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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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122話 番外編IX ~ジベルの回想:嘘つきな道化の最期2~

半ば脅迫的になったが、予定通りリアを抱く事に成功した。

その後も、何度も何度もリアを抱きまくって、修業の邪魔をした。 何度かヤってわかった事だが、リアヤッた後は全く修業に身が入っていなかった。

だから出来る限り鍛錬が始まる前に呼び出してリアを抱いた。

その頃にはリアも俺が現れると自分から俺によってきて、物影に行き、自分から始める様になっていた。


そしてあの日。 リアが妊娠したと言い出した。

恐らく本当の事なんだろう。

だが、俺にはランクCになった時に結婚をした嫁がいる身だ。

しかも稼ぎが少なくリアに渡す金なんて全く無かった。

だから俺は嫁を連れて逃げる事にした。


新天地に移っても俺の冒険者としての限界には変わりなかった。

一年もしない内に嫁は愛想をつかされて出ていってしまった。

そこから俺の堕落した生活が始まった。

冒険者は引退をして、街のゴロツキが集まる組織に入った。

殺人依頼や人身売買、誘拐等の裏の仕事に手を染める変わりに、稼ぎは冒険者をしている時よりも格段によかった。


だが更に一年が過ぎた頃、俺は再び自分の限界を感じ初めていた。

初めの頃は、女や子供を拐ったり殺したりしても、無関心を装っていたが、最近は泣き叫んでいる姿を見るだけでも気分が悪くなって吐いてしまう事が多くなった。

今更、後戻りは出来ないが、これ以上ここにはいたくなかった。


そんな時、突然、目の前にリアが現れた。

ああ、俺を殺しに来たんだなって思った。


この時の俺は、ビオラやリア、マニカに対する恨みなんて欠片も残っていなかった。

それどころか自分の能力の無さを、人のせいにしていた自分を恥じるばかりだった。

それにリアに酷い事をした後悔しか無かった。

だから、俺は全財産をリアに渡して、リアに殺される事が、せめてもの償いになると思った。


リアの噂は俺の耳にも入っていた。

ランクAの闘神リア。

数々の困難な依頼を100%達成し、どんな敵も撃破する、無敗コンビの片割れと。

だから俺は彼女をアジトに連れて行った。

リアなら不覚を取る事も無いだろうから。 そこで俺の最初で最後の芝居をする為に。


それなのに俺は焦っていた。

斬られる事を前提にリアに襲いかかったのに、リアは言葉とは裏腹に抵抗をする事無く俺を受け入れてしまったから。

なぜだ? 俺を殺しに来たんじゃないのか?

俺は出来る限り汚い言葉でリアを煽ってみた。

でも結局リアは何の抵抗もしなかった。


俺は、このままではマズイと思った。

昔のリアは抱いた後は、まともに動けなかったから。

今、アジト内の男達が襲いかかったらリアが不覚をとるかも知れないと。

だから俺が終わるまでは誰も部屋に入って来ない様にけん制しつつ、俺は出来るだけ時間をかけてリアが通常に戻るのを待った。


しばらくすると、リアが通常に戻って来ているのがわかった。

悪いとは思ったが、最後のダメ押しをする為に**「裏切りの言葉」**を投げかけた。

「こいつを売るぞ」と。


それでようやくリアは復讐の鬼と化して、俺達を殲滅し始めた。

そのハズだった。

しかしリアは殺気を放つことなく淡々と襲ってくる敵を返り討ちにしているだけだった。

そして、その表情は……悲しそうな顔だった。


それを見た俺は、リアを抱きしめて慰めてあげたくなったが、俺にそんな資格が無い事ぐらいはわかっていた。

だから最後まで道化を演じる事にして、全財産をリアに投げつけた。

また中途半端な攻撃はバレてしまうので、本気でリアの胸を刺すように、ナイフでリアに襲いかかった。


これで死んだなって思ったが、斬られたのは手首だけだった。


なぜだ? 何で俺を殺さない?

俺は反対の手でリアの首を狙って手刀を放ったが、斬られたのはまた手首だけだった。


俺を殺せ! リア!!


そう叫びたいのを我慢して最後の攻撃をした。


俺の唯一のスキルを乗せた蹴りをリアに放ったが、軽々と避けられて両足を切断された。



「そのまま、苦しみながら死ねばいいわ」



リアはそう言い残して踵を返して歩き出した。

これでやっと死ねると思った。

でも俺は、リアが泣いているのを見てしまった。

なぜだ? これで復讐が出来て少しでも気が晴れたんじゃないのか?


まさかリアは……俺を許そうとしていたのか?

俺の謝罪を受け入れるつもりだったのか?

俺はまた、選択を間違ったのか?


俺は、声にならない声で**『ごめん、リア』**と言った。

それが聞こえた訳じゃ無いだろうけど、建物を出る所でリアは振り返ってボソっと呟いた。



「今までありがとう、ジベル」



そして、リアは出て行った。 俺は涙が止まらなかった。


神様、どうか、どうかこの先、リアが幸せな人生を送れますように。

そう願いながら、俺の意識は薄れて行った。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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