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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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130/190

130話 辞退と、昇格の儀

私達は王都に向けて出発した。

とは言っても、カインさんとゼイナスさんが馬で数日かけて王都に向かうだけで、私達は転移魔法陣で一瞬で飛ぶだけだけど。

(カインさん達、ごめんなさい。)



「では、飛びますのでリーニさん、私に抱き着いてください」


「わかったわ、これでいいのかしら?」



そういってリーニさんは普通に正面から抱き着いてきた。

柔らかい……お母さんの包容力だ。



「えっと、リア? マニカ? どうして、あなた達まで抱き着いているの?」



私の左右と後ろに、二人がガシッと張り付いてきた。



「さあ、ユイ。いつでもいいよ?」


「私も準備OKよ!」


「4人一緒に転移ってした事はないのだけど?」


「じゃあ、ユイの好きな実験ができるね?」


「いつでもいいよ~」



何かデジャブを感じたよ? シーネスに来た時もこんな感じだったよね。

まあ、いいか。 転移魔法陣の魔力が行き渡ったのを感じたので起動させた。



「フォルトゥナ王都」


シュワンッ!


光が収まると、そこは見慣れた王都の公園だった。



「本当に凄いわね~、一瞬で王都に帰ってこれるなんて」


「4人同時は初めてだったけど問題なかったね」


「うん、今度は5人に挑戦だね?」


「いや、いや、さすがに限界だよ? 私が押しつぶされちゃうよ」


「そうかな~」


「取り合えず、カインさん達が到着するまでの間の宿を探そう?」


「は~い」


「待って、ここには私の自宅があるから皆、泊っていって?」


「リーニさん、いいのですか?」


「もちろんよ。カインが帰ってくるまでは私一人だし、広いから使って頂戴。さあ行きましょう」


「それでは、お願いします」



その後、数日間はリーニさんの自宅でお世話になった。

とても立派なお家で、さすがAランク冒険者(の夫婦)の家だなって感心したよ。



後日、カインさん達がヘトヘトになって戻って来たので、合流してそのまま冒険者ギルドへ直行した。 ギルドでは別室(貴賓室)に案内されて、ギルマスやビオラさん、その他の幹部職員が数名待っていた。 そこで私達への感謝状や報奨金等の授与が行われた。



「それでは……本当に辞退していいのか?」



ギルマスは今日、何度目かの確認をしてきた。



「ええ、さすがに王城での式典の参加は遠慮させてもらいたいです」


「今後の事を考えると、顔を売っていた方がいいと思うが?」


「今の王族の事を考えると、顔を売った方が怖いですよ(トラブルの予感しかしない)」


「まあ、確かにそうかも知れんな……。わかった、式典は辞退で伝えておこう」


「ギルマス、ありがとうございます」


「それでは次に、ランク昇格の授与を行います」



空気が少し引き締まる。



「リーニさん」


「え? 私ですか?」


「今回のオーガ討伐数はリーニさんが一番多く、それを高く評価されました」


「え、でもあれは、ユイちゃんが先に大きなダメージを与えてくれたから私が止めをさせたのよ?」


「ええ、報告は受けているわ。でも、あの大魔法を制御して味方に被害を出さずに殲滅したのは、あなたの実力よ。貢献も大きいのよ? リーニ」


「わかりました。それでは有難くお受けします」


「それでは、魔術師リーニさんのランクがAからAAに昇格となります。おめでとうございます」


「リーニ、おめでとう!」



まわりから一斉に拍手がおこった。カインさんも嬉しそうだ。


いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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