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BLUE in the ガールズバンド  作者: あまだれ24
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第98話 Session!! その2


「マネージャーの咲さんから聞いてると思うんだけど、今日は春香さんに後輩のバンドを教えてもらいたいの」


部長の森園さんが「お願いできるかしら?」と改めて聞いてきた。


「あっはい…自分なんかでよければ」

「ありがとう。お礼に絶対ライブ見に行くわね」


森園さんが嬉しそうに両手を合わせる。すると咲ちゃんがまた耳打ちしてきた。


「ちなみに後輩ちゃん達もチケット予約してくれてるで。150枚なんかチョチョイのチョイやわ」


ひひっ…と不敵に笑う咲ちゃん。


対バンのサポートをしてくれるのはすごく嬉しいんだけど…このままだと第2の葵さんになりそうで末恐ろしい


「早くお祓いしてもらった方がいいよ…」

「え?」


咲ちゃんがキョトンとしている間に、森園さんに手招きされた部員数が他の部員達の輪から離れて集まってきた。


見るとさっき手を振ってくれた女の子と昨日一緒に演奏した2年生のベースの男子、それに1年生の学年章を胸に付けている男の子の3人。


「ほら自己紹介して」と促す森園さん。なんだかお母さんみたいだ。


まず2年生の男子が軽く頭を下げた。すごく背が高い。180センチくらいあるんじゃないかな。


「昨日一緒にミッシェルやった稲沢です。よろしくお願いします」


「よ…よろしく」と見上げていると3人の中で唯一の女の子が自己紹介を始めた。


「2年の向井真海(マリン)、担当パートはギターでーす。先輩ちっちゃくて可愛い〜」


ギ…ギャルだ。それも咲ちゃん並の陽キャオーラが出まくってる。絶対BeRealとかいうダークウェブやってるよ


私が本能的に及び腰になって震えてると咲ちゃんがスッと手を伸ばし、向井さんの手を取った。


「よろしくマリリン!」

「あはー!咲ちゃん先輩ほんま手柔らか〜い!」


陽キャ同士でキャッキャやっているので私は3人目の男子に目を向ける。


目が合うと「あっ…1年の中尾です」と目をらされた。それからあわてて「あっ…ドラムです!」と付け加える。


なんていうか…私と似た日陰者の雰囲気がそこはかとなく漂っていた。


キラキラ明るい向井さんより全然親近感を覚えてしまう。


「この3人が春香さんに教えてもらいたいバンドのメンバーなんだけど…」


自己紹介が済んだところで森園さんが、なぜ私に練習を見て欲しいかの説明をはじめた。


「実はこの子たちね、来年カミングコウベのオーディションを受けるつもりなの」

「えっ?」


思わず声が出る。


カミングコウベのオーディション。それは去年私たちのバンドが挑戦し、そして敗退したオーディションの名前だった。


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