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二つのR ~ 守護霊にResistanceとReactionを与えられた  作者: サクラ近衛将監
第四章 起業

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4―7 新居と結婚の準備等

 俺とアズとが両者合意の上での婚約が成立し、先ずは小林家にご挨拶に行くことにした。

 小林家に予めアポイントを取り、座敷に座っていたものを座布団から降りて、一旦後ろに下がりキチンと正座して手を付き、アズのご両親に「どうぞ梓さんを嫁に下さい。」と正式にお願いをした。


 小林家でもアズの事前通知で俺が結婚の申し入れをすることは知っていたらしい。

 すぐにお父さんから、「梓を末永くよろしく頼む。」と言われたよ。


 その後は、婚約祝いと称して料理と酒をたくさん出していただいた。

 実は、俺とアズが来ると聞いて、最寄りの親族さんも集まって小林家の大広間で一大宴会だった。


 アズの親族のうち何人かは初めてお会いする人だった。

 色々とアズとの出会いや仕事のことなどを聞かれたな。


 小林家が終わると、次は当然に秦山家での紹介だな。

 アズが『婿に下さい』と言うわけじゃなく、俺が『二人で婚約したから嫁さんにする。』と言って紹介するだけの話だ。


 でも、二人で実家に行くと予告した所為(せい)か、秦山家でも祝宴が待ち受けていた。

 まぁね、高校時代からだと足掛け8年の交際だもの。


 おふくろ曰く、何時結婚するのかなと思っていたそうで、ひょっとしたら孫の誕生が先になるかもと思っていたそうだ。

 うーん、そういう話をあっけらかんとするおふくろではあるが、俺もアズも顔を見合わせて真っ赤になってしまったよ。

 

 いずれにせよ、アズも当然のように秦山家に受け入れられたので一安心だ。

 俺の場合、親の遺産は必要ないから、妹二人で美味いことやってくれるといいけれどな。


 まぁ、その辺はまた親が年を取ってから話をしよう。

 親父もおふくろもまだまだ50代の現役だからな。


 相続の話しなんぞはもっと後でも良い。

 ところで結婚式は、アズとも相談して、一応型通り上げようということになった。


 仲人を立てても良いんだが、取り立てて結納の儀式までは不要と言うことで、結婚式を含めて二人でF駅前の某ホテルに丸投げをしたよ。

 ホテルの催事側で式場や式次第等を準備してくれるから、俺達はそれに乗っかるだけでいい。


 アズの希望で結婚式は翌年3月に挙げることにした。

 3月の大学の春休み期間中に式を挙げる方と披露宴に大学の後輩も呼べるということが、彼女のお勧め理由だった。


 逆に仕事についている人は、決算期で忙しいかもなんだが、・・・・。

 俺の場合、大学同期等で親しいのはほとんどが工学部なので、決算期とはいってもそちらの仕事にはほとんど関りがなさそうなのでほぼ問題なし。


 顧客で多少親しい人や高校時代の俺の特許関連で親しい人がF市やK市内にいるけれど、結婚式に呼ぶべきかどうか少々迷っていた。

 でも、向こうから電話が来たよ。


「何だ。俺のところには招待状は来ないのか?」ってね。


 どうも俺の友達の友達という伝手で、俺が結婚するって話を聞いて、直接問い合わせの電話があったんだ。

 まぁ、それだけではなくって8割から9割方は仕事の話のついでだな。


 当該親しき人が勤務しているのはK市内にある非接触型探査機器の製作所なんだが、新機軸の機器として岩石等無機物の年代測定が非接触型機器で出来ないかどうかを会社で種々検討しているらしいんだ。

 今回の電話は、俺にその顧問になってくれないかと言う打診の方がメインの話だった。


 確かに古代の遺物等の年代測定については、同位炭素による年代測定方法と言うのがこれまでに確立している。

 然しながら、この手法は(たま)にイレギュラーな数値を出すことが有ったりするんで、その正確性が疑われる場合もあるんだ。


 それと欠点は、有機物の残差等炭素成分が含まれていないと測定ができないということと、何らかの事由で放射線等が検体に影響すると、計測が難しくなるようだ。

 そのために、例えば建造物の石とか金属とかの経過年数を新たな測定方法で調べられないかと種々検討しているようだ。


 俺も自分の事業を始めているから、安易に返事はできないが、例えば一週間に一度ぐらいの変則的な請負(うけおい)ならできるかもと言って言葉を濁しておいた。

 向こうも今のところアイデアが先で、どこまで作れる可能性が有るかは未知の部分が多く、本格的に動き出すかどうかの見極めがついていないらしい。


 社内の幹部会等で方向性が決まったらまた連絡すると言って電話を切った状態だ。

 この相手は、非接触型観測装置等の分野では世界的なシェアを持っている中堅企業の()()()さん。


 部次長ってのは、部長の次に偉い人で、課長よりは偉い人だよ。

 ところで俺とアズの結婚式は三月下旬で決まったけれど、住むところをどうするかが問題になった。


 実際のところ、アズが住んでいるS駅近くの3LDKのマンションは元々が俺の所有物件だから、常々アズと二人で、結婚したらここに一緒に住もうねと話をしていたんだが、この二年足らずの間にアズの荷物が増え、俺もN駅近くのマンションで荷物を増やしてしまったんだよな。


 勿論二人で相談しつつ色々不要な物やダブっている物など不用品は処分することにしては居るんだが、それでも3KDKの部屋には入り切れない公算が大きくなってしまったんだ。

 最悪、普段使わない物等については、俺の能力で異空間等にしまっては置けるんだが、俺が居ない時には使えない代物になってしまう。


 二人で相談した挙句、俺の予想収入源は十分に有るから、S駅の二つ東寄りのG駅近くで新築マンションを購入することにしたよ。

 このG駅近くのマンションであれば、俺とアズの自家用車通勤若しくはバス通勤にも支障はないんだ。


 このマンション、新築プラン時には、とある人からの事前オーダーにより、最上階に二戸分の部屋を一つにした間取りで建築を始めたところ、当該最上階に入居する予定の人が急死して当該分譲予定が取りやめになってしまった経緯があるんだ。

 急死した人物の遺族は、当該申し合わせについては全く知らない上に、そもそも、G駅近くのマンションに大金をはたいてまで住む意思が無く、取り敢えず故人が預託金として前払いしていた金額をそのまま支払うということで、当該住居を購入するのは拒否されたようだ。


 既にマンションは一部の内装部分を除いて9割がた出来上がっている段階であったために、今更工事の変更も出来ずに不動産会社が困っているという話を人伝(ひとづて)に聞きつけたのが俺だった。

 この最上階のお部屋は、二戸分のスペースを使っているだけに、専有面積は198㎡の5LDKでリビングは広いし、部屋数だけは沢山あって、俺とアズの荷物もそっくり入っておつりが出るくらいなんだ。


 但し、お値段は高いよね。

 1億6千万円程しちゃうんだ。


 まぁ、俺の社長としての年収と特許から得られる年収で、およそ2億円を超えるはずだから、多分支払いに問題は無いと思うけれど、これだけ広いと掃除なんかが大変だよね。

 二人で相談して、お掃除ロボットを導入することに決定したよ。


 無論俺も掃除位は手伝うけれど、仮にアズが病気になったり、妊娠したりして動けない時には、家政婦さんか若しくはメイドを雇うことになるかもしれないな。

 家具の類は、新品を揃えることにして、現在使っている中古品はどうしても必要なもの以外は処分することに決定したよ。


 引っ越しは、結婚式の前に行うことにした。

 新婚旅行は、欧州方面に一度行きたいというアズのたっての希望を叶えるために、欧州方面10日間のパック旅行にするつもりでいる。


 例の大陸のモンスター騒ぎで中断されていた北回り航空路線も試験的に導入されているらしいけれど、ヨーロッパへ向かう航空路線の主流は東南アジア・インド・中近東を経て欧州域に入る南回り路線だな。

 無難なところで、ロンドン・パリへのパック旅行にする予定だよ。


 俺もアズも多分言葉の面では問題ないが、難点があるとすれば、現地に赴いた時点で欧州やロシアの諜報機関がどの程度俺をマークするかだよな。

 特に外国の場合は治安が悪いから相応に注意をしなければならないし、仮に降りかかった火の粉は払わねばならないんだけれど、その方法をどうするかが問題だ。


 少なくとも俺の能力が各国の政府機関にバレないよう色々と防衛策を講じておかねばならないかもね。

 俺の合気道も実力的には師範程度に達しているし、俺の能力を併用して使えば数人の暴漢でも対応はできると思うんだが、銃器を持ち出されると、精々銃身内部の摩擦抵抗を増大させて弾丸を発射出来なくさせるか、若しくは火薬の燃焼を押さえて不発にするぐらいか?


 それが咄嗟にできるかどうかは色々と訓練をしておかねばならないな。

 ラノベよろしく、防御のための魔導具なんかが在れば、アズの身体も保護できるんだが、そんなものは今のところ無い。


 俺の能力で周囲に防御膜を張るぐらいしかできんが、アズと離れていると、アズを守るは難しいんだ。

 黄さんのネットワークの支援を期待するしかないのかな?


 一応、その件でで黄さんには話をしていて、ロシア及び欧州の諜報機関等の動きについては順次調査をしてくれており、必要に応じて知らせてくれることになっている。

 海外旅行に必要なパスポートについても有効期限が10年のものを年が明けたら申請するつもりだよ。


 K市内にはパスポートを申請する旅券事務所が有るけれど、実は2025年からオンライン申請が可能になっている。

 マイナポータルとマイナンバーカードを利用してオンラインで申請ができるんだ。


 旅券事務所で申請する場合、旅券事務所はお役所だから、土曜、日曜はお休みなんだよね。

 従って、旅券事務所で申請するとなれば、俺もアズも年休を取らねばならないんだ。


 だから、2042年1月11日(土曜日)に俺がNote PCを携えてアズのマンションに行き、二人でネット申請をやってみたよ。

 一応申請の『受付が完了しました。』というメッセージが表示されたから、特段の支障がなければ、概ね1~2週間程でパスポートが受け取れるようになるはずだ。


 旅行代理店との契約は、パスポートを入手してからにしている。

 住宅の方は、一応10年のローンを組む予定で、新居の購入準備も進めており、3月15日と16日の二日をかけて引っ越しをする予定にしているんだ。


 因みに、1月13日は祝日で三連休だからね。

 俺とアズは、その三連休で肉体的にも結ばれちゃった♡♡♡。


 まぁ、結婚は二か月先だけれど、合意の上だし、誤差の範囲内だろう。


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