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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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100話 海の都シーネス

私達は馬車にゆられて、シーネスの街を目指しているの。

馬車で10日程度なので思ったよりは近いよね。



「明日にはシーネスに着きそうだね」


「うん、何事もなく順調でよかった」


「やっぱりユイの結界装置は凄いよね。 安心して寝れるし」


「ね~」


「でも、これを使いたいよ~」



マニカは私が作ってあげた**「グローブ」を大事そうに抱いている。



「あ~、そうね。 私も実戦で試し斬りがしたいかも」



リアは**刀身を眺めながらつぶやいたけど、ちょっと危ない人に見えるよ? リア?



「あ~、バカなやつが喧嘩を売ってこないかしら?」


「そしたら試せるのにね~」


「ね~」


「いやいや、それは過剰防衛だよ?」


「「 え~ 」」


「そんな事ないよ?」


「え? あるよ?」


「「 え~~ 」」


「まあ、私はこのまま何もない方がいいよ」



そう言って私はゴロゴロと寝転がった。



「ユイはだらけ過ぎだよ~」


「え~~」


「そんな事ないよ?」


「え? あるよ?」


「えええ~」


「冗談だよ」


「でも、ユイは移動中はずっとその格好だね?」


「うん、だって楽だし?」



私は久しぶりにジャージを着ているの。



「マニカとリアの分も作ってあげようか?」


「う~ん、いらない」


「いらないわ」


「え~、何でよ~」


「だってダサいし~」


「うん、ちょっとね~」


「え~、そんな事ないのに~」



でも、明日には着くみたいだから、明日の朝には着替えておこうかな?

二人とも私が作ってあげた服をずっと着てくれてるみたいだし、私もミニスカートの可愛い服にしようかな~。

ブルーナに一人で穿いたら駄目って言われたけど、一人じゃないからいいよね?



「見えて来たよ~」


「あれがシーネスの街ね」



結構大きな街だね。



「この街の反対側に海があるよ~」


「そうなんだ、でも今は宿屋を先に探さないとね」


「ユイ?」


「ん? なに?」


「この街の転移魔法陣も後で調べるのよね?」


「うん、出来れば帰りは転移魔法で帰りたいし」


「やったー! じゃあ、帰りの事は気にせずに遊べるね」


「うん、でも念の為、先に調べておかないと、ここの街のが使えなかったら困るから」


「そうだね。とりあえず、宿屋に向かおう」


「は~い」



私達は宿屋を探しながら街を歩いたけど、3軒連続で満室だった。



「何でこんなに混んでいるのかな?」


「ね~?」


「あ、あそこにも宿屋があるよ? 行ってみよう」



私達は少し高そうな宿屋に入って行った。

受付には、おばちゃんが一人で座っていた。



「いらっしゃい」


「泊まりたいのですが、3人部屋は空いてますか?」


「ごめんなさい、満室なの」


「うわー、ここもか」


「でも、一人部屋でよかったら丁度3部屋空いているよ」


「そうなの? じゃあ、それでいいかな?」


「うん、いいよ」



私達は数日分の料金を払って部屋を確保したので、再び街に戻った。


あ~、見られてるね~ 流石にこの街まではまだ染色した生地が出回っていないみたい。

私達の服はよく目立つからね。



「凄く見られているね」


「まあ、こんなに綺麗な色の服だからね」


「私は気にしないって言うより、もっと見て!って感じね」


「でも、皆が見ているのは私のカッコイイ服の方だけどね?」


「マニカの服より私の方がカッコイイわよ?」


「そんな事ないです~」


「そんな事あります~」


「ちょっと、二人とも?」



子供のケンカが始まりそうだったから止めたけど、二人とも他人の視線なんて全く気にしないのね。



「でも、今はユイの服も可愛いよね~」


「うん、むっちゃ可愛い」



私は今、例のセーラー服を着ています。



「じゃあ、二人の分も作ってあげるよ?」


「「 やった~ 」」


「宿に帰ったら二人分作っておくね」


「「 ありがと~ 」」


「明日は、お揃いで着ていけるね。色はどうする?」


「私はこの服と同じような色がいい」


「私も~」


「うん、わかった」



ん? 何か違和感が……。

私はジッとマニカを見つめた。



「ん? ユイ? どうしたの?」


「!!」


「あーー!」


「マニカ、スパッツはどうしたの? 穿いてないでしょ?」



違和感の正体はコレだった。



「え? 暑いから穿いてないよ?」


「もう、数か月も前からだよ?」



え~、気づかなかった~。



「え、でもマニカは格闘系だから蹴りを出すと下着が見えちゃうよ?」


「ん? 別に気にしないし、それに見られる前に倒しちゃうし」


「そうかもしれないけど、」


「あ、まさか」



私はリアに駆け寄ってしゃがんでリアのスカートをめくってみた。


「やっぱりリアもか~」


「ユイ? さすがにこれは私も恥ずかしいのだけど?」


「あ、ごめん」



私は慌てて手を離した。公衆の面前でリアのスカートをめくってしまった。



「リアごめん」


「ま、私も気にしないから大丈夫よ」


「運良くリアとユイのパンツを見れた野郎どもはラッキーだったね?」


「え? 私?」


「だって、その座り方は丸見えだよ?」


「あ!」



私は慌てて立ち上がった。



「またやってしまった」


「じゃあ、ラッキーだった人をこれから地獄に落とそうか。ねえリア?」


「そうね、マニカ」



突然、まわりがざわつきだした。



「リアとマニカだって?」


「やばっ! 逃げろ~~!」


「逃げろ~~~!」


「逃げろ~!!」



まわりにいた男達は、蜘蛛の子を散らす様に慌てて逃げだして行った。



「マニカ? リア?」


「ん? 何?」


「何で、どこに行っても二人の名前を聞くと男どもは逃げ出すの?」


「さあ?」


「でも、あれかな~。あっちこっちの街で、バカな男どもはボコボコにしたからかな?」


「え? どういう事?」


「私達に絡んできたり、嫌らしい視線を送ってきたり、目があったりしたらボコったから?」


「何それ、どこの不良よ?」


「それとも、あれかな? バックの力を誇示してるバカがいたから、アジトに乗り込んで壊滅させてあげたからかな?」


「それとも~」


「あ、もういいです。 何となくわかったから」


「そう?」

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)に関するスタンスを変更するかもです。

まだ未定ですが、活動報告に予定を記載しておきます。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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