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寿命2
「無理をして身体の寿命を伸ばしていたが、流石に限界でね、今朝突然動けなくなった」
「そんな…何か方法はないんですか?」
こんなにーーすらすら応答するものだから、もう寿命に限界が来ているなど信じられない。
「安心おし。
人間と獣人は遺伝子が違うから、あんたの子なんて誰も誤解しないよ」
くくくっと茶化すように笑う九尾に、アリスは心なしか頬を赤らめて訴えた。
「そんなことを気にしてるんじゃありません!」
そんなアリスを見て、九尾は楽しそうに目を細める。
「はははっ!
あ。そうだ。
アタシの身体は山の途中にある教会で供養してもらってくれないかい?
あそこにいる神官の小僧はクソ生意気だが腕は確かだ」
「でも…この家の、畑の隣じゃダメですか?
あの子がすぐ行けるところに埋葬してあげた方が…」
「馬鹿言うでないよ。
腐っても神獣の体なんでね。放置して魔物に食われでもしたら面倒なことになるわ」
切実な九尾の願いに、アリスは口を引き結ぶ。
「それとーー家にある物何でも勝手に使うが良い。
だから、朝起きたらあの子にご飯をあげとくれ」
ーーそれ以降。
九尾は眠いと言って目を閉じたまま、喋ることは無くなった。
その言葉の意味を、アリスは理解してしまった。




