新島攻略
将軍はああ言っていたが、やはり偵察を先に放っておくべきだったな、いきなり400人から上陸して敵の中心部に出てたら400名では負けるかもしれんぞ。
思い出していたら背筋がぞっとしてきた。
「シロさんやーい」
「ラルツ皇帝陛下どうなさいましたか?」
「シャララの様子がおかしいんだ吐き気がするとかでしんどそうなんで見てきてもらえるか?」
「お医者様を連れていきましょう、すぐ行ってきます」
なんもなければいいが、まだ新婚1年目だというのに新島攻略とかぶると嫌な予感もする
「ラルツ皇帝陛下、おめでとうございます。」
「ん?何かめでたい事があったか?」
「赤ちゃんでございます。まだ男か女かわかりませんがご懐妊されております」
「おー!これはいい知らせだな男なら尚更よいが・・」
この日より帝都の王宮内部には入場制限がかけられた。
シャララと何か遊べるものがあればいいんだがな、学校に問い合わせてみるか。
「ラルツ皇帝陛下!学校までわざわざお越しくださりありがとうございます。今日はどういった要件で参られたのでしょうか?」
「学校長、何か室内で2人や3人4人で遊べて手軽な物はないか?」
「サイコロゲームなどありますが、賭けをする時に使う道具です」
「うーんそうじゃないんだよなーもうちょっと遊べる感じの物がいいんだが」
「わかりました、開発しましょう。何種類ぐらいあればいいですかね?」
「多ければ多いほどいい暇になる時間が増えるからな」
「わかりました。学校をあげて開発いたしましょう。」
「よろしく頼む、開発された遊びは市民にも広める予定だ、みんなの息抜きになればと思ってな」
1か月後
「ラルツ皇帝陛下!学校長がおいでです。」
「うむ出来たかな?早速お会おう」
「ラルツ皇帝陛下!お待たせしました、数多くできましたがその中でも出来が良かったものを持ってきました。」
「ほうほうこれらは?」
「こちらチェスとなっております。詳しいルールはこちらの本に書かれております。」
「なるほど、これは面白そうだな、他には?」
「カードゲームでございます、こちらは複数のルールが存在し遊び方も自由です」
「カードゲームかこれなら複数人でも遊べるな」
「はい、あと簡単なのがこちらのオセロでしょうか?」
「この黒と白の石はなんなのだ?」
「はいこちら挟めば色が変わります。表と裏で色がついておりますのでこうやって。」
「挟むだけか!これは面白そうだ市民にもまずこれを広めよう」
「間違いなく大ヒットするでしょうね、学校内でも流行っています」
「そうかそうか、それで新しく開発を頼みたいものがある。」
「なんでしょうか?」
「もうすぐ種芋ができあがる地中にたくさんできる芋だ、これを簡単に栽培でき収穫できるような物を作ってほしいのだ」
「ほうこれが芋ですか、初めて見ましたが拳ぐらいの大きさなんですね、それも連なってできるということでしょうか?」
「そうだ、これが帝国のいたる所で栽培され消費されるようになる、種芋埋めと収穫が大変な作物なのだ」
「わかりました、簡単に格安に大量生産できる物にしましょう」
「そうだな、市民が簡単に使える物がいいな、後遠距離通信できるものはないか?」
「遠距離通信ですか?伝書バトではどうでしょうか?」
「即時通信できるものがいいな今新島攻略を行っている事は知っておろう、その島と通話する物だ」
「なるほど、魔法のテレパシーみたいなものですかな、それを作れと?」
「あぁそうそうテレパシーのような物だ、あれは魔法もかなり訓練を積んだ者同士でしか使えんだろう」
「えぇ学校にも数名いますがそれでは足りないでしょうな、わかりました、開発しておきます。」
1か月後
新島攻略にむけ増援は送り続けていたがやっと伝書バトがやってきた。
将軍からだ、新島はかなりの大きさらしく国が4つもあるという。
各地に偵察を送り島の大きさを計測しまとめてから連絡した為遅れたとの事だ。
もうすぐ国落としを行うと書かれていたまだ2000名を送ったぐらいだと思うのだがもう始めるのか、こちらから向こうに伝える手段はないが、将軍ならしっかりやってくれるだろうと思う。
さてシャララとオセロ遊びに行こう、これは面白いはずだ。
シャララの部屋についた、シャララとオセロを遊ぶが最初一回は勝てた!そう最初の一回だけ、それ以降勝てんのだ、なぜだ!なぜ勝てん!オセロ大会など開いてみようか、早く市民に出回るようにと連絡しておこう。
9か月後
新島攻略も2か国落としたとの事だ、順調にいってるな。
少し慎重すぎるぐらいだ、もっとこうパパッと落としてもいいんだよ?まぁ広い島だと言っていたしどんな事になっているのかな是非即時通信ができれば詳しく聞けるのにな残念だ。
シャララのおなかがもう大きくなってしばらくたつ、結局オセロでは勝たしてもらえなかった。
何度も挑んだのに、悔しい。
お医者様によるともうすぐ生まれるとの事でメイド数名が1日中看病している。
好きな物が食べれるとの事でシャララは喜んでいたが、毎日好きな物を食べている気がする。
お医者様に多分男の子だと言われちょっとは安心したが生まれるまでははっきりわからないとも言われた。もっと早く分かれば第2婦人を迎えなければいけない、そうもう時間もないのだ。
それをわかっているのかシャララも男の子を生むと息巻いているが運命には逆らえんだろう。
「ラルツ皇帝陛下!どこでしょうか?」
「ここだ!どうしたシロさんそんなに慌てて」
「シャララ様から生まれるそうですもう間もなくです。」
「おおう!一人でオセロなんてしてる場合じゃないすぐ行くぞ」
部屋には入れてもらえなかったので部屋の前でうろうろしながら待っていると「おぎゃーおぎゃー」と大きな声と共にメイドが扉を開けた。
「ラルツ皇帝陛下、おめでとうございます!男の子ですよ」
「まっておった!男の子か!シャララやるじゃないか!男の子だとよ」
「ええあなた、待望の男の子ですよ私頑張りました!」
「名前はラッツにしよういいだろ?シャララ」
「えぇいい名前ですわラッツあなたは次期皇帝よ、よかったわね」
「あぁ20年後には皇帝だな私は隠居だ、早い物だな」
1年後
伝書バトが届いた。めったに届かないので途中で行方不明になっているのかもしれない。
4か国を統一したとの事だ、すばらしい時間はかかったが全員一人の漏れなく奴隷印を刻印したらしい。
そのうち訓練村も満員になることだろう。
新島の広さは帝国がある大陸の約3倍の広さで魔物も多いみたいだ。
鉱山が多くいろんな鉱物が取れるし食材も帝国にある食材とは全く違うみたいだ。
広めれば食料不足も解決されるかもしれない。
魔法学校も建ててもらうか、魔法も発展させればこの先何かになるだろう。
言語学校も必要だな、訓練村に行かす前に言語学校に通わせねばならない
1年後
魔法学校も言語学校も建って魔法を使える者を集めている。
新島から送られてくる野菜や果物も徐々に栽培が始まっている
言語学校の先生には新島で偵察潜入任務を行っていた精鋭奴隷が教師になるようだ。
奴隷印がもっと多くの生徒がつかえるようになればもっと便利になる
魔法学校の先生探しには苦労しているそうだが開拓村の婆ちゃんが先生になるようだ。
「シロさんやーい」
「ラルツ皇帝陛下、どうなさいましたか?」
「造船のほうはうまくいってるのか?」
「えぇ60隻は完成し今はもっと人数を運べるように大型船の建造に取り掛かっております」
「大型船かどれぐらい乗れる予定なんだ?」
「200名を予定しております。1週間の航海ですし食料も保存食だけになりますが大丈夫でしょう」
「そんなに運べるのか、そういえば奴隷が犯罪を犯した時にはどうしているんだ?」
「強制労働施設送りの事でしょうか?たまにいるんですよね基本は自由ですからね」
「そうか強制労働施設では何をさしてるんだ?色々ですよ、新しい建物を建てにいったり蒸気機関車のレール引きなど大変な作業ばかりですが働いた分刑期も短くなりますし悪いことばかりではないです」
「なるほど、そうやって使っていたのか、ならいう事は無いな。」
「新島の開発はどうなされるので?」
「あぁ各町に上下水道の整備、道路建設、蒸気機関車の環状線計画、港の整備だな」
「文明が遅れているみたいですからね、それはした方が住民に喜ばれます」
「うむ、息子が皇帝になる前に雑事は済ませておかないとな」
「それがいいですね、まだ19年も残ってますし」
「ラッツには英才教育を受けさせないとな5歳から学校に通わせ10歳から訓練だな」
「それはあまりにも可哀そうなのでは?のびのびと教育されては?」
「65年しか皇帝の座におれんのだ若いころの数年は苦労させんといかん」
「そうですか、グレなければいいですけどね」
「シャララが見てるんだ大丈夫だろ」
1年後
新島に上下水道が整備され道路も新しく整備された、蒸気機関車の環状計画は今山脈をトンネル工事で難航していた。
「つるはしじゃ硬くて進めん岩盤にあたったぞ」
「おい火薬車をもってこい」
「大丈夫だ壊れてもまた掘ればいいだけだ」
「持ってきたぞー」
「導線のばせ、中にいたらどうなるかわからんぞ」
「爆破!導火線に火をつけろ」
爆破!どっかーんとガシャーという音に鳥達も飛び立つ。
「内部どうなっている?」
「崩れ落ちております」
「よーしここからまた掘っていくぞ」
脳筋プレーである、これが報告書になって届くまで新装備開発にはならなかった。
その頃にはこのトンネルは開通しているのだろうか?多分開通してるだろう
3年後
「あなた、ラッツはもう4歳です、オセロで毎日遊んでいるのですがチェスも上手くなって来て私じゃチェスは相手にならないほどになっているのよ」
「そうかチェスの達人を呼んでみるか?この前大会が開かれていてなチェスも戦略性が高いから人気なんだよ」
「あら、大会があったのね、ラッツも参加させればよかったですわ、この子なら勝ち進んだでしょうね」
「そうか気が回らなかったなそんな上手になってるとは、勉強の方はどうだ?学校に行ったらありとあらゆる科学の勉強があるんだ、今のうちから勉強させておけないと追いつけんかもしれんぞ」
「わかっておりますよ、ちゃんと科学の勉強もさしております。」
「それならいいんだが、どんな事がラッツの才能を開花させるかわからんからな、慎重に見てやってくれ」
「えぇわかりましてよ」
1年後
「ラルツ皇帝陛下、将軍が帰還されました。」
「おぉ久々ではないか元気にしておったか?」
「はい、度々の支援ありがとうございました。無事新島完全攻略いたしましたので報告に参りました」
「よし、聞こう、上陸してから何があった?」
「私達が上陸した場所は浜辺ですぐ目の前が森という場所でした。その場でここを上陸拠点にするべくまず桟橋をかけ小さいながらも兵舎を建て一応村という所まで建築を進めたのですが、地元住民が拠点に現れまして言葉が通じないので何を言ってるかわからなかったんですが、身振り手振りでなんとか理解できたのはここは、王国の荘園だという事でした。」
「よく身振り手振りでそこまでわかったな?すごいことだぞ」
「兵士達にもみんな頑張ってもらって何とかです。それから各地に偵察隊を出しまして街に出した何人かは行方不明になりましたが、1番遠くに行かせたであろう偵察隊が帰還するころにはだいたい把握できておりました。4か所国があり各地で小さな小競り合いも続いていると4か国とも仲が悪かったんですね。」
「それは面白いな、どこも同盟を組むなどという事をしてこない格好の的ではないか」
「そうなのです、それで街に出した偵察隊を増やしまして増援を待つということにしました。」
「増援は船が到着するごとに乗せていたはずだがやっぱり400人程度では全然足りなかっただろう?」
「えぇ船がくるのは3週間に一回なので3か月待ちました。」
「今200人乗れる船が就航しているだろう、今なら一回で2000人程度なら輸送できるぞ」
「その大型船に乗って帰ってきました。船旅も快適で速度もあがってるなーと思いましたよ」
「最初の1か国はどうやって落としたんだ?」
「はい、潜入させていた偵察隊が城門をあける算段だったのです。皇帝陛下の十八番ですよね」
「あぁあれをやったのか、どこも警備が手薄で簡単なんだよな」
「えぇ火薬車も用意していたのですが使う場面はなかったですね、残りの3か所の国も同じような方法で陥落させましたので。」
「火薬車使わなかったのか、そりゃさすがに警備が甘すぎるな」
「2か国目落とした後がひどかったですな、各地城門警備を大幅に強化し町の人しか出入りできないという状態になったのです。」
「まぁ当然私でもそうするだろう中から城門を開けられたらたまったもんじゃないからな。」
「ええですがすでに100名ずつ城門の中に入っている状態でこちらから攻めれば落とせる状態だったので、反乱などが起こらないように対処しつつ拡大していきました。」
「それで時間がかかったのか、人口はどのぐらいなんだ?」
「それが多く4か国合わせて150万人ほどになります。」
「そんな多いのか訓練村の最大人数は5万人程度だ、30万人ほどに拡大させるか?」
「そうですね、それがいいでしょう、それを連れて行った兵士長2名は将軍に格上げしてよろしいでしょうか?」
「あぁいいぞお前は元帥になれあと将軍に格上げした2人に兵士長を各3名ずつ用意させよ」
「ありがとうございます。皆も喜ぶでしょう」
1年後
ラッツが5歳になった、入学式だ、入学式挨拶もあるちゃんとできるかな?もちろん見に行く。
学生服が似合っている帽子もぴったりだ。
学校校門まで一緒に行く、そこからは別々だ、ここから5年間は学校のお世話になるのだ、説明会に参加する。
大講堂で入学式をするようで保護者は後方待機だった。
ラッツが入場してきた、先頭のようだ、1番前の席に座ったな、みんなが着席し学校長の話が始まる、続いてラッツの新入生代表の言葉だ、そのあとに生徒会代表の挨拶もあった。
よかった、噛まずに言えたようだ、練習した甲斐があったな。
その後入学生は学校の中を案内されて午後までかかるようだ。
保護者はここで解散みたいだ、終わる時間にはメイドが迎えに行く予定だ。
「ラルツ皇帝陛下!どこですか~?」
「どうしたシロさんよ」
「ここにいたんですか、探しましたよー。」
「今日は特に報告書に重要な項目はなかったが?」
「まず蒸気船が70隻を超えました、大型船は40隻です。現場では火力が足りず速度が出せないのが問題だそうです。」
「ふむ、しかし他に燃料になるような物があるか?」
「新島に石炭という鉱石がありこの石炭が使えればと報告書にありました。」
「使えるように改良してもらうか速度がでれば新島まで10日が短くなるもんな」
「えぇそうなんです、それに木炭より長く燃えるので積み込む量も抑えられます。」
「ふむ、学校に伝えておこう」
「あぁそれとなんですが、学校で電気?というものが発明されたようです。」
「電気とはなんだ?雷の事か?」
「似ているとは思うんですが、電気をつけると明るくなるようで木炭で電気を作れるのだそうです。」
「ほう、そうなれば石炭でも電気が作れると・・・なるほど。」
「実際に見てみてはどうでしょうか?」
「そうだな石炭の事もあるし一度学校長に会いに行くか」
学校に到着する、昨日入学式をしたばかりだが今日は用事がある、学校長に会い気にた旨を守衛に伝える。
守衛が走っていき軽く残っている守衛と話しをしていると、学校長自らやってきた。
「ラルツ皇帝陛下どうされましたか?もしや電気の事でお越しになられたとか?」
「ほほーわかりますか、そうです電気の事できました、後石炭ですね」
「燃える石ですか、その報告書は私も読みましたよ胸が高鳴りますねー」
「近日中にこちらに送られてくると思うのでそれをつかって今までの蒸気機関を改良してもらう事もできますか?」
「えぇそうだろうと思っていました、木が石になるだけなので、できると思いますよ」
「なるほど、できるのならやってもらおうかな」
「それで電気の事なのですが、こちらへどうぞ」
「この玉か?」
「ええこれですが、この機械を動かすことによって・・・見ててくださいね。」
「おぉ明るい!だが一瞬だな」
「これは手押し発電機で木炭を使うものは発電まで時間がかかるので電気だけを見せました。」
「なるほど、こういう事か、これは何か軍事装備になったりしないか?」
「まだわかりませんが火薬車の導火線をもっと簡単につけることができます。」
「火薬車が進化するかそれはいいな、あの爆発力は大事だからな」
「えっとその話で続きがあるのですが・・・研究所をたてませんか?」
「研究所?学校だけだと難しいのか?」
「蒸気機関の時もそうだったんですが研究対象が広がるほど難しくなってきます専門的に研究する施設が必要になってきますし研究所の職員には学校を研究課程で卒業した生徒で構成したいので是非よろしくお願いします。」
「わかった、研究所も建てよう、詳しくは建築家に頼んでくれ学校長に意見を聞きに行くよう伝えておく」
「ありがとうございます。」




