の令嬢』って感じなのにね?」
え? あれ? ブルーナの表情が凄く沈んだものになっちゃった?
「ご、ごめんね? 闇魔法が得意だからブルーナかどうこうって話じゃなくて、私の中のブルーナは煌びやかな世界にいるご令嬢ってイメージだったから?」
「ごめんなさい、大丈夫だよ? ちょっと考え事をしちゃっただけだから」
「そ、そう? ごめんね、変な事言って」
はあ、ビックリした。凄く暗い表情をしたから何かと思ったよ。
「そう言えば、毒の魔法は出来なかったの?」
「ううん、術式を確認してイメージしながら詠唱してみたけど毒の魔法はできなかったよ」
「そっか~、残念だけど仕方ないね」
「うん、でもどうして毒魔法なの?」
「この世界では、毒がとても有効だからだよ。毒の魔法を使える人は勿論、解毒魔法を使える人も少なくて、解毒薬すら貴重品だからね。闇魔法が使えるなら、護身の為に覚えておいて損はないと思ったからだよ」
「そっか~、じゃあ今度もう一度練習しておこうかな? ただ毒を受けた時のイメージがいまいちわからないのよね」
「う~ん、じゃあ1度受けてみる?」
「え?」
「毒を」
「やだ、ユイったら……」
え? 私、変な事は言ってないよね? そこは、頬を染めるとこじゃ無いよね?
何をどう勘違いしたらそうなるの?(毒=キスとか?)
「ブルーナ?」
私の呼び掛けに、やっとこっちに戻ってきたみたい?
「うん、やってみる。お願い出来る?」
「わかった。 先ずはこれを渡しておくね」
私はブルーナに解毒薬を手渡した。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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