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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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120話 番外編VIII ~闘神リアの回想:壊れた心と、再生の光3~

マニカと二人で街を飛び出して数か月後、カイン達と臨時のパーティを組む事になった。

そして困難な依頼を達成して、私達は祝賀会をしてから臨時パーティを解散する事になった。

食事が始まって、しばらくした時に私はリーニに呼ばれた。



「リア? ちょっといいかしら?」


「何?」


「二人だけで話をしたいのだけど」


「いいよ。 マニカ~、リーニと話す事があるから、そのまま食べて待っててね」


「は~い」


「ありがとう」



そう言ってリーニは私と離れた別室に入った。



「それで? 聞かれて困る話って何? 今回のお金の分配の事?」


「いいえ、違うわ」



リーニは真剣な目差しで私を見つめて話をしてきた。



「リア、あなたそれは自分でやったの? それとも誰かにやられたの?」


「え? 何を?」



リーニが何を言っているのか本気でわからなかった。



「リア、その流産の痕は……外的な衝撃によるものよね?」


「!!」



私はあまりにもビックリしてリーニを見つめて固まってしまった。

しばらく無言の時間が続いたけど、私は何とか冷静さを取り戻した。



「そうよ、自分で強制的に流産させたの」


「それは、望まない妊娠だったから?」


「ええ、でもこの事について話す事は何もないわ」


「わかったわ、それについては何も聞かない、でも」



私はリーニの言葉を遮った。



「言われなくてもわかっているから」


「回復魔法を使っても治らないから、私は二度と妊娠出来ない体だって事ぐらい」



リーニは困った顔をした。



「リアは何歳だったかしら?」


「今年で14歳よ?」


「まだまだ成長期ね、だったらまだ間に合うわね」


「今から複雑な魔法を構成するから、動かないでジッとしてて」



私はリーニが回復魔法をかけようとしているのがわかった。



「元神官の人にも聞いたけど、回復魔法は無意味だから」



私はそう言って、踵を返して部屋を出ようとした。



「リア、動かないで」


「もう、いいから放っておいて!」


「リア! ジッとしていなさい!」



私は、いつもニコニコしているリーニが怒る所を始めて見た。

それが、私の為で真剣に怒っているってわかったから、私も動くのをやめた。

長い詠唱の後に放った魔法は、温かい光に包まれる感じがした。



「この魔法は継続的な修復と成長促進を促しながら回復をさせる魔法なの」


「成人には効果が薄いのだけど、成長期の子供には劇的な効果が期待できるわ」


「リア?」


「何?」


「一人でよく頑張ったね?」


「何を・・・」



突然リーニは私を抱きしめた。



「もう大丈夫よ? あなたの子宮は正常に活動をはじめたから」


「えっ?」


「数日後には生理も戻って来るからね?」


「え?」


「将来、好きな人が出来たら、その人の子供を産む事が出来るから安心して」



そう言って、リーニは私を力強く抱きしめた。



「大丈夫だから。よく頑張ったね」



その言葉が胸に刺さり、私は生まれて初めて声をあげて大泣きしてしまった。


その後、リーニから経過観察をしたいから、しばらく一緒に行動をしないか提案された。

私は素直に受け入れて、まだ一緒にパーティとして行動を共にする事にした。

マニカには居心地がいいからって説明したら、「いいよ」って即答してくれた。



そして、私は今、サーラの家の一室でリーニと二人で話をしている。


今日、彼を見つけて全てを終わらせた事。

次の依頼が終わったら臨時パーティを解散してユイと冒険に行く事。

この半年、ずっと規則的に生理がきている事。

そしてリーニ達に感謝をしている事を伝えると、リーニは何も言わずに微笑んで私を抱きしめた。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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