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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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111話 大粛清

シーネスに着いた私達はマニカ達がいる支部へ向かう途中で、他のエリアを警備している支部で事情を話して、数名の騎士にはアジトへ向かってもらった。

マニカ達と合流した私達は、捕らえた騎士達も連行しながら領主の元へ向かった。


私達は領主の邸内の広場に通された。

そこには、領主、その息子、文官、騎士幹部達が居並ぶ中、私達と捕らえた騎士、捕らえられてた女性達がいる異様な光景だった。

そこでビオラさんは、事の内容を領主に説明した。



「以上です」


「厳正な処分と、再発防止をお願いします」


「わかった、息子と罪を犯した騎士達は私が責任を持って再教育をする」



うわ~、事実上の無罪放免だね。

そう思ったけど、ビオラさんがそれを許さなかった。



「ベルド・ゴフェル伯爵? 多数の死人も出たと報告しましたが?」


「わかっている、だが処罰を決めるのは私だ」


「そうですか、やっぱりあなたにはもう、領主としての責務すら全うする事も出来ないのですね?」


「なんだと! 不敬罪で捕らえられたいのか?」


「【王命】により、この街の調査をしている私をですか?」


「王命!」



広場がざわつき出した。



「そ、そんなバカな。 そんなはったりは通用しないぞ!」



あきらかに領主は動揺しているね。



「これが証明書です」 ビオラさんは書類を取り出し掲げた。 再びざわつく広場。

そして、冷静さを失った領主はバカな命令をだした。



「こいつらを捕らえろ!」


「しかし・・・」


「あんな物は偽物だ! もし本物だったとしても捕らえてしまえば問題ない」


「お前たちの不正も目をつぶってやっているのは誰のお陰だ?」


「これが明るみに出れば、調査の手が伸びてお前達も処分されるぞ?」



うん、バカな領主だ。 自分で不正を肯定した上に、まだあると暴露しちゃったよ。

でも、これで戦闘は避けられないね。

ビオラさんや女性達を守りながらは面倒だね。 先制攻撃をしようかな?


そう思っていたら、ビオラさんが私をチラっと見て手で制してきた。

え? 私が動こうとしたのがバレてた?

ビオラさん、怖いです。



「私は事前に調査をしていたと言ったのですよ?」


「ここに来る前に既に王都に報告をしています」


「また、その返事を既に受け取っており……現在ヴァルディア公爵がこちらへ向かっています」


「な、なんだと!」



今日一番のざわめきが広がっていった。



「こちらへ向かわれている?」


「ヴァルディア公爵が?」



私にはよくわからなかったけど、後から聞いた話だと、ヴァルディア公爵は王都の騎士団総長にして、最強の騎士でカリスマ的な存在なんだって。

また、彼の名前を聞いただけで、この場にいる騎士達は戦意を喪失したらしい。



「何をしている、さっさと捕らえろ!」



その命令に従う者は誰一人としていなかった。

ビオラさんは更にもう一枚の書類を取り出して掲げてみせた。



「この書類は、あなたを領主から解任し、爵位はく奪、財産没収等が書かれた国王様からの命令書です」


「そ、そんなバカな!」


「さっき、私は返事を得たと言いましたよね?」


「今回の騒動について、罪をおかした騎士に対してはヴァルディア公爵が、領主【達】に対しては国王様が激怒しておられます」



その言葉を聞き、広場にいた何名かは青い顔をして下を向いてしまった。

ビオラさんは更にもう一枚の書類を掲げた。



「これより、シーネスの街はヴァルディア公爵が到着するまでの間、私が一時的に全権を担う事になります」



その場にいた、ほとんどの者が事態を飲み込めていないね、これ。



「さて、ベルド・ゴフェル」


「っ!」


「国王様からのお言葉をあなたに伝えておきます」


「!?」


「『今後の調査で嘘、偽りは絶対に許さぬ』」


「以上です」



ベルド・ゴフェルは青い顔をして下を向きながら弱々しく返事をした。



「わかりました……」


「では、権力を使った犯罪、横領などの汚職に対して、あなたが黙認した人物の名前を全て今ここで言いなさい」


「・・・はい」



この広場にいる文官や騎士たちのなかには、頭を抱えてしまったり、へたり込む者が多数現れた。

話を聞き終わったビオラさんは、広場を一瞥した。



「さて、聞いていましたね?」


「今、聞いた名前の者を全て牢獄へ連れて行きなさい」



それからビオラさんによる大粛清が始まった。


数日後、ヴァルディア公爵が到着した。

私は離れた所から見ていたけど、威圧感が半端ない騎士だった。

犯罪に加担していない騎士ですら、ビビりまくっていた。


数時間後、引継ぎが終わったビオラさんを王都に送り届けた。



「ビオラさん、ありがとうございました」


「良いのよ、またいつでも私を頼ってきてね?」


「はい、私はビオラさんしか頼れる人がいないから」


「ふっふっふ、任せて頂戴」


「はい、お願いします」


「そういえば、そろそろ旅行は終わりかしら?」


「はい、1週間後には帰る予定です」


「じゃあ、オーガの件でも伝える事があるから、リーニ達と一緒に王都のギルドへ来てね」


「わかりました~、必ず向かいます」


「よろしくね」


「はい」

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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