110話 ビオラの私室
敷地内にあった馬車に女性達とヌヴァルを乗せて、このエリアの支部へ向かった。
そして支部に着いて、マニカとリアは有無を言わさず支部を襲撃した。
結果、ヌヴァルを含む15名の騎士達を捕らえて縛り上げた。
「じゃあ、私は行って来るからしばらくお願いね」
「うん、見張っているから大丈夫だよ」
「お願いね~」
見張りはリアとマニカに任せて、私は転移魔法で王都に向かった。
王都に着いた私は冒険者ギルドに向かった。
え? だって私の知り合いに地方の騎士を裁ける人なんていないし、ビオラさんの人脈なら一人ぐらいいないかな?って思って。
ギルドに入って受付を見回したけどビオラさんはいなかった。
まだ処理が忙しくて表には出てきていないのかな? どうしよう? そう思っていたら奥の方の扉からビオラさんが出てきて、私の方へ走って来た。
「ビオラさん、こんにちわ」
「いらっしゃい、今日はどうしたの?」
「その前に私が来たってどうしてわかったのですか?」
「ああ、ユイちゃんがギルドに来たら、私に教える様に受付の子達に言っておいたから」
えええ、じゃあ私はギルドに入った瞬間にビオラさんに連絡が行くって事なの?
「と、特に用事が無い時に来たら迷惑になりませんか?」
「大丈夫よ? 毎日来てくれても、それぐらいの時間なら取れるから」
「わかりました、ありがとうございます」
「少し早いけど、シーネスから帰って来たの?」
「いえ、少し問題が発生したので、力を貸してもらいたくて」
「わかったわ、じゃあ向こうの部屋に移動しましょう」
私達は個室に移動をして、ある程度の事情をビオラさんに話した。
「それで、捕らえた騎士たちを裁ける人がいたら教えてもらいたいのです」
「ビオラさん、誰か知り合いでいませんか?」
ビオラさんは考え込む仕草をした。
「騎士と領主がらみとなると限られちゃうわね」
「無理そうですか?」
「ん? いえ大丈夫だけど、少し時間をくれる?」
大丈夫って即答したよ? やっぱり凄い人脈を持っているんだね。
「直ぐに話をつけて来るから3時間後にまた来てくれる?」
「じゃあ、私はここで待って休んでいます」
「あら、疲れているのね?」
「じゃあ、こっちにいらっしゃい」
ビオラさんは更に奥の部屋に私を連れて行った。
部屋に入ると豪華な机や本棚、ベッドまで置いてあった。
「ここは?」
「ここは、ギルド内の私の私室よ」
え? ちょっと凄いんですけど?
「ビオラさんは、ここに住んでいるのですか?」
「まさか~、仕事がたて込んだ時に、この部屋で寝泊まりするだけよ?」
その割には、お高い宿より豪華ですよ?
「ベッドも使っていいから、ゆっくり休んでいてね」
「ありがとうございます」
「じゃあ、行って来るわね」
「はい、お願いします」
ビオラさんはギルマスを連れてギルドを出て行った。
せっかくだから休ませてもらう。
私はワンピースのパジャマに着替えてベッドで横になった。
「うわ~、ビオラさんの良い匂いがするよ~」
ベッドも凄く上質な物を使っているのか、寝心地が全然違うね。
そう思っていたらいつの間にか深い眠りについていた。
「・・ちゃん」
ん?
「ユイちゃん」
誰かが私を揺すっている?
「ユイちゃん、起きた?」
は! ビオラさん!
「あれ? 忘れ物ですか?」
「何言ってるの? もう4時間ぐらいたっているわよ?」
「ええ!?」
私は、まわりを確認した。
本当だ、あまりにも気持ちよすぎて爆睡してしまったみたいだね。
「ごめんなさい、直ぐに用意します」
「ふっふっふ、本当にぐっすり寝ていたわね」
「ずっと寝ててもらってもよかったのだけど、急がないといけないからね」
「はい、えっと私はどなたに話せばいいですか?」
「ああ、必要ないわ」
「私が一緒に行くから」
「え? ビオラさんが?」
「ええ、その為に必要な書類は揃えてあるから大丈夫よ?」
「わかりました。 では、直ぐに向かいましょう」
「そうね」
私はビオラさんを連れてシーネスに戻って行った。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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