表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

116/190

116話 才能の無駄使いと、リアの決別

「さて、では私達が穿いているスカートに付けた新技術の効果を披露しますね?」


「え? ユイ? このスカートに何かしたの?」


「うん、したよ?」


「ちょっ、それ大丈夫なのね?」


「大丈夫だよ? 何言ってるのよ~」



何か皆が引きつった顔をしてるのだけど?



「リーニさんと、マニカとリアは、そこに並んで立っててね」


「あ、リーニさん、スカートは触らないで下さいね?」


「え? でも、、」



リーニさんは不安そうな目でカインさんに訴えていた。



「・・・リーニ、諦めろ」


「・・・そうね」



何か酷いんですけど?



「ユイ? 何をするかだけ聞いておきたいのだけど?」


「風魔法を使ってスカートを揺らすだけだよ?」


「・・・・」


「・・・・」


「・・・・」


「ユイ? ちょっと待ってくれ、俺たち以外にも、他の人の視線もあるんだぞ?」


「もう、カインさん、落ち着いてください。 リーニさんなら大丈夫ですから?」


「カイン? リーニ? 諦めよう?」


「わかったわ、羞恥プレイに耐えてみせるわ」



リアもリーニさんもさっきから酷い事ばっかり言ってるよ?

まあいいや、気を取り直して新技術の効果を披露するよ?



「手は腰から上に上げておいて、スカートは絶対に触らないように、お願いします」


それを聞いたリーニさんは目を閉じて、手を目の前で組んで祈るポーズをした。

リアとマニカは両手を腰に当てて準備完了みたいだね。



「やりますよ~」



私はスカートが捲れ上がる程の風魔法を下から上に向かって使った。



ビョォォォォォォォッ!!



「よーし、成功だね」



私達のスカートは強烈な風にも揺れる事はなかった。



「え? どう言う事?」


「服や髪は凄く揺れたのに、スカートはピクリともしなかったよ?」


「ユイちゃん?」



皆が私に説明を求める視線を送ってきた。



「このスカートは、**『風の魔石』を核として作っていて、風の効果を受けない……少し違うけど、分かりやすく言えば『風無効の効果』**を付与しています」


「だから、風でスカートが捲れてチラッとする事は無いのです!」


「凄いでしょう?」



私はふんぞり返って悦に浸ってみた。



「ああ、凄いな」


「発想も凄いけど、それを作ってしまう技術も凄いよね?」


「ユイは天才だね」


「そうね、才能の無駄遣いな気はするけどね?」


「はぁ、よかった~」



安心して気持ちが緩んだのか、リーニさんは、その場にしゃがみこんだ。



「リーニ? だからそのスカートで座ると丸見えだって」


「!!!」



リーニさんは慌てて立ち上がってスカートを押さえた。



「すまない、カイン」


「いや、今のはリーニが悪いから仕方ない」


「それじゃあ、サーラさんの自宅に向かいましょう」


「ユイちゃん待って、着替えるから?」


「え? サーラさん達にも見せたいから、そのまま行きましょう?」


「え? この格好で街中を歩くの?」


「大丈夫ですよ?」



リーニさんは助けを求めてカインさん達を見た。



「ユイ? 付与された技術が凄いのはわかったから、そのなんだ、」


「そうだな、凄いのはわかったから、な?」


「もう、カインさんもゼイナスさんも何をモゴモゴ言ってるのです?」


「マティルダさんとラウールさんに言っちゃいますよ?」


「!!!!」


「リーニ、大丈夫だ、そのままでいこう」


「ああ、俺たちが守るから安心してくれ」



ちょっと冗談のつもりで二人の名前を出したのに効果絶大だった。

リーニさんはジト目で二人を見ていた。



「はぁ、わかったわ。早く行きましょう」



私達は、サーラさんの自宅に向かって歩き出した。


しばらくは街の中をのんびりと移動していたんだけど、突然マニカが強烈な殺気を放った。



「どうした?」



全員がマニカの異常に気づいて、カインさんが声をかけた。


「な、何でもないよ? 私はちょっと用事を思い出したから先に行ってて?」



マニカのあきらかにおかしい行動は、放っておく事が出来なかった。



「そんなわけには、いかないだろ?」



長くマニカと一緒にいるリアには、マニカが見られたくない方向が直感でわかった。



「マニカ。ありがとう。 私は大丈夫だから?」


「う、うん。でも……」


「ユイ?」


「どうしたの?」


「私自身が決着をつけないといけない事なの」


「マニカをお願い」


そして小声で「何もしないように、見張ってて?」と言った。


それはマニカがスキルを使って覗かないように(そして乱入しないように)見張っててね、の意味だと彼女も理解したはずだ。


「うん、わかった。 でも気を付けてね?」


「うん、大丈夫。武力でどうこうって話じゃないから」


「リア・・」


「マニカ? お願い、待っててね?」


「・・・わかった」


リアは私達が視界から消えるのを待って、反対方向へ歩き出した。

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ