101話 触れてはいけないもの
「そういえば、前は二人で旅をしていたんだってね?」
「うん、そうだよ~」
「ユイと出会う1年程前に二人で街を出たんだ」
「へえ~、やっぱり冒険者になる為に?」
「違うよ、その時は既に冒険登録はしていたから」
「リアの・・」
「マニカーーーー!」
マニカが何かを話そうとした瞬間、リアが血相を変えて止めに来た。
「どうしたの? リア?」
「あ、いや・・」
「街の周辺には強い敵がいなかったから、た、旅に出たのよ?(震え声)」
俺より強いやつに会いに行くって、どこの主人公よ?
「え~、違うよ~、リアの想い人を追って来たんだよ~」
「リアは両性類だから」
「っ!! マニカ!」
「ち、違うから」
リアが顔を真っ赤にして全力で否定をしているけど、まあ【わかりました】。
「あ~、わかったから、もう聞かないよ?」
「な、何がわかったのよ~」
「大好きな人を追って旅に出たって事でしょう?」
「ち、違う!」
「ちょっと違うよ~、身も心も捧げたのに捨てられたのが許せなかったんだよ~」
「マ、マニカーー!!」
ああ、そっちか~。
「大丈夫だよ、リアは私が癒してあげるから」
「いらない」
「何でよ~、男なんて皆、一緒だよ?」
「・・・」
「どうせまた捨てられるだけだし、私が忘れさせてあげるよ?」
って、「リア! 刀を抜いちゃダメ!」
「マニカもこれ以上、リアをいじらないで」
その後、何とかリアを鎮めたけど本当大変だった。
翌日、朝食を食べに食堂に行くと既に二人とも来ていた。
何か隣りに座って話ながら食べているけど距離が近いね。
そこまで引っ付いて喋らなくてもいいんじゃない?って思うぐらい近いよ。
まあ、ケンカはするけど、とても仲の良い二人だしね。
「おはよ~」
「「 おはよ~ 」」
「二人とも早いね」
「うん、朝のトレーニングが日課になっているから目が覚めちゃうの」
「朝食前に軽く汗を流すのが習慣だからね~」
うわ~、二人とも毎日欠かさず鍛錬しているんだ。
ただの天才じゃなくて、努力もしっかりしているから強いのね。
その後もお喋りをしながら朝食をとったけど、私が食べ終わるまで待っていてくれた。
そして、寝る前に作っておいた例のセーラー服セットを二人に渡した。
「はい、作っておいたよ~」
「わ~、ありがと~」
「今日はこれを着てお出かけをするね」
「私も着替えて来るよ」
私はフロントで二人が降りて来るのを待った。
「お待たせ~」
うわ~、やっぱり二人とも可愛いね。
可愛い服を着ると、更に際立って可愛くみえるね。
二人に渡した服は、私が着ているセーラー服と完全に一緒で色違いなの。
皆で街に出て数分で男が絡んできた(ナンパ)けど、マニカ達は有無を言わさずボコボコにしていた。 そして1時間もしないうちに、この可愛い二人組がリアとマニカだと知れ渡って、誰も近づいて来なくなった。 って言うより、誰もこっちを見なくなった。
視線があっただけで飛びかかろうとする傍若無人っぷりは、ちょっとどうかと思いますよ? 私は。
でも収穫はあったよ?
自分ではわからなかったけど、全く同じものを着ている人をはたから見ていてやっと気づいたの。
このスカートは軽くて柔らかい生地を使っていて、歩くだけでも結構揺れるから、たまにチラっとしちゃう事。
少し前かがみになるだけで、あんなにお尻が丸見えになっているなんて思わなかった事。
うん、しゃがんだら駄目だね。全く隠れてないね。
ブルーナが一人で穿いちゃダメって言ってたのは、こういう事だったのね。
うん、これからは気を付けよう。
一応、二人にも指摘をしたけど「気にしない」って言われた。
それに、「昨日のユイを見てたから、わかってるよ」って言われた。
も~、その時に教えてよ~。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)に関するスタンスを変更するかもです。
まだ未定ですが、活動報告に予定を記載しておきます。
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