宇宙コロニー①
「大丈夫だ、今シロさんが知っている通りまったく赤字にはなってない、黒字すぎて困るほどだ、それも貨幣の量を増やしていっているがそれだけ金山銀山から算出があるからな、鉄道と移転魔法陣使用費だけでも大幅な黒字になっている、それを少しは還元せねばならん」
「そうですね、少し赤字の方がいいぐらいですからね」
「研究所と魔法学校の2か所で合計2万人雇っても支出はほんの僅かだからな、もっと金を使う公共事業をせんといかんが、今はロボットがすべてやってくれるからな、困ったことに金がまったくかからん、石油は埋まっている場所がわかっているが、今の産出量で充分すぎるし、むしろ多くて困っている、水だな問題は!」
「そうですね、水ですね星の水の量は決まってますからどこかから持ってくるしかありませんもんね」
「そうだな、この星に住んでいると水なんていくらでもあると思ってしまうが実はそうではないと・・・」
「幸い氷の星がありますのでそこから運んでくるので解決はできましたが、水の濾過は必須でしょう、氷の中にはウイルスも含まれています、古代に凍った物でしょうから何があるかわかりませんし、水に戻ったとたんに活動し始めるウイルスもいますからね」
「そうだな、90%利用できれば十分だろう、残り10%は沸騰消毒で気体に戻すか宇宙空間に再度放出するだな、やっかいなウイルスがいなければいいが・・・」
「一度採掘してきて濾過施設で濾過してみなければわかりませんね、専用の施設を建設した方がいいかもしれません」
「そうか、一度やってみたほうがいいか、宇宙空間に専用の施設を建設して、宇宙船を横付けできる施設の方がいいな」
「えぇ専用の施設が必要ですね、それで完全なる水が手に入ればコロニー運営もしやすくなるでしょう」
「まあ完成してから農業用コロニーも建設を同時にやって先に農産物の収穫ができてから移住開始だな」
「そうですね、その方が安定しそうです食料はいくらあっても困らないですからね」
「そうだろ?それにコロニーで消費する燃料も水素がメインだからな、水素が取れる惑星も見つけたい所だ」
「多分あるでしょうね、氷の惑星の氷も中には水素も混ざっている可能性が高いですし多分大丈夫ですよ」
「そうか、混ざってる可能性もあるか、それならそれでいいんだが困ったものだな、雨も再現しないといけないしな」
「そうですね、ですけど再利用99.9%まで持って行けてれば雨も可能ですよ」
「ふむ、湿度も大事だしな、定期的な雨も大事だ、曇りの日も大事かもしれないな」
「曇りはなぜ必要なんですか?雨と晴れだけでいいじゃないですか」
「そうか?曇りは必要ないか?じめじめするだけでいらんか」
「そうですよ、雨が降った後はからっと晴れてさわやかな方がいいじゃないですか」
「まあその辺も研究所が考えてるだろ」
「そうですね、特に考える必要はなかったかと、あ、魔法学校校長が歩いてきますよ」
「お、ちょうどいいじゃないか、呼んできてくれ」
「わかりました、少々お待ちください」
「魔法学校校長、研究は進んでるか?」
「はい進んでおります、その件で今日来たとこでして」
「ほう、どうした?」
「人数不足で研究に支障が出てまして、増員をお願いしに来まして」
「なるほど、人数は1万人ぐらいで足りるか?」
「えぇそれはもちろん!1万人もいればさらに研究が進みますよ」
「今日話をしていた所なんだ、研究所にも1万人増員して魔法学校にも1万人増員しようとな」
「それはよかったです、もうぎりぎりだったので、それでは新しいビルも建設して用意進めますね」
「待て待て、それはそれでいいんだが、巨大移転魔法陣を作るのはどうなった?」
「はい、完成しております、いつでも増産ができる仕組みが整ってます。」
「ふむ、では宇宙船につけるワープ装置はどうなった?」
「現在研究中で研究所とも協力して開発継続しております」
「そうか、まだできなかったか、早く完成してくれると助かるんだが、その為の人数増員か?」
「まあそうですね、その為だけではないですが、慢性的に人数不足になっておりまして・・・」
「そうか、それで何か開発成功した物はないか?」
「そうですね、宇宙船に取り付けられるマジックバックを開発しまして、これが凄いんですよ」
「ほう、宇宙船につけるマジックバックか、それは魔力玉を装着した船だけだよな?」
「そうですね、魔力玉がついている船限定なんですが、それを使えば小惑星ぐらいならマジックバックに収納できて持って帰って来て解体して分別できます、あと大量の氷や水も運べますので飛躍的に積載量が増えたと思います」
「そうか、そんな物まで開発してたのか、それはかなり便利になるな他にも何かないか?」
「そうですねー、改良版が多く新しい物で珍しい物と言えば・・・・あぁそうです、魔物を使途できるようになる首輪を開発しましたよ」
「魔物を使途してどうする?」
「最近は訓練で山に登る訓練者が減りましたので、魔物に魔物を駆らせて魔物肉の流通を復活させようかと思いまして」
「なるほど、最近はうまい魔物肉は高価になってしまったからな、それがまた安価になるのであれば助かるな、ロボット肉屋に持って行けば現金と交換してもらえますからね」
「それは訓練村に通う人もまた増えるかもしれないな」
「首輪を取り付けるにはまず自分で倒して首輪をつけないといけませんし一人一体までしか使途できませんので、慎重に選ぶ必要もあります、それで訓練村に入る方が増えればいいですし、まず収入が増えるほうが皆嬉しいと思うので訓練村卒業者は皆飛びつく商品になるでしょうね」
「そうか、あまり安売りはせんことだな、せっかくの魔法学校の収入だぞ、ある程度の金額に設定しておくといい」
「料理ロボットの開発も継続しておりまして、新しいレシピもどんどん出してるんですよ、それで購入希望者が殺到しておりまして、大幅に生産能力向上させましたが半年待ちでして、魔力玉も売れ行きがよく好循環ができております。」
「ふむ、料理ロボットは当たりだったな、それにレシピが増えるのがいい、偶にはレシピ大賞でもやって大賞に選ばれたレシピが殿堂入りしていくようなシステムはどうだ?」
「それはいい考えですね、採用させていただきます。」
「うちの料理長が料理ロボットに簡単な料理は任せているようでな、料理の質は下がってないし、うまいまである、ただ新米の料理人が育たないのが問題だとか言っていたな、宮廷料理は伝統もあるからな」
「宮廷料理は人気ですよ、旨さは間違いないのですが見栄えもいいですし各家庭でよく作られているレシピの一つです」
「そうか、宮廷料理長も嬉しいだろうな、あれは彼が考えた料理だからな、伝統的な宮廷料理はまだレシピに乗せてないようだぞ?」
「そうなんですか!?是非宮廷料理長に言ってください、皆は求めていますよ」
「ハハハそんな簡単な物ではないんだよ、宮廷料理は奥が深い、まあそのうち出すように言っておくよ」
「よろしくお願いします。確かに宮廷料理が10種類だけだと少ないなと思っていたんですよ」
「そうか、そんなに少なかったか、まあ一気に出しても面白くないだろう、徐々に出していくのがコツなんだよ、多分な」
「そうでしょうか??マーケティングはよくわかりませんが、そう仰るのならばそうなのでしょう」
「うむ、それで他には何かないのか?」
「スライムを開発しております。」
「ん?聞き間違えか?」
「いえ、あの弱きスライムです」
「どうしてスライムを開発している?」
「帝都の水質改善の為ですね」
「浄水場で綺麗になっているのではないのか?」
「ええ、基本的には浄水場で綺麗になっておりますが、配管の中など人がいけない場所も綺麗にしたいと思いまして、そこで基本どこでも入り込めるスライムを帝都の地下に放って清掃させようという考えです」
「ほう、それなら浄水場の負担も減るな、それにスライムも食事を楽しめるわけか」
「そうです、凄い水質も綺麗になると思いますし、害虫の発生も抑えれると思います」
「いい事だな、それは下水道があればどこでも使用できるのか?」
「そうです、後々には全国各地に放流予定です」
「そうか、もしかしてそれは宇宙でも使えるのか?」
「使えると思いますよ、浄化だけですからねー」
「そうか、それはよかった、水の再利用率もあがりそうだな、研究所にも連絡しといてくれ」
「そうですか、わかりました。」
3年後
ルッタ皇帝陛下42歳
アルフレッド10歳
コロニー完成まで残り3年
「研究所所長に繋いでくれ」
「わかりました。少々お待ちください」
「陛下お待たせしました、どうなさいましたか?」
「重力発生装置の完成はしたか?」
「はい、中心部を回転させることによって重力を発生させることに成功しました」
「そうか、それをコロニーでやるんだな?」
「そうです、もう完成に向けて組み込んでいますのであと3年でコロニーは完成しますよ」
「おお、早いな農業用コロニーも完成するか?」
「先に農業用コロニーが完成します、そこで問題なければ住居用コロニーも稼働させます」
「その方が被害がなくて済むな、それで農業用コロニーはいつ頃完成するんだ?」
「あと半年後に重力発生装置の設置が済みますのでそれから農業用ビルを建設していき1年後にはとりあえず完成します」
「そうか、2年も早く農業用コロニーは完成するんだな、楽しみだ」
「ほぼビルだらけのコロニーになりそうですけどね」
「地震もないし、ビルで大丈夫だろ雨も必要ない」
「ビルですからね、耐久性はおよそ500年になりそうです」
「そうか、500年後には建て替えラッシュになりそうだな」
「その間に新しい技術も開発されるでしょう、その頃には耐久性は1000年に伸びるかもしれません」
「なるほど、そういう事か、やはり研究所には人員を増やしていかないといけないな」
「それは助かりますが、建築専門の研究所を立ち上げてはどうでしょうか?」
「専門的になるのはいいんだが、予算のやりくりがな、めんどくさいんだ」
「そうですか、研究所に一本化してる方が予算のやりくりがしやすいと」
「そうだな、海軍も何を研究してるかわからんし、エネルギー研究所も予算は出してるが何を研究しているかわからん、細かくするとわからんくなってくるからな、個別にはしない事にしてるんだ」
「確かにエネルギー研究所は何を研究してるかわかりませんね、新しいエネルギーを開発してるんでしょうが、水素より効率的なエネルギーは無いと思いますけどね」
「そうだろう?だがまあいい、新しいエネルギーもあれば困る事は無いからな」
「あればですけどね、何も研究していないというのが1番困りますよね」
「そうだな、そんな事は無いと思うが何にせよ細かく細分化するのはよくない、大きな枠でやっていく方が効率的だ」
「予算も豊富ですしね、確かに細分化するよりはいいかもしれませんね」
「だから研究所には頑張ってもらわないといけないけどな」
「わかってますよ、それだけ予算ももらってますからね」
「それならいいんだ、コロニーの建設頑張ってくれ」
「はい、ですが我々の手をもう離れてますよ」
「ん?研究所主導ではないのか?」
「一応主導してますけど、今はマザーAIが建築ロボットを動かして資材の製造からやってますからね人の手はかかっていませんよ」
「そうか、もうそうなってるのか」
「はい、宇宙船も遠隔で一応指示を出してますが、ほとんどの操作はマザーAIがしておりまして、採掘の段階から人の手はほぼかからくなっております。」
「宇宙はマザーAIが支配していると言っても過言ではないな」
「そうなりますね、今は古い人工衛星を新型に置き換え作業もマザーAIに任せておりまして、製造から組み立て打ち上げまでロボットがやってます」
「ふむ、人為的ミスが無くなっていい事だな」
「そうですね、ですがやりがいも無くなってしまっていて研究も大変ですが、AIが研究だけができないのが救いですね」
「ある物しか作れないからな、それは人じゃないとできない事だ、だから研究所は大事だぞ」
「そう思ってもらえるように頑張りますね」
「そういえば、話は変わるが、娯楽がもっと必要だな」
「娯楽ですか、今はみんなSNSで動画を見てますもんね」
「それも娯楽だが、もっとこう、チームプレイで競い合う物とかだな」
「なるほど、考えてみましょう、みんなで盛り上がれる競技があれば楽しみになりますね」
「そうだ、何でもいい、考えてみてくれ」
「わかりました。」
1年後
ルッタ皇帝陛下43歳
アルフレッド11歳
コロニー完成まで残り2年
「シロさんやーい」
「はいはい、どうなさいましたか?」
「そろそろ農業用コロニーは完成したころだと思うがどうだ?」
「ええ、完成しましたよ、内部のビルはまだ数か所しかたってないですが、重力発生装置の稼働は正常に稼働しております」
「おぉ、よかった、無事完成したか、それで居住用のコロニーの建設も順調なのか?」
「はい、順調で、予定よりも2か月早く完成しそうという報告があがっておりました」
「ほう、ロボットが建築しているのに早くなったり遅くなったりするのか、不思議だな」
「そうですね、計算されつくしているはずですが、それでも多少早くなったり遅くなったりするのでしょう」
「宇宙船の建造も順調なのか?」
「はい、小型の有人宇宙船も完成しまして、今宇宙旅行の募集が始まってますね」
「宇宙旅行と言っても真っ暗な宇宙を旅して何が楽しいんだ?」
「内部にはプールや劇場、映画館、ショッピングモール、ボーリング場、カジノ、ダンス会場などがあり、娯楽に溢れているとの事です」
「なるほど、遊ぶことに特化しているわけか、それが宇宙旅行か」
「どうやらそのようですね、まだ初期ですから何があるかわかりませんが、半年コースで遊び放題らしいですよ」
「なるほど、それで募集しているという事はあまり人気がないのか?人気があればすぐうまるだろう?」
「どうやら募集しているのは10万人規模ということで、まだ空きがあるようですよ、行きますか?」
「いや俺はいかん」
「そうですか、住人に楽しんでもらいたいですしね」
「いやそういうわけではないが、初期の頃だと何があるかわからんだろう?」
「もしも何かあれば脱出ポッドも用意されているようですよ?」
「信用ならんな、まだ人類が宇宙に出るには早すぎるだろう、俺が行くとしても何度も宇宙旅行にいかせてノウハウを手に入れてからだな」
「慎重派なんですね」
「俺は慎重派だ、アルフレッドはどうかわからんがな」
「アルフレッド様はまだ11歳ですし、どうだかわかりませんよ」
「まあ研究所でこき使われているはずだ、忙しそうに毎日しているしな」
「そうですね、そういえば、人間をロボットに負けないようにロボット装甲をつけた防具が発売されましたよ」
「なんだそれは?何のために使うんだ?」
「どうやらロボットに侵略される可能性を含めて対抗できるようにしておこうと一部企業が作り出したようです」
「ほう?それを装備するとどうなるんだ?」
「骨格から軽量超合金性フレームで覆われて、筋力アップ、反射速度アップ、各種格闘技技能習得といった技量が付与されるようです。」
「よくわからんな、まあロボットスーツを着る感じか?」
「そうですね簡単に言えばそんな感じです、訓練を受けた者が装着したらロボットの反乱にも対応できると宣伝文句にしてますね」
「そんな事は起こらんと思うが、そういう商品があっても悪くないな」
「こういう商品を使った犯罪も起こりそうですね」
「あー確かにな、今まではロボット警察と警備員でどうにかなってたが、これが一般的に普及すると突破されるかもしれんな、まぁ警察と警備ロボットの性能向上が必要だな」
「そうですね、無力化するだけでいいですから、EMP攻撃も必要そうですね」
「指向性にする必要もありそうだな、味方のロボットまで被害を食らうと意味がないからな」
「EMP対策はしといたほうがいいのではないですか?」
「ん?あぁそうだな、後で研究所所長に伝えて最新版からは搭載して交代させていこう」
「もう搭載されてたりしませんよね?」
「いやーわからん、研究所所長はやり手だからな、不思議と欲しい装備はすでに実装済みだったりする事があるからな」
「そうですね、でも一応確認は取っておきますね」
「あぁ頼む」
2年後
ルッタ皇帝陛下45歳
アルフレッド13歳
コロニー完成まで残り0年
「シロさんやーい」
「はいはいいますよー」
「住居用コロニーの建設だがうまくいったか?」
「えぇ、2か月前に完成して、今は、各種試験が行われています」
「そうか、各種試験が必要だったか、それでどうだ?試験はうまくいってるか?」
「はい、試験項目が5万件近くあるので順番に消化中です」
「5万件も試験項目があるのかそれは大変そうだな」
「まあロボットが試験してるので大丈夫なんですが、時間はかかってますね」
「そうか、出来上がってるなら見に行こうと思ったんだがまだ試験中だと控えておくべきかな」
「試験中のロボットと映像繋がりますよ?見ますか?」
「お、そうか、繋いでくれ」
「今の映像は・・・空気中の水分測定ですねメインルームから操作していますね」
「ふむ、これがメインルームか広いんだな」




