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十人十色の力 3枚目
俺のおでこにあるひんやりとしたトクサの手が気持ちよかった。
「ふむ。熱もないみたいだし、大丈夫だろ」
と、俺の容態を確認したようだ。白雪さんは、両手をあげて喜んだ。
「黒田、お前もわかってるとは思うが、この街はいわゆる『超能力』みたいな力が使えるちょっと特殊な街だ。俺の力は、治癒能力、ってやつだ」
「こんな体育会系の見た目なのにね。ギャップ萌えってやつ?」
と横から葵さんが、俺に対して笑っちゃうだろ?、という言葉を小さな声で添えて、楽しそうにケラケラと笑い、それをトクサはうるせー、と冗談まじりに反論した。
「それは頼もしいな。小さな怪我でも、何かあったらトクサを尋ねよう」
と俺も葵さんのノリに便乗しておいた。
「それはそうと、黒田少年?」
葵さんが神妙な顔つきでこちらをみて話を続けた。
「さっき、なーんで、倒れたのかな? 教えてくれる? 誰かと話してたよね?」




