107話 マニカの目と、ユイの秘密
「ユイ、どうする?」
「正面から乗り込んで殲滅するよ?」
「だよね~」
「ふっふっふ、やっと試し斬りが出来るわ」
あ~、リアの表情がやばい事になってるよ?
「確定するまでは殺っちゃダメだよ?」
「わかってるわよ?」
本当かな?
「二人とも、服を着替える?」
「ん~、別にこのままでいいよ」
「私も~」
「じゃあ、このままで行こう」
私は念の為、**「オリハルコンの盾」**を出して剣も腰にさげておいた。
セーラー服のままだから変な恰好になってるけど、今は気にしないでおこう。
私達は隠れる事無く角を右に曲がって正面の建物へ歩いていった。
目的の建物まで50mぐらいかな?
「うわ~、隠す事なく『ここが悪党の本拠地です』って感じだね」
「それっぽい雑魚があっちこっちで警備しているしね」
「ここから建物ごと爆撃したら早いのに」
「それだと連れ去られた人ごと巻き込んじゃうよ?」
「うん、だからやらないよ~」
「地道に殲滅だね~、人質の場所もわからないから無暗に魔法も撃てないし」
「そっか、ユイの場合は加減をしないと、まわりを巻き込んじゃうよね」
「マニカ~、人質の場所を特定して」
「え? でも」 マニカはチラっと私を見た。
「どうしたの?」
「ううん、何でもない」
「マニカ? 何を躊躇っているのよ。 ユイになら知られてもいいでしょう?」
「え? 何?」
「マニカのスキルよ」
「とても珍しいレアスキルだから秘密にしているの。内容を知っているのは私だけなのよ」
「私達を信用して、ユイの秘密を教えてくれたのだから、私達もユイを信用している証拠として教えてもいいと思うのだけど? マニカ?」
「も、もちろん、ユイは信用しているから隠す必要はないけど・・」
「今は、ちょっとタイミングが? その・・」
え? どういう事?
「あ! マニカ! あんたまさか、また……」
「じゃあ、確認します!」
マニカは慌ててリアの話を遮ってスキル? を発動した。
マニカはジッと建物を眺め出した。
「ほとんどの人質は地下の部屋にいるよ、後は3階の左端の部屋に1人」
「凄っ、何でわかるの?」
それについてはリアが説明をしてくれた。
「マニカのスキルは**『物質透過』」
「え?」
「このスキルは壁や床(そして服)を無視して人を見る事が出来る**の」
「え?」
「だから待ち伏せとか無意味だし、隠れている場所もわかるからね~」
「ただ、スキルを発動中は任意で切らないと、そのまま**【人しかいない世界(全裸の世界)】**になっているらしいけど」
「見える範囲(視界の角度)が狭くなるから、戦闘中は使えないみたい」
「凄いね~、私も黙っておくから大丈夫だよ~、マニカ?」
あれ? マニカは下を向いたままだよ?どうして?
「あ~、きっとこの子、昨日ユイの部屋でも覗いていたんじゃない?」
「え?」
「ユイ? 昨日は部屋で特に見られて困る事はしてないよね?」
「えっ?」
も、もしかして……。 昨日の**「アレ」**を見られていたの? ずっと? ?
私は恐る恐るマニカを見た。
「ご、ごめんなさい。 見てました」
きゃあああああああああああ!!
今すぐこの場から逃げ出したい。
でも何とか卒倒しそうになるのを耐えて、気力を振り絞った。
こ、今度こそ大人な対応をするよ。
「だ、だ、大丈夫? だよ? うん」
あああ、何言っているの私は。
「うん、二人の反応を見て大体は察っしたわ」
リア? そこは察しないで欲しいのだけど?
それに、朝のマニカの反応はこれだったのね。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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