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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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108話 番外編Ⅶ ~武神マニカの回想:大好きなリアと、気になるユイ~

私はマニカ。 冒険者ランクAの格闘家。

なぜか巷では**「武神」**なんて大層な名前で呼ばれている。

(可愛くないから、あまり気に入ってないんだけどね)


好きなものは、相棒のリア。 嫌いなものは、男。


私たちが旅に出た理由は、リアが大好きだった男に捨てられたから。

怒ったリアは、「一発殴らないと気が済まない!」って言って街を出ようとしたから、私が一緒についてきたの。

まあ、リアが怒るのも仕方がないけどね。


あの時のリアは……いつ妊娠してもおかしくない状態が、ずっと続いていたから。

(私のスキル**『物質透過』**を使って、こっそり見ていたから知っているの)


リアもそれがわかっていたから、ある晩に覚悟を決めて結婚の話を男にした。

そうしたら翌朝、男は街から逃げてしまった。

幸いにもリアは妊娠をしていなかったけど、本当に酷い話だよ。


私達は、二人で旅をしながら男の行方を探した。

途中、ある依頼で臨時パーティをカイン達と組んで、居心地がよかったから、しばらく一緒に行動をした。

その頃にはリアも男の事はどうでもよくなったみたいで、精神的にも落ち着いているように見えた。


だから私も目標を変更した。

あの男を見つけたらボコボコにして、**「二度とリアの前に現れない」**と誓わせることに。


だって、私は知っているから。

あの男にとって、リアはただの**「遊び」だった事。

あの日、あの男は「本命の別の女性」**と一緒に街を出て行ったのを、私は見てしまったから。 (リアには言えないけどね)


だからこれ以上、リアが傷つかない様にする為なら、私は何だってやるつもり。


街を出て一年ぐらい経った頃、変わった女の子・ユイと出会った。

最初はひ弱そうな魔法使いだと思ったけど、私達は直ぐに仲良くなった。

1ヶ月後に再び会った時は、信じられない程の速度で成長していた。


「私達と一緒に冒険に行かない?」と誘ったけど、今はまだ冒険には行けないと断られた。

ユイの事を気に入っていたリアも、「今度会った時はまた誘うからね?」と言って別れていた。


それから更に1年後。 オーガの王を前に、死を覚悟した絶体絶命のピンチに……とんでもない力を得て成長したユイが助けに現れた。


助けに来た時は魔法ではなく、超強力な盾と剣を使っていたのはビックリしたよ。 まあ、剣や盾の扱い方は素人同然だったけどね(笑)。


でも私的に一番驚いたのは、体の成長かな? 当然、身長も伸びていたけど……胸よ、胸!

ありえないよ!? 1年前は私の方が勝っていたのに、どうやったら1年であんなに成長するの!?

ボンッ! キュッ! ボンッ! だよ?

何か危険な薬でも飲んだんじゃないかって本気で疑ったよ。

本当、秘訣を教えて欲しいよ……。


それにスタイルもいいし、立ち振る舞いも落ち着いていて、誰が見ても成人女性にしか見えない。

私と同い年(15歳)だなんて、絶対に誰も思わないね。


まあ、その後も驚きの連続だった。

全属性魔法レベル7とか、オリハルコン装備とか。

でも、私達を信用して自分の秘密を教えてくれて嬉しかった。


だからその後、色々あって……今度は私が秘密にしていたスキル『物質透過』を教える事にした。

ユイは素直に驚いていただけだったのに……リアのバカが、私が**「覗いていた」**ことをバラしちゃったよ~。


「あ~、きっとこの子、昨日ユイの部屋でも覗いていたんじゃない?」


……はい、覗いてました。 だって気になっちゃって……。

物体を無視して見える私の目には、ユイが**「魔道具」**を使って、あんなことやこんなことをしているのが丸見えで……。


ユイは目に見えて動揺して、顔を真っ赤にして今すぐ逃げ出しそうだったけど、謝ったら許してくれた。


でも、私も秘密にしていたスキルを教えられるほど、信頼できる仲間が増えた事は素直に嬉しかった。 私のこの目は、見たくないもの(男の欲望とか)まで見えちゃうから嫌いだったけど、ユイやリアを守るためなら悪くないかなって思えるようになった。


この旅行が終わった後、一緒に冒険が出来ないかな?

もう一度パーティに誘ってみようと思う。


ユイがいれば、きっと毎日が退屈しないからね!

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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