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てんとう虫のエンバディ  作者: 三河 ゆり
特性と出会いと手紙
11/17

十人十色の力 3枚目

 俺のおでこにあるひんやりとしたトクサの手が気持ちよかった。

「ふむ。熱もないみたいだし、大丈夫だろ」

 と、俺の容態を確認したようだ。白雪さんは、両手をあげて喜んだ。

「黒田、お前もわかってるとは思うが、この街はいわゆる『超能力』みたいな力が使えるちょっと特殊な街だ。俺の力は、治癒能力、ってやつだ」

「こんな体育会系の見た目なのにね。ギャップ萌えってやつ?」

 と横から葵さんが、俺に対して笑っちゃうだろ?、という言葉を小さな声で添えて、楽しそうにケラケラと笑い、それをトクサはうるせー、と冗談まじりに反論した。

「それは頼もしいな。小さな怪我でも、何かあったらトクサを尋ねよう」

 と俺も葵さんのノリに便乗しておいた。

「それはそうと、黒田少年?」

 葵さんが神妙な顔つきでこちらをみて話を続けた。

「さっき、なーんで、倒れたのかな? 教えてくれる? 誰かと話してたよね?」

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