表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限の彼方へ  作者: アシドーシス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/12

大陸へ

「本日は皆様お忙しい中、ラッツの戴冠式にご参加くださりありがとうございます。」

「私が16歳の頃まだ村長の息子でした、山奥の小さな村です、そこが帝国の源流であり、聖なる初期村です。」

などと長々しい社交儀礼文を読まされた後戴冠式が始まった。

ラッツが前に出てきて頭を差し出す、それに王冠を載せるだけだ。簡単である

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!ラッツ皇帝陛下!万歳万歳万歳


1日かかった戴冠式もやっとおわった。

これで私の役目も終わったな。早々に引っ越しをせねばと思い向かうといつもの護衛連中がいた。

「引っ越しをせねばなるまいて、水面支度の準備があろう」

「それなら済んでおります。さーこちらへ」

「この蒸気車に乗ればいいのか?」

「はい、それで1時間もすれば到着いたしますので。」


「到着いたしました。こちらが上皇殿下の邸宅となります。」

「ほお、綺麗な場所じゃないか、私は上皇にかわったんか?」

「えぇ退位されて戴冠式も終わられたので上皇殿下になられました。」

「ここに住むのか、なんも持ってきておらんが大丈夫なのか?」

「メイド5名も一緒についていくとの事でしたので身の回り品などすべてメイドに任せました」

「なるほど、それなら安心じゃな何かと迷惑をかけるがこれからもよろしく頼む」


「ラッツ皇帝陛下、こちらが皇帝陛下の住まわれる場所でございます。」

「シロさんじゃないか、親父についていったんじゃなかったのか?」

「私は帝国の指南役です、ずっとこの立場でいるつもりですよ」

「そうか、それなら安心だな」

「ラルツ上皇殿下はここから一時間程度の場所に引っ越しされました。」

「前は父上が住まわれていた場所だな、もう引っ越されたのか」

「戴冠式の最中に引っ越しする事になっていたようでメイドで引っ越しを行ったようです。」

「そうか、もう行ってしまわれたか。俺のメイドは3人だけだったが増えたのか?」

「2名増えましたよ、まもなく皆さんで荷物を持ってこられると思われます。」

「言ってたらきたな、確かに2名増えている。」


3か月後

「ラッツ皇帝陛下!お知らせがございます。」

「おう、シロさんどうした?」

「大陸にだしていた調査船団が戻ってまいりました。ご報告があるとの事でこちらへ来ております。」

「なんと!確か2年前には行方不明になっているのでは?と噂話があったな」

「えぇ持って行ってた食料は尽きているはずとの事で噂話が広がった経緯がありますね、どうしてたんでしょうか?まぁ聞いてみれば済む話ですね。」


「ラルツいやラッツ皇帝陛下、ただいま戻りました、遅くなり申し訳ございません。」

「遅れたのは構わん無事戻ってこれて何よりだ。」

「では報告いたします。この大陸3分の1程は氷の大地が広がっており、海まで凍ってるので1周するのに非常に苦労しました。収納魔法で海の氷を収納してもらいなんとか一周して戻ってこれました。」

「そうかそうか、それでも予定より2年も遅れたが食料はどうしていたんだ?魚釣りでもしてたのか?」

「それも収納魔法で海水を一気に収集してその中に入った魚を出してもらい食いつないでおりました。」

「ほう、そんな事にも使えたのか、それは便利だな。」

「はい、収納魔法がなかったら1周は成し遂げられなかったでしょう。」

「そしてこの地図か、でかいな。」

「それはもう途方もなく大きい大陸です、内陸の街の地図はわかりませんが、海から望遠鏡で見える範囲しか書けませんでしたが街の位置などは正確に描けていると思います。」

「そうか、よくやった、船員にもしっかり飯を食わせてやれ、私の奢りだ」

「酒もいいですかい?」

「当たり前だろう、しっかり給料もはらってやる4年も海に出てたんだ、しっかり休め」


「ラッツ皇帝陛下、この地図は・・・」

「あぁ内陸部はかかれてないが相当大きいし正確な物なんだろうな」

「えぇこれほど詳細な地図は現地でも手に入らない物かと」

「どうだろう、海岸沿いの見える範囲だけ攻めていって内陸部は後回しにするとかどうだろうか?」

「それだと警備線が長くなりすぎ、かえって大変かと思いますが6部構成にしてはどうでしょう?」

「ふむ、6分割か、いいかもしれんな、ちょうど山脈が走ってる場所もあるし、大きい川もある、この辺を分割地にすれば占領も楽かもしれんな。よく調整してみよう。」

「ありがとうございます、ではこの地図の複製を作らせましょう、汚してしまっても困りますし。」

「確かにな、細かく分割し別々の者に作らせるように、漏れてしまっては困るからな。」

「かしこまりました。」

「一応戦争準備も始めてくれ保存食メインでいいぞ」

「時間停止系収納魔法持ってる人には新鮮野菜の確保もさせましょう」

「そうだな、新鮮野菜や肉なども時間停止系収納魔法持ってる人にいっぱい持たせよう今回は長くなりそうだ。」


1年後

「ラッツ皇帝陛下!研究所の所長がおいでです。」

「ほう、何かな?」

「本日は、ラッツ皇帝陛下が研究していた電話と小型通信機の開発が完了した件についてです」

「電話は開発していたが小型通信機とは?」

「最前線で通信してそれを中継施設にて受信、暗号化し電話で通信の流れです。」

「ほう、言語が違うだろうし現地の通信としては暗号化せずとも大丈夫なのか」

「小型化した通信機には暗号化設備は大きさ的に載せられませんでした、今後の課題ですね」

「ふむ、とりあえず完成させた感じか、まぁいいだろう、量産化はできそうか?」

「量産化前提で設計しましたので大丈夫です。」

「自動自転車はどうなった?」

「やはり蒸気を燃料としての自転車は難しいですね。大きさが原因です。」

「そうか、難しいか、新たな燃料が必要だな、あの水から取り出した気体はどうなんだ?」

「えぇ、燃える気体ですね、爆発力があり色々用途がありそうですが、取り出す装置が難しいです。」

「専用の発電設備があればどうだ?」

「取り出しても保管しとく場所とかですね、液体になれば簡単ですが液体まで冷やすのが難しいですが専用の発電所があれば冷却し液体で保管できるかと思います。」

「ふむ、水からできるから水素としとくか、水素を次世代のエネルギーにしようと思う、引き続き研究開発を進めてくれ」

「わかりました。」


「シロさんいるかなー?」

「ラッツ皇帝陛下どうなさいましたか?」

「戦争準備はどうだい?もうばっちりできたかな?」

「はい、先月完了しております。」

「よし、じゃあ攻め込もうかできるだけ早いうちがいいからね」

「そうですね、武器も最新式に変わってますし、相手がうちより発展してれば危ないかもしれませんが、まぁ大丈夫でしょう。」

「まずは潜入調査からだな、大陸各地の都市に全箇所送り込もう」

「ええまずは4000人程度でしょうか?」

「内陸の都市もあるだろうからな」

「小型通信機も持たせますか?」

「そうだな通信施設も山に建てよう」

「現地語も習得させないといけないから様子見だが2年後を目途に攻め込む予定にするか」

「それだけあれば現地語の習得も可能でしょうし情勢などもばっちりかと。」

「よしそうしようか、4000人で足りなかったら随時追加を送る感じで行こう、まずは奥地からだな」

「あのー氷の大地付近はまずいかもしれませんが、その手前までなら大丈夫でしょう。」

「寒さ対策ができてないからそれはしょうがないな、現地調査も必要だしな」


2年後

「シロさんいるかなー?」

「ラッツ皇帝陛下いつでもどこでも現れますよ」

「お~いつもすごいな、それで潜入調査はどんな感じかな?」

「魔よけの護符のおかげで山に通信施設を建てれていい感じに情報は集まってます。」

「そうか、ではそろそろ本隊も出発しようか、そうだな1か月後にしようか」

「わかりました、通達を出しておきます。」

「うむ、よろしく頼むぞ、俺も出陣する」

「え?陛下も行かれるですか?」

「当然であろう、初の戦だ、行かねばなるまい」

「そうですか?もう昔の剣での戦は行われないと思うので危険ですし行かなくてもいいのでは?まだ息子も作ってないですし危険です。」

「この前研究所の所長がな、防弾ベストというのを持ってきてな、これは剣での攻撃も防げるらしいのだ、軽くて丈夫となれば問題なかろう。」

「そんなに行きたいなら止めませんけど。」

「一度だけだ、それ以降は元帥に総指揮は任せる」

「元帥ももうお年ですし、新らしい元帥も任命しないといけないですもんね」

「そうだな、長い間戦争してないと現場を知る士官が育たんからな、それはそれで危険だ。」


3か月後

「やっとついたか、似たような気候だな」

「ええ陛下、このあたりは比較的温暖なのですが、だんだん北に近くなっていくにつれて寒くなっていきます。」

「元帥、会うのは3度目か?いくつになったのだ?」

「もう69歳です、この戦で引退でしょうな」

「兵士長達はまだ40代だろう、いい者を将軍にしてやりたいものだ。」

「今の将軍は私が選んだのですが、若いので40代ですな、働き次第では元帥にしてやってもいいですな」

「そうだな、働き次第では元帥も2人3人いても問題ないからな、今回の戦は3か所同時進行で進めていく予定だ、1番難しい真ん中を元帥に海岸から物資の補給が受けられる南側と北側を将軍を担当にし、自由攻略にしようと思う。」

「そうですか、わしは真ん中を行きますか、難しそうですな、補給といえば収納魔法持ちも蒸気車もありますし問題ないのでは?収納魔法持ちを狙われれば問題ですが、見た目だけではわからんだろうし。」

「狙われる前に都市を落としてしまえばいいのだ、火薬車も蒸気車になっていて、今やエンジンをかけて突っ込ますだけだ、城門など役にたたん。」

「そうですな、相手がまだ剣と弓の時代にいる事を願うばかりですわ」

「調査団が調べてきた情報によるとまだ敵は剣と弓の時代だそうだぞ、都市も昔のままらしい、弓の射程外から銃を撃てるし城壁など的が並んでいるような物だ。」

「今回から大砲という物も導入するとか?さっき現物を見てきましたがでかい筒ですな」

「あぁ情報では城壁の周りに水が張られている所が多くてな、火薬車が役に立たん可能性がでて急遽作らせたのだ。遠距離から城壁や城門を撃てば壊せるぞ、使ってみてくれ、きっと役に立つ。」

「えぇ城攻めが簡単になれば、負傷者も減るでしょうし戦争が変わりますな」

「あぁそうだ、今までの籠城などできなくなる城壁が意味をなさん、徹底的に滅ぼし皆奴隷化だ。」

「奴隷商が喜びそうですな、また悪さした奴隷が下級奴隷になって奴隷商も儲かりますな」

「あぁ言語化学校も大規模化せにゃならんが順次言語化学校に送ってくれ、学校のキャパもある、俺が戻れば拡大もさせるが、今の10万人から一度に30万人程度にするつもりだ。」

「わかりましたぞ、その予定で攻め立てましょう。補給は気にしなくて済みますからな、攻めるのは簡単ですじゃ」

「うむ、任せた、兵士も皆船から降りたようだ、では行こうか俺も真ん中の城を1つ落として戻るつもりだ。」

「わかりました。護衛はお連れですか?」

「もちろん10名連れてきている、みな訓練済みだが実戦経験がないからな、今回はこき使ってやるつもりだ。」

「はっはっは、それはいいですな、楽しみにしております。」


その後第一目標である都市が近づいてきた、蒸気車の部隊を先行させ住民の逃亡を防ぐべく3重の警備線を張った。

その後大砲をセットし静まった都市の城壁へ向けて大砲を発射、城壁に当たると城壁は半壊した、すぐにハチの巣を攻撃した時のように火が灯り城壁の上にたくさんの灯りがついた。

灯りの元を攻撃するのは銃士隊だ。

一斉に連射し城壁の上に動く灯りはなくなった。

その後大砲を連射し城壁を崩し終わると、また灯りが崩れた城壁付近に集まってきているのがわかる。

そこに集中砲火し動いている灯りはなくなった。

「突撃ー!!!」

号令をかけると先陣をきって走っていく部隊がある、どこの部隊だろうか、暗くてよくわからないが戦闘中のようだ。

10分ほどで発砲音がなくなり制圧できたようである。

この都市に城はない住人達3万人に奴隷印を刻印し言語学校に入れる為、港へ送った。

あっけない勝利である、先陣をきった部隊を呼び話を聞くと、剣と盾を装備した部隊と交戦したようだった。

この地域の文明はそこまで進んでいないようだ。これなら比較的簡単に都市を陥落させるのは容易だ。

小型通信機を使い状況報告を済ませ、次の都市に向かう部隊を見届けてから奴隷印を押された住人達と港へ向かう。

長い桟橋だけを急造させた港だがこれで十分である。

上陸地点にいた将軍二人も自分の担当地域に進軍しており桟橋付近は警備の兵士しかいなかった。

船に乗り込み帝都がある島へ移動する。

とりあえず1番乗りは果たした、この後は彼らの仕事だろう、お手並み拝見といこうじゃないか。

電話線は海底を通りこの大陸までつながっている、いつでも電話で通話することが可能だ。

帝都にいても状況は逐一わかるだろう。


3万人を連れて帝都に到着した。

3万人はこのまま言語学校に入学だ、現地の言葉を潜入していた兵士が習得済みなのでそのまま教官にする、これでスムーズに言語習得できるだろう、言語学校では法律、文化、一般教養が教えられる、優秀な生徒は先に卒業でき、訓練村で訓練に参加することになる。

敵国民を連れてきていきなり言語を教え訓練まで施して大丈夫か?という疑問もある事だろう。

だが都市に入る時に犯罪行為をしていないか奴隷印をスキャンすれば一発でわかる仕組みなのだ。

犯罪を犯せば都市に入れない、入れなければ盗賊になるしかない、盗賊は兵士長達が日々捕まえ再教育という名の奴隷商に売り渡す。

これを言語学校でも学ばせているおかげで犯罪率は低めだ。

スキャンだが魔法学校で開発された腕輪があれば誰でも使えるようになっている。

警備兵にわざわざ魔法習得者を置かなくてもいいのはありがたい事だ。


「シロさんいるかい?」

「はいラッツ皇帝陛下、どうなさいましたか?」

「敵がまだ剣と盾で戦っていたんだが、普通はこんなもんなのか?」

「長い間剣と盾で戦ってきました。他はどこもこんなもんでしょう。」

「ほーう俺が学んできた昔の事がそのままって感じでびっくりしたんだ」

「ラルツ前皇帝陛下の時に急激に発展しましたからね、それは仕方ないでしょう」

「今回初めて小型通信機を使ったがあれはやっぱり戦場には必要だな、各地の情報が逐一流れてきていた。」

「えぇ戦場は様変わりでしょうね」

「そうだな、あれでは組織的な防御もできずに戦いが終わってしまうぞ」

「我々もそうならないように技術開発をさらに進めていかないといけないですね」

「知らない間に追い抜かれていたら我々が狩られる側に変わるという事か、研究所の設備も最新式に入れ替えるか、前々から意見が報告書にあがっていたしな」

「それがいいですね、研究所には常に最新設備の導入を行うのがよいと思われます。」

「今回の攻撃でよくわかった、研究なくして文明は滅ぶ、それは歴史が証明しているな」

「我々が歴史を作っているのです、この戦争も、いえ一方的な侵略も歴史に残るでしょう」

「あと、この大陸を攻略するには桟橋だけでいいが簡易な港をたくさん作らないといけないな」

「住民を移動させるにはあまり距離を歩かせていると効率が悪いですからね。」

「中央は仕方ないとしても北と南には多く設置させよう、中央も完全に孤立しているわけではないだろう。」

「そうですね、抜け道がいくつもあると思います。」

「その辺も詳細な情報が上がってくれば随時桟橋の設置場所は追加していこう」

「船は十分にあります。一気に10万人程度なら運べるほどに数はそろっております。」

「十分な時間はあったしな、大型化して効率もよくなったな」

「はい、大型化した分速度は落ちましたが、それでも泳ぐよりは早いですし、泳げる距離ではありませんしね」

「確かに、泳ぐと魔物に食われるしな」

「10万人が泳ぐとどれぐらい生き残るんでしょうね、ちょっと試してみたい気がしますが・・・」

「バカいえ、そんな事に貴重な人間が減るのは損失だろう」

「ちょっとした冗談ですよ」

「ほんとか?怪しいもんだな」

「そういえば、食料価格が少し上がってきたと報告があったが、軍の食料買い占めが原因か?」

「えぇそうです、大量に買いましたから一時的に値段が少し上がりましたが、ここ1年は下落傾向で安定してきているようです」

「ふむ、さらなる量産が必要だな、鉱山島での農地開拓はどうなってる?」

「開拓できる場所はすべて開拓しており、現在用地不足になっています。」

「なら大陸が手に入ればまた可能か、占領できた地域から開発を進めていくか?」

「それでもいいでしょうが、治安が悪い状態ですと荒らされますし農家の人も怖くて進んで現地にいかないでしょう」

「それもそうか、しばらく占領地域を増やしていき治安がいい状態になれば開拓をしていくか、もう少しの辛抱だな。」

「えぇ農地の大型化は必須ですから、それなりに用地が必要になりますし、温暖な地域があまり無いようですから温暖な地域は全域開発してしまいたいですね。」

「うむ、新しい産物もあるだろうし現地調査の情報を詳しく上げてもらうようにしよう。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ