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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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129/190

129話 氷上の舞姫と、伝説の記録!?

「はあ、ユイは周りを気にしなさすぎだな、もう少し警戒心を持つように言わないとダメか・・」


「にゅふ、ふふ・・」



マティルダはジト目でユイを見た。



「何の夢を見てるんだか。 おい、ユイ起きろ。ユイ」


「んん~、あれマティルダさん?」


「もう直ぐ出番だぞ?」


「・・・えっと?」


「こんな所でどれだけ熟睡してるんだ? もう少しで競技の出番だぞ?」


「競・・・あ! やっと出番ですか?」


「そろそろだ。 今のヤツが27番目だからな」



私は近くにあった時計を見た。

うわ~、開始から3時間半もたってるよ。



「今、クリアした人は何人ぐらいかわかりますか?」


「一人だけだ」


「一人!?」


「タイムは15分ぐらいだったかな?」


「15分?? 遅っ!」


「そうか? しかしユイも攻略の仕方を見ていた方がいいんじゃないか? 前のヤツが成功したやり方をマネして皆進めてるぞ? ほら、あの急な斜面も前のヤツがああやってクリアしたんだ」


マティルダさんに言われてソレを見たけど・・・



「・・何あれ?」



斜面の上側の淵に手をかけて、うんてい? けん垂? みたいにして進んでいる?

え? あれが攻略法だって言うの?

そこは走り抜ける事を想定しているよね?


腕の力で何とかわたり切った男は最後の木登りを始めた。

そして14分台でゴールして喜びを爆発させていた。

次の人は途中で落ちて失格。

私の前の人は12分台で暫定一位となった。


そして、や~っと私の番がまわって来た。

アイスリンク(偽)のスタート地点に移動し、**「アイススケートシューズ(着脱式)」**に履き替えた。


「え? 大丈夫ですかそれ? 立てますか?」


「大丈夫ですよ」



靴を履いた私は立ち上がって合図を待った。



「本当にそれでやるのですか? 危ないですよ?」



運営スタッフは私が履いたブレード付きの靴を見て本気で心配して来た。



「大丈夫です」


「そ、そうですか?」



スタッフは何とか納得?して下がってくれた。

そして準備OKの旗を振った。



「それでは始めます。 よーい」


ピイーーーーーーーーーーー!!



シャアアアッ!!



私は氷(偽)の上を勢いよく滑走した。

それを見て会場はどよめいた。


障害物はジャンプして、連続カーブも難なく曲がり、皆が苦戦していた2メートルの上り坂も、勢いを殺さずそのまま突っ込んで余裕で登り切った。



「「「 おおおおおおおおおお!! 」」」


「何あの子!?」


「凄っ!」


「おいおい、20秒もかからず氷エリアを突破したぞ?」


アイスリンク(偽)から出た私は、ブレードが付いた金具を外した。


カチャッ。


そして三枚の壁に向かってダッシュした。

一枚目の壁は手を付いてジャンプして越え、二枚目の壁は下の隙間に勢いよくスライディングで抜けて、最後の壁も軽く超えた。


水上エリアの杭と板は考える必要も無かった。


タタタタタッ!!


地上を走っているかのように迷いなく走り抜けた。

そして急斜面はバランスと力の方向を意識しながら、今日一番のダッシュをして抜けきった。


後は最後の木登り。

超余裕です!


シュバババッ!!


あっと言う間に登り切った私はゴールの印に触れた。



「スゲーーーー!!」


「なに、ナニ、何がどうなってるの?」


「ありえねーーーー!!」


「いったい何分でゴールしたんだ?」



会場からは今日一番の歓声が上がった。



「ただいまの、ユイさんの記録は……59秒です!!」


「やった~! 目標の1分切れた!」



そして再び会場は大歓声に包まれた。


その後の表彰式や商品・賞金の授与その他諸々に参加させられて解放された時には、既に夕方だった。 リア達のお土産は結局何も買えずに戻ったんだけど、二人は楽しそうに私の活躍(?)を聞いてくれた。 何はともあれ二人共、元気が戻ってよかったよ。

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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