103話 畏怖される理由と、チンピラの末路
翌朝、食堂に行くとやっぱり二人とも既に来ていた。
いつも通り密着して二人でコソコソ喋りながら食事をしていた。
「……り、もう上がらないよ~」
「まあ、マニカはお子様だからね」
「私の方が長けているハズなのに~」
「おはよ~、どうしたの?」
「っ! びっくりした~!」
「「 おはよ~ 」」
「何の話をしていたの?」
「え? ああ、大人の話だよ」
え?
「ユイにはちょっと早いかな~?」
「私のような大人の女性のお話なの」
恋愛の話? それともHな話かな?
「ユイの方がスタイルがいいから大人に見えるよ?」
「ぐっ……」
「ユイよりマニカの方がお子様に見えるよ?」
「み、見た目の話じゃないの!」
「えーっと?」
「ほらー、ユイが困っているじゃない」
「スキルがなかなか上がらないって話だよ」
はあ、マニカのいつものボケだったのか~。
話にのらなくてよかった~。
「ユイは何でそんなに簡単にスキルが上がるの?」
「これが私以外に適用されるか不明だけど、私の持論でよければ教えるよ?」
「うん、参考でもいいから教えて~」
私は魔法やスキルについて感じている事を説明した。
同じ事を何度やっても意味がない事。
使う力の本質を知り練度を上げる事。
その属性の特性や効果と結果を正しく理解する事。
複数の力を同時にコントロールする技術を身につける事。
その他、私が感じた事を色々話した後に、6属性魔法を同時に展開して見せてみた。
「うわっ、凄っ!」
「違う属性を同時に展開するなんて。しかも6つ」
「でもこれは、頭でわかっても出来る事じゃないね」
「うん、ユイの凄さを改めて実感したよ」
「そうだ、ユイ?」
「何?」
「転移の魔法陣は?」
「あ! 忘れてた」
「やっぱり? 私もさっき思い出したの」
「確か街の東側にあったはずだから、海に行く前に魔法陣を見に行く?」
「うん」
「じゃあ、準備して来るね」
「私も~」
「は~い」
セーラー服に着替えた私達は、魔法陣のある公園に向かった。
うん、誰もこっちを見ないね。
遠目でも凄く目立つ色だからね~ 男どもは私達を見かけて逃げ出すか、視線を逸らせる人ばっかりだ。
って、思ってたけど……バカそうな団体が私達の道を塞いだ。
筋肉ムキムキのやつばっかりだけど、リーダーっぽい奴は頭一つ大きく更にごつかった。
「お前らが闘神、武神って言われて調子にのってるバカどもか?」
「はあ? バカなのはアンタでしょう? 脳みそまで筋肉なの?」
「ちっ……」
「この辺りは俺が仕切ってんだ。舐めた真似をしてるみてぇだから、俺が躾けをしてやるぜ」
大男は、私達を舐めまわすような視線で見てきた。
「頭、俺達にもまわして下さいよ?」
「ああ、俺の後でな」
キモっ。 もう魔法でやっちゃてもいいかな?
私が魔法で吹っ飛ばそうとした瞬間、マニカが動いた。
ドスッ!!
一瞬で相手の懐に入ったと思ったら、みぞおちに強烈な一撃を入れて大男が悶絶して屈んだ所に、踵落としがさく裂した。
ガゴッ!!
大男は抵抗する間もなく地面に倒れた。 (マニカ、そんなに足を上げると……パンツ丸見えだよ?)
「頭~!!」
いつの間にかリアも男達の中心にいて、手には棒みたいな物を持っていた。
「な、こいついつの間に!」
リアが何度か手を振るったと思ったら、男達がバタバタと倒れていった。
「つ、強すぎる! 逃げろ~!」
残った数名は踵を返して逃げ出したけど、一瞬でマニカに追いつかれ地面に倒れていった。
大男は地面に倒れたままだったけど、意識を取り戻したのか、倒れたまま腰からナイフを抜いていた。
私は二人に注意をしようと思ったけど無用だった。
マニカは大男がナイフを握った右腕を踏みつけて、そのまま踏み抜いて……ボキッって音が鳴った。
「ぎゃあああああああ!!」
「で? 私達に何の用だって?」
「何をまわすって?」
「わ、悪かった! 許してくれ!」
「はあ? あんたは今まで暴力でねじ伏せた相手の懇願を受けてあげたの?」
「・・・・」
「でしょう?」
そう言って、今度は左腕を踏み抜いた。
ボキッ!!
「ぎゃあああああ、助けてくれ~!!」
「こういうバカはね、恐怖を与えてあげるのが一番効果的なのよ?」
そして今度は両膝を踏み抜いていた。
ボキボキッ!!
それで大男は失禁しながら気絶した。 (マニカ、恐ろしい子……!)
その後は特にトラブルも無く転移魔法陣を確認して、海に行って遊んで宿に帰った。
結論を言うと、転移魔法は問題なく使えた。
これで帰りの事は気にせずに、ゆっくり遊べるね。
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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