125話 最凶の守護者
「「「「 おおおおおおおおおおおおおおお!! 」」」」
ユイがテント内を光で照らした為、テント内は丸見えになっていた。
「おい、おい、もしかして?」
「これは・・」
「あ、あいつら! 俺達ももっと近づくぞ?」
「ああ、急げ!!」
あっという間に10人近くの男達がテントを囲んだ。
しかし男達の幸福なひとときは、ここで終了する事になった。
ドスッ!! 「ぐえっ」
バキッ!! 「ぎゃ、」
ゴスッ!! 「うぐっ」
バタバタと倒れて行く男達。
何人かは逃げようとしたが、あっという間に叩きのめされた。
そして残り3人になった所で、一人の男がソレを口にしそうになった。
「あ、赤い、、」
「やめろー、バカか! 死ぬぞ?」
隣りにいた男が慌てて横の男の言葉を遮った。
「あ? 赤がなんだって?」
「あ、赤い、髪が、綺麗ですね? マティルダさん」
ドガッ!! 「ぐげっ」
全員を叩きのめしたマティルダは、少し離れた場所へ男達を連れて行った。
男達は全員、青い顔をしてマティルダの前で正座をしていた。
「今、見た事は忘れろ! いいな?」
「「「 はい!! 」」」
「おい、お前。説明しろ」
「はい!!」
マティルダに指名された男は、事の発端を洗いざらい喋った。
「はあ~、何をやってるんだユイは?」
マティルダは男達をギロッと睨んだ。
「「 ヒイィィー 」」
「お前たちは失せろ。 私の視界に入らない所までな?」
「「「 はい! 」」」
男達は一目散にその場から逃げて行った。
着替え終えてテントから出て来たユイは、目の前に立っていたマティルダを見てビックリした。
「マティルダさん? どうしてここに?」
「はあ~、ユイ?」
「はい?」
「脇が甘いって言われた事ないか?」
「え? あるけど、十分注意してるから大丈夫です!」
「はあ~」
え? 何? 何で溜め息??
「ユイ? 真っ暗な夜に明かりの点いた部屋の窓がレースのカーテンだけだったら外からどう見える?」
「え? 丸見えですね? だから遮光カーテンか雨戸を閉めますが?」
「ああ、そうだな」
「???」
「今の状況は正にそれだ」
マティルダはテントを指さした。
それで状況を理解したユイは顔が真っ青になった。
きゃあああああああああああ! さっきの着替えが丸見えだったの!?
「安心しろ、覗こうとしていた男達は全員退場させた」
「ほ、本当ですか? ありがとうございます」
た、助かった~!
「それと、もう一つ・・」
「え、何ですか?」
何か嫌な予感しかしないんだけど?
「おねしょ、、」
「きゃああああああああああ!! ち、違うんです!!」
ユイは慌ててマティルダの口を手でふさいだ。
「違う、ユイ、よく話を聞け」
マティルダはユイの手をどけて落ち着かせた。
「ち、違うんです・・」
「わかってる。 それも説明するから最後まで聞いてくれ?」
「は、はい」
「ユイ? ベンチで爆睡してたみたいだな?」
「はい・・」
「脚を開けて寝てたから丸見えだったらしいぞ?」
「うっ・・・・・」
「そこに通りかかった男の子が悪戯して、手に持っていた水鉄砲でユイに向けて撃ったみたいだ」
「え?」
「それが運悪く、大股広げていた所へ水がかかったらしい」
ちょ、言い方・・・・。
「それで起きたユイは自分がおねしょしたと勘違いしたみたいだ」
「はああああああ、良かった~~~~! もう、人生が終わったかと思ったよ~~!」
「わかってると思うが、これを一部始終見ていたヤツがいるんだからな?」
「あ、そうか、そうですね・・・」
「そいつには見た事を忘れろと脅しておいたから噂が広まる事はないから安心しろ」
「あ、ありがとうございます」
「それで? そんな恰好してアレに出るつもりなのか?」
「はい。 面白そうだったから」
「そうか、頑張れ」
「はい」
そして色々と問題を解決してもらった私は、気分健やかに受付へ向かった。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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