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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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118話 番外編VIII ~闘神リアの回想:壊れた心と、再生の光~

私はリア。

私が生まれ育った街には、良い思い出なんて何もない。

6人家族だけど、私は父親の愛人の子供。

母親が早くに亡くなった為に父が私を引き取る事になった。

だから家庭内で、私は完全に浮いた状態だった。

父親も私には話しかけて来ようとはしなかったけど、食事だけは3食をちゃんと食べさせて貰えてた。

その事だけには感謝をしている。


私の日課は家の手伝いが終わったら、マニカと一緒に体を鍛える事だった。

マニカは幼馴染で同い年だし、家庭から浮いている境遇も私とよく似ていた。

だから私達の目的は、体を鍛えて冒険者になって、二人でこの街を出る事だった。

でも練習用の武器なんて買うお金が無いから、戦闘訓練は格闘技だった。


その日もマニカと二人で訓練をしていたら、たまたま通りかかった冒険者の男が私達に声をかけてきた。



「こんにちは、俺はこの街のランクCの冒険者。名前はジベル」


「君たちは冒険者志望なのか?」


「ええ、そうよ?」


「それで私達に何か?」


「ああ、ごめん。君たちの組手を見て思わず声をかけちゃったよ」


「はあ?」


「君たちの動きは我流だね? でも、とても才能を感じる動きをしていたからさ」


「我流でも良い所は伸ばせばいい、でも駄目なところは修正した方がいい」


「そんな事、知識のない私達がわかるわけないでしょう?」


「だから声をかけたんじゃないか?」


「あなたに何のメリットもないじゃない? 私達は報酬なんて払えないから」


「有望な若者を見かけてそのままに出来なかったんだ、別に見返りなんて求めないからさ」



半信半疑だったけど、その日からほぼ毎日、彼はここに来て指導をしてくれるようになった。

事実、私達の実力は確実に上がっていった。

また色々な訓練をするなかで、私は剣の方が伸びると言われて初心者用の剣を買ってくれた。

他にもいっぱい冒険者として必要な知識や技術等、たくさんの事を学んだ。


それから2年がたって私達は13歳になった。

そして冒険者ギルドに登録した。

その時にも彼は色々と世話を焼いてくれ、お祝いもしてくれた。

それから数か月で、私とマニカはランクBの冒険者になった。

まだランクCだった彼は、その時期からぱたりと私達の前に姿を現さなくなった。


そんなある日、彼は突然私達の前に現れた。



「リア、今日の訓練は終わりかい?」


「ええ、終わりよ?」


「じゃあ、武器を使った型の確認をしてあげるから少し残ってくれるかな?」


「ええ、いいよ」


「リア~、私はお邪魔みたいだから先に帰ってるね~」


「は~い」



マニカは何か勘違いしているみたいで、先に帰ってしまった。


私には長すぎる剣を渡されて型の確認を始めた。

正直、私には重すぎるから腕が下がってしまう。

それを彼が指導するのだけど、今日はやけに私には密着して指導してきた。

最初は肩や腰に手を添えてただけだったけど、太ももの内側や胸の近くまで触ってくる様になった。



「ちょっと? 止めて!」


「ごめん、リアがあまりにも可愛くて」



私は彼を殴って離れようとした。



「なあ、リアいいだろ?」


「嫌よ」


「なあ、頼むよ? 今までで教えてきた報酬として、な? な?」



確かに彼のお陰で強くなれたし、優しくしてもらって人の心に触れたから感謝はしている。

彼の事が、好きか? 嫌いか? と問われたら、好きになるかもしれない。

でも、恋愛の対象として求められるなら考えるかもしれないけど、これはあきらかに体だけを求めている。

だから即答できなかった。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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