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女王になったら会いに来い そう言った皇帝は私を忘れた  作者: ねここ


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ジェノバとの国交

公式に城を訪れる朝、クロエは昨日の事を思い出した。


 久しぶりに見たジュネは初めて会った時と同じジュネだった。


 髪も短く美しい瞳も何一つ変わらなかった。


 心臓が止まるかと思うほど美しいジュネ。


 クロエの事を不思議そうな顔で見ていた。



 クロエは目を瞑り気持ちを落ち着かせドレスに着替えた。


 今日のドレスは美しいシルクで作られた薄いベージュのドレスにした。華やかさよりは上品で品格を感じさせる物にした。


 装飾品はパールを選んだ。


 これもシンプルで恐らく今まで国交を結ぶ国の女王や妻達は身につけない宝石だ。


 クロエはあえてパールを選んだ。


 華やかに着飾ることが全てではなく大切なのは中身であるという意志の現れだ。


 

 シンプルなドレスと装飾品はクロエの美しさを引き立てた。


 ブレーズはクロエを見てその美しさに我を忘れてしまった。


 クロエはそんなブレーズに微笑んでエスコートしてもらい城に向かった。


 クロエは今から一切の感情を隠しジュネに会う。


 少しでも動揺を見せると全員が心配する。



 そんな思いはさせたくない。強い意志も持って城に入った。

 


 クロエの入城を知らせてクロエはジュネの前に現れた。ジュリア、エメ,カイルセリーヌが見守っている。


 クロエは一切の感情を見せずジュネに挨拶をした。


 

「ジュネ陛下お初にお目にかかります。ミラベルの女王クロエと申します」


 クロエは完璧な作法で完璧に挨拶をした。


 その所作は美しさと品格があり、見守る貴族達はその美しさに感嘆の声を上げた。



 

 クロエは真っ直ぐにジュネを見た。


 

 ジュネはクロエを見て一瞬驚いた顔をしたがすぐに


 

 「遠い所から我が国を訪ねて下さり歓迎する」と言った。


 

「陛下のお言葉に感謝をも申し上げます」と返事をした。


 ジュリア達は終始ハラハラしていた。


 部屋を移動しジュネとクロエはテーブルを挟んで向き合い、書面に目を通してサインをする。


 ジュリア達は見守っている。


 クロエは書面を読みサインをした。


 それをジュネが受け取りジュネもサインをした。



 これで国交成立した。


 

 「クロエ女王、本日の夜宴があります。またその時に」ジュネはクロエに言った。

 

「おもてなしを感謝申し上げます。楽しみにしております」そう言って微笑んで退出した。


 

 ジュネはジュリア達に言った。


「何でお前達がここにいた?」ジュリアは答えた。


「ジュネ、あの女王はとても頭が良く美しく魅力的でどんな時でも微笑みを絶やさない女王で、国民に圧倒的な人気があるの、どんな人か知りたくって」


 みんな頷いていた。ジュネは


「そうなんだ。。」と言って黙ってしまった。

 

 ジュリア達はジュネが何を感じているのかわからなかったが、クロエを思い出してほしいと願っていた。


 


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