123話 大運動会!?
サーラさんの家で夕食を頂いた翌日、私は一人でオウディスの街を歩いていた。
カインさん達男性陣は転移魔法で一緒に連れて行けないので、今朝早くに王都へ向けて出発していた。
何かごめんなさい。
私達女性陣は転移魔法で一瞬だから、しばらくここでゆっくりしてから王都へ向かう事になった。
それならと、オウディスの街を見てまわろうと、リアとマニカに声をかけたんだけど、今日は部屋で休んでおくって断られた。
昨日から調子が悪そうだったのは、わかっていたから仕方ないね。
なので今日は一人だし、あまり目立たない服装にしたんだ。
上は白色でVネックのシフォンブラウス。
下はモカ色で膝丈のスカート。
股下近くまでスリットが入っているけどサイドだから、気にする程の物でもないね。
靴は黒色のカジュアルな物だけど、高いヒールが入ってるからいつも以上にデカ子に見られる……。
ちなみに下着は上下とも薄いピンクだよ?
え? 聞いてない? あら、そう?
まあ、取り敢えず大人な雰囲気を醸し出した私は、街を散策しながらリアとマニカに良いお土産がないか探した。
ん? 何だろう? この香ばしい匂いは? ……って、さっきから私、食べてばっかり!?
私は自分の手で抱えきれないほどの料理を持っている事に気付いた。
だって、美味しそうな食べ物の出店がいっぱい並んでいるんだもん。
「何やっているんだろう?」
「何だ嬢ちゃん、知らないのか?」
私がボソッと呟いた言葉に、さっき飲み物を買った出店のお爺さんが話かけてきた。
「今日は3年に1度の運動会だ。今年は記念すべき20回目の大会だから、いつも以上に盛り上がっているがな?」
「運動会? おもしろそうですね」
「興味があるなら参加したらどうだ? 各部門で優勝者には商品が出るぞ? しかも大会で一番人気の障害物競争で優勝したら**『土地付きの家』**が貰えるかも?だからな」
「え!?」
土地付きの家!?
「ああ、第10回大会では土地付きの家か貰えたからな」
「え!?」
「今回は第20回だろ、みんな期待しているんだよ」
「でも結局、勝敗はどれだけ早く走れるかですね?」
「いや、それは無理だ。見ればわかるが早いだけではゴールも出来んよ」
「障害物競争ですよね? ゴールが出来ない?」
「そうだな、例えば途中で10メートルの木を登らないといけないとか、氷の上を走るとか、バランスを必要とする場所とかあるからな」
えっーと、サ○ケかな?
まあ、どれも私の得意分野だけど!!
「今あそこで予選をやってるから参加して来たらどうだ?」
お爺さんが指を指した方向を見ると、木登りをしている人達がいっぱい見えた。
「今年の予選は木登りみたいだ。最低でも20秒前後でないと本戦には出れないな」
木登り! 私、むっちゃ得意なんですけど!?
あ〜、何かムズムズして来た。
「ちょっと参加登録してきます」
「そうか、頑張れ」
私は参加登録をしたけれど、順番待ちで1時間半以上はかかると言われた。
なので私は少し離れた人気の少ない場所のベンチに座って、ぼ〜っと眺めながら待つ事にした。
・・・そして私はそのままベンチで寝てしまった。
ユイがベンチで寝てから数分後、ユイの周りには人だかりが出来ていた。
ユイはベンチに座ったまま、体は横になって自分の腕を枕がわりにして熟睡していた。
ユイに近づくとスリットが捲れ上がって……お尻が覗いていた。
それを目当てに男達が群がっていたのだ。
男達がユイを囲って騒いでいる所に、10歳ぐらいの男の子が走って来た。
「お父さ〜ん」
その声を聞き、ユイの近くにいた父親と思われる男は慌てて振り向いた。
「ごめん、ごめん直ぐに行く」
しかし男の子は父親のところまで走って来て父親の脚にしがみついた。
そして、ふとユイを見た。
「うわ〜、丸見えだ〜」 そう言いながら、男の子は手を持っていた水鉄砲をユイに向けて撃った。
ピュッ!
そして見事、ユイのお尻にヒットした。
「「「 !!! 」」」
「んん〜〜〜〜? ふあ〜〜〜あ」
大きなあくびをしながらユイが起きあがったのを見た男達は、慌ててそっぽを向いたり、視線を外したりした。
男の子の父親は子供の手をとり、慌てて走り去って行った。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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