コロニー運営
「さて着きましたよ、ここが政策庁舎です」
「ほう、立派なもんだ、ここでは何名が働くんだ?」
「今の所20名の予定ですが、最初は10名程度になるかもしれません」
「なるほど、10名で運営はなかなか難しそうだな、最終的には100名か?」
「最終的には100名になる予定です、その頃にはコロニーも成熟してるでしょうし、問題もあまり出てこない状態になってるでしょう。」
「農業コロニーの状態はどうなってる?」
「農作物の収穫は1年前から始まっており、本星と隣の惑星に供給されています」
「ほう、生産力はどの程度だ?」
「今の所10億人分生産しておりますが、農業コロニーができてから農産物の価格が20%下がり購入しやすい価格になってきています」
「そうか、安くなったか、いい事だな、まだまだ生産能力は上げれるんだよな?」
「えぇ、まだ10%分しか生産してませんので、まだまだ能力的には十分余裕があります」
「それはよかった、追加で農業コロニーの製造はしばらく必要なくなったな」
「いやいや、それは違いますよ、今すぐにでも農業コロニーの建設は始めた方がいいです」
「ほう?そんなに人口爆発が起こると?」
「今でも起こっているんですがそれが今まで寿命が100年ほどだったから問題にならなかったんですが、エルフ化して寿命が1000年3000年になった今爆発的に増えますから今すぐ建設はした方がいいですね、農業用コロニー使用率30%ぐらいが目安です」
「そうか、なら新しく建設始めるか、建設ロボットも余ってるんだろ?」
「はい、余っております、今なら5年程度で100億人分生産できる規模で製造できます」
「おーそうかそうか、氷の惑星から取れる水の量はわかってるのか?」
「氷の惑星なのですが、内部に水があふれておりまして、内部の方が温度が高く氷じゃないんですよね」
「ほう、水が発生してるのか、それは朗報だな」
「はい、今はまだ氷の採掘ですが、そのうち水を直接採取できるようになると思われます」
「水が採取できるとなると星は水不足になっていくんじゃないのか?」
「さてそれはわかりませんが、氷を大分とってますが氷の惑星は小さくなってなくて若干大きくなっている状態です」
「それは水が増えていると考えていいのか?」
「概ねその通りだと思われます」
「水って増えるんだな」
「それは我々も不思議なんですが、取っていけば無くなる物だと思い付近の氷の惑星からも採取しているのですが、その惑星は小さくなっていっているのですよ」
「取ればなくなる・・・それが自然の摂理だが・・・大きくなっているんだよな?」
「えぇ不思議ですよね、氷が何かを封じ込めているかのような感じです」
「氷の厚さはどれぐらいなんだ?」
「今は100キロほど掘り進めて採掘しているんですが、どんどん氷ができますので正確に掘り進めれているのは10キロほどです」
「一か所じゃないんだよな?」
「えぇ辺り一面まとめて採掘しています」
「それはすごいな、官報で発表して市民の水不足の不安を解消できるかもしれないぞ」
「そうですね、まだ暫定なので発表は控えてほしいのですが、今後も掘り進めても氷が増えていくのであれば発表してもいいかもしれません」
「増えているのは一か所だけなのか?」
「はい、一か所だけです、その他の氷の惑星はだんだん小さくなっていっていて後100年も掘り進めれば無くなってしまうと予測されています」
「ほう、今は巨大移転魔法陣を利用して遠くまでいけるようになっているが、まだまだ遠くの氷の惑星を発見して採掘をしていかないといけないわけか」
「そうですね、宇宙空間に設置した巨大望遠鏡でかなり遠くまで星を観察できるようになっているので、またその望遠鏡の圏外に設置すれば新しい星が見つかるでしょう」
「そうだな、新しい鉱物の発見も楽しみにしているぞ」
「それは我々も楽しみにしているので積極的に採掘していく予定です」
「そういえば、先日遠くの星で建築ロボットが精霊に遭ったと報告がありまして、そのロボットを人で操作してみた所、肩の上に精霊が乗ってまして、現在言語解析中です」
「ほうほう、精霊とな?妖精みたいなものか?」
「まだはっきりとはわかりませんが、なにやら食料を求めているような言語解析になってまして、近くにあった救難用宇宙ステーションから宇宙食を送り出してその星に届けている所です」
「そうかそうか、宇宙には助けを求めている人や生物がいるかもしれない、できるだけ助けていく方針だからな、よくやったぞ、また続報があれば教えてくれ」
「わかりました、精霊なので何を食べるのかわかりませんので一応全種類送り出したんですが、その惑星では貴重な鉱物が多数見つかっておりできれば保護したいと考えています」
「その惑星丸ごと採取してしまいたいんだな?」
「その通りです、できた過程など知りたいですからね」
「だが精霊がいたとなれば丸ごと採取はできんな、その精霊の家もあるかもしれんからな」
「そうなんですよ、明日には食料ポットは到着しますので、それで様子見ですかね、翻訳も現状上手く行っている感じでまもなく翻訳も完了します」
「そうかそうか、まあよく喋ってくれるなら翻訳もスムーズに行えるな」
「そうなんですよ、精霊語として扱ってますが、一匹しかいないのであれば独特の言語の可能性もありますけどね」
「そうだな、まあ宇宙にも生命体はいるという事だ、今後も気をつけて採取活動を行っていくようにな」
「わかりました、精霊を観測できる装置の開発など急いでやっていきます」
「うむ、新しい生命体を発見したら観測できるように装置の開発は大事だな」
「はい、努めてやっていきます」
「あぁ、話が脱線したな、それで水不足に陥りそうな件だが、何年後なんだ?」
「今の所、本星と隣の惑星では水不足は起こらないもしくは、100年後に一部不足するぐらいでしょうか?」
「今から氷の惑星から氷を運び始めたら延命はできそうか?」
「気温が若干下がるでしょうが水不足を解決するには年2回、氷の惑星から氷を運び込めば水不足にはならないでしょう」
「そうか、その程度で足りるんだな」
「えぇ、水の再利用率99.9%に達した今ほぼ水は無くなりませんから大丈夫ですよ」
「それは官報で報告してもいいんじゃないのか?」
「そうですね、気温が下がる事も含めて報告したほうがいいでしょうね」
「何度下がるんだ?」
「星全体で1度から2度下がります」
「冬はちょっと寒さが気になるが問題ではないだろう」
「えぇ、魚には問題があるでしょうが人には問題ありません」
「そうか、魚には問題があるんだな、取れる漁場が変わるとかか?」
「そうですね、海流も変わるでしょうし、取れる漁場も変わりますし、種類も変わってくるでしょうね」
「ふむ、それは魚好きには問題があるかもしれないが、現在はロボットが魚取りもしてるだろ?」
「そうですね、漁師も非常に少なくなってきています、今人でしか取れない魚はないとされてますし、漁師からも文句は出ても少数でしょう」
「水不足の方が問題大ありだしな」
「そうですね、水不足の問題が解決されるならそれに順応するほうが効率的です」
「うむ、水不足の方が大事だ、官報にて伝えよう、氷の搬入も進めてよい、今年からやってくれ」
「わかりました、人があまり住んでいない北と南に氷を配置しましょう、あまり水が増えすぎない程度でやっていきますので安心してください」
「そうだな、それは大事だ、海岸線が変わってしまうのは問題だからな」
「わかっております、水位は上がっても1cmから2cm程度でしょうから、それが半年程度でまた1cmから2cm下がります、その度に氷を追加して水位を維持しましょう」
「コロニーの水問題はどうなってるんだ?」
「コロニーには氷を入れる場所はもう建設してありますので、氷がなくなればまた追加しての繰り返しですね、1年に1回程度でしょうか?地上より水分の減りはマシなので効率よく再利用できます」
「そうか、それなら問題ないんだな」
「今現状は水問題は300年は問題ないかと思います」
「一か所氷の惑星が水が湧いているのであれば水問題は解決しているようなものですがね・・・」
「確かにな、その惑星の観測を密にせよ、重大問題だ」
「わかりました観測衛星を今の3倍飛ばしましょう」
「今は何機なんだ?」
「今は3機です、それを12機に増やします」
「もっと多くてもいいのではないのか?」
「そうですか?リアルタイム観測まではいきませんがほぼ12時間に1回は観測地点を通りますよ?」
「うーむ12倍の66機にせよ、1時間に1回観測まで増やせ、それで何かわかるかもしれん」
「地核観測機は3機でいいですよね?」
「そうだな、そんなに変わらんだろうしな」
「わかりました、それなら対応できます」
「よし、では早速やってくれ」
「一か月程度かかりますよ?」
「まあそれなら問題ないか、今まで発見した惑星にも精霊観測機を飛ばしておけよ?」
「あぁそうですね・・・この星にもいるかもしれませんし観測機飛ばしておきます」
「さて政策庁舎もこれで全部見ましたね」
「ふむ、広かったな?これで10人しか働かないと1日誰とも会わないとかありそうだな」
「そうですね、何か他の施設も入れましょうか」
「そうだな、あまりに広すぎる研究所の派出所も魔法学校の派出所も入れておけ」
「後は宇宙軍の施設にしましょうか、それなら活気が出ると思います」
「なるほど、それはいいな、コロニーに宇宙軍の基地があるのは悪い事じゃないな」
「後は宇宙での攻撃方法ですね、今の物理攻撃に魔法攻撃だけでは対応できない場合も含めて考えないといけません、そんな近距離の戦いになるわけありませんからね・・・」
「そうだな、遠距離攻撃が必須だな、しかも数キロか数十キロ先の攻撃対象に効果がある攻撃が」
「今の所そんな攻撃はありませんのでこれから開発しないといけないですね」
「ミサイルがあるじゃないか、あれなら3000キロ先まで届くだろう?」
「物理攻撃ですし、ミサイルじゃ遅すぎますよ、ゆっくり攻撃しているようなものです」
「ふむ、研究所に考えてもらわないといけないな」
「今絶賛開発中です、今の宇宙船には武装は装備されてないんですよ」
「ほう、武装なしか、それはそれで問題なんじゃないのか?」
「えぇ、何者かに出会うかもしれませんし問題ですね」
「まぁ今は身近な宇宙に出ている状態だからな、早めに開発して装備しないとな」
「一般の宇宙船にも装備させないといけないですからね、輸送船にも簡易装備でいいですから装備したい所ですね」
「うーむ大規模な宇宙船の改造が必要になるな、とりあえず武装ができるまで新規の宇宙船の建造は少なくしておけ」
「わかりました、今建造中の船が完成した後は修理のみにします」
「そうだな、それでいいだろう、武装が付くと船の構造自体変わってしまうからな」
「そうですね今の船には取り付けができない可能性も高いですしちょっと考えると大変ですね」
「そうだろうまあその話は研究所に戻ってから研究員とやってくれ、さて次のスポットはまだか?」
「あぁあと1分で着きますよ」
「高台だな、景色か」
「えぇここが1番景色がいいと思われます」
「全面平地にしなかったんだな」
「そこは趣味ですよ」
「趣味か・・・、まぁいいだろう」
「登山はいいものですよ」
「登山好きな人はいるものな、それにここなら魔物がでないから安心して登山できる」
「そうでしょう、どうですか?ここからの景色は?」
「うん、素晴らしい、夜はもっと凄いんだろうな?」
「今から夜の時間にしますので少しお待ちください」
「ほう時間操作もお手の物か」
「陛下がいて見せない訳にはいきませんから」
「それで?いつ夜になるんだ?」
「はい、間もなくです」
「おお、夕方になってきてだんだん暗くなってきたな」
「はい、後でまた昼に戻しますが夜の絶景をお楽しみください」
「昼の間でも素晴らしかったが、夜の夜景も素晴らしいな、これは見ものだぞ」
「えぇ夜空も星をそのまま映していますのでまるで宇宙にいるかのようでしょう」
「そうだな、これは本星では味わえない絶景だ、ここをルッタの夜景スポットと紹介する事を許そう」
「陛下の名前を付けられるのですか?」
「悪いか?俺はこの目で見た中で今が1番感動している」
「そうですか、ではルッタの丘なんてどうですか?」
「いいな、そうしよう」
「では次のスポットはないので、一回りして帰りましょう」
「もうないのか?スポーツスタジアムとか闘技場とかないのか?」
「あるにはあるんですが、見ていきますか?」
「そうだな、見に行こう」
「わかりました、天気を昼に戻しておきますね」
「うむ、それではどちらへ先に行く?」
「場所的にスポーツスタジアムでしょうか」
「何分ぐらいかかる?」
「10分ほどです」
「そうか、丘の近くにあるんだな」
「えぇ場所があまりありませんでしたので地下鉄の終点の駅の真上に作ってあり交通の便はいいですよ」
「わかった、あの白い楕円形の建物がそうか?」
「ええそうです、ここからだとよく見えますね」
「なんか独特な形のスポーツスタジアムだな」
「えぇ、何種類かの競技を行える場所として建設しましたので、ああいう形になってしまいました」
「なるほどな、中がどんなのか気になるぞ」
「特別な仕様がありますので陛下もびっくりするかもしれませんよ」
「ほう、どんな仕様だ?」
「それは見てのお楽しみです」
「びっくりしなかったらどうするんだ?」
「かもしれないので問題ありません」
「ふっそうか楽しみだな」
「到着しましたよ」
「10分は早いな、特別ゲスト用の入口から入ります」
「そんな入口があるのか、誰が使うんだ?」
「皇族の方ですよ」
「なるほど、めったに使われないという事だな」
「わかりませんよ、陛下も見に来たくなるかもしれません」
「ふむ、さて中はどんなもんかな」
「この入口を入ればVIPルームです」
「この部屋は凄いが全体が見えるな」
「えぇ特等席ですからね」
「周りにある席が一般席か?」
「えぇそうです約10万人収容できます」
「ほう、それは多いのか少ないのかわからないな」
「これ以上多くは難しいですね」
「そうか最大のサイズで作ったんだな」
「危険のない、皆が見れるのを限界まで詰め込んだサイズです、それでも競技によって見にくいので、中央上部分にある巨大なモニターで写されます」
「なるほど、考えられてるな」
「施設の中では飲食物も売られる予定なので、食べながら、飲みながら競技を観戦する事ができます」
「この部屋にも冷蔵庫とキッチンがあるもんな、ここは作りたてが食べれるのか?」
「そうです、この部屋限定ですが、特別ゲストが来る時は料理ロボットがここで料理を作ってくれます」
「ふむ、それは便利そうだな、それで何の競技をここで行うんだ?」
「まず、その側のラインがあるでしょう?そこでマラソンや走る競技を行います」
「走る競技か、それは訓練村で十分に鍛えられているがそれ以降も鍛えた者だけがたどり着ける場所だな」
「はい、その内側に長方形のマス目があるでしょう?」
「あぁ緑の上に白線が引かれているな、まて緑だと・・・?土はないんじゃなかったのか?」
「えぇあれは研究所が開発した水耕栽培緑地シートです、使われているのは土ではないですが自然の緑ですよ」
「素晴らしい!土の上に生えているようだ、あの上で走ったりするのか?」
「そうです、サッカーという競技を考えておりましてボールを使った競技なのですが、ルールの細部を詰めている最中でして実際にやってみて、おかしな所はないか検証中です」
「まぁ最初はルールは難しいだろうな、それを研究所職員がやって試しているのか」
「はい、このスタジアムはサッカーをメインに使う予定で建てましたので盛り上がってもらえるようなルールにする予定です」
「ふむ、難しそうだな、それに人数も必要だな、選手を育成するのに時間もかかりそうだ」
「そうですね、各地に小さなスタジアムが必要でしょうね、ここの会場を使うのは決勝戦とか特別な時だけですね」
「なるほど、一般使用はしないと?」
「えぇ芝生が持ちませんからね、ここでの競技はどれを行うにしても決勝戦でしょう」
「なるほど、優勝が決まる瞬間がここになるんだな」
「そうですね、なので特別な場所というイメージが付くと思われます」
「それで他の競技もここでできるのか?」
「はい、中央部に専用コートを設置する事によってバスケットという競技を行えるようにできます」
「それはサッカーとやらより小さいのか?」
「はい、専用コートが必須でして、ボールを手で操るスポーツになってます」
「サッカーは手を使ってはいけないのか?」
「はい、サッカーで手を使っていいのはゴールキーパーという専門の選手だけになります」
「なるほど、サッカーは足を使って、バスケットは手を使う競技なのか」
「はい、どちらも盛り上がると思っております」
「なら体を使いながら物を使った競技もいいんじゃないのか?」
「さてどんなものでしょうか?」
「うーんそうだなーボールを投げてそれを打つとかな?」
「ほうほうそれは面白そうですな」
「選手の数も問題だろうが、煮詰めていくと面白いんじゃないか?」
「そうですね、考えてみます」
「それはそれで専用スタジアムが必要そうだけどな」
「そうですね、ここみたいに複合スタジアムでは無理でしょう」
「まずは小規模スタジアムを建設して人気が出てきたらコロニーにも設置しましょう」
「うむ、それでいいぞ、各地に専用スタジアムを建設して各地でシーズン戦を戦わせれば開催日数も増えて皆盛り上がるだろう」




