技術進歩
「ルッタ皇帝陛下お待たせしました。」
「研究所所長、まっておったぞ、どうだった?」
「全員拘束して施設に収監しております。」
「それで強固に防衛していた主犯はわかったのか?」
「はい、彼らの王族の皇太子でした」
「それであの魔力か、なるほど納得した」
「全員捕まえた結果何人になったんだ?」
「約1800万人でした、結構多いですが大丈夫でしょうか?」
「うむ稼働してない鉱山も稼働させて働かせよう、それで人数は消費できるだろう」
「そうですか、彼らの中の一般市民は奴隷屋に売りつけてもよかったのでは?」
「そうすると何人残るんだ?調査した結果ですが300万人は薬物の生産に関わっていましたので終身強制労働者は300万人でいいのかと思いまして」
「なるほど、それはそうだな、300万人で我慢しておこうか」
「それでも莫大な人数ですよ」
「確かにな、だが鉱山を動かすのも人数が必要だ、簡単にはいかんからな」
「そうですな、食料の生産が追加で必要になりますよ」
「確かにそれはそうだ、1800万人も増えるんだ、食料の生産工場を作らんとな」
「作るのはすぐできるんですが、元の食料の生産に3か月から半年ぐらいかかりますよ」
「ジャガイモメインにしとけばいい、あれはすぐ取れるからな」
「そうでしたなジャガイモは便利ですなー」
「うむ、以前から移民のメインの食材はジャガイモだからな」
「その間に他の食料の生産工場を作って生産しとくんですよね?」
「そうだぞ、その辺はシロさんに頼むがシロさんならなんとかやってくれるからな」
「シロさんやー」
「どうなさいましたか?」
「海底から人が発掘されてなその数聞いて驚くなよ1800万人だ!」
「それはすごい数発掘されましたね」
「そうだろう?これから隣の惑星も攻める予定だが、食料生産の方は大丈夫か?」
「それはそれは大丈夫ですよ、1800万人ぐらいなら生産に余裕はありますのでそれで対応します」
「施設の増産はせんのか?」
「しますよ一時的に足りるだけで継続的には不足ですからね」
「それでだ、海底で育っていたこのわかめだがヘルシーで量産にも向いているようだぞ」
「あー勝手に生えてきて育ちますからね、人工的に増やそうとしたらもっと増えますが、それをどうしようというのですか?」
「いやうまいのなら生産してもいいかなと思ったんだ」
「そうですね、乾燥させれば小さくて済みますからね運搬にも向いてます」
「なら生産しよう、この味噌汁というのがうまいらしくてな、飲んでみたいんだ」
「なら我が国で生産しているわかめを使いましょう、少量ですが生産しているのでそれで今晩の晩御飯に味噌汁を作ってもらいましょう」
「そうだな、それがいい、料理長に伝えておいてくれ」
「わかりました、わかめがメインの料理でいいんですね?」
「そうだ、わかめがいい」
「それで隣の惑星には食料船を行かせるのですよね?」
「そうだな、人も誰も行かん、全員ロボットのみだ」
「それは盛大に反抗してきそうですね」
「ロボットに侵略されると人は自然と反抗するだろうな」
「そうですよ、ただまあ占領したあとの食料配布と寝床の提供だけで十分に懐柔できるとは思いますけどね」
「そうだろう?俺もそれは思う、海底の移民が一段落したら隣の惑星も始める予定だ、それまでに魔力玉も数が揃うだろう」
「もう規定数の100個は納入されてると思いますが?」
「そうだったか?まあいい数が揃っているなら問題ないな」
「後で一旦装着まで終わっているのか確認しておきますね」
「うむ、来月には始めるからそれも伝えておいてくれ」
「わかりました」
一か月後
「ルッタ皇帝陛下お待たせしました」
「うむ、研究所所長待って居ったぞ」
「隣の惑星を攻めるぞ用意はできてるだろうな?」
「準備万端です。あとはマザーAIに命令を下すだけです」
「そうか、では開始する命令を下せ」
「わかりました。開始する」
「映像はここか、宇宙船もでかいからなんだかゆっくりだな」
「あと1時間もすれば隣の惑星に到着します」
「そうか、1時間でな、ではすぐだな」
「予定では隣の惑星の全地域に着陸するのは2時間後の予定です」
「1時間誤差があるのか、1番早いカメラに切り替えておいてくれ」
ゆっくりティータイムを楽しみながら到着まで研究所所長と談笑しながら待った、1時間後先頭の宇宙船が降下を始め着陸した。
レーダーでは都市部までここから1時間だ、ロボット部隊を出撃させカメラはロボットのカメラに切り替わった。
都市の入口付近に到着するとすぐさま攻撃された、火魔法攻撃だ、続々飛んでくるがロボットも飛行モードで一気に突っ込む機関銃で一掃するもすぐまた応援の部隊が駆けつけてきた。
その間にも惑星のあちこちで攻撃が始まった、このままほっておいてもそのうち制圧できそうな雰囲気だ。
どこの部隊も被害は少なく、制圧が続いている、敵は火魔法使いばかりがそろっているんだろうか?火属性以外の魔法が発生する事もなく、一方的な蹂躙が続いている。
これは見ていても面白くない、見るのも早々に飽きて研究所所長とティータイムを楽しんだ。
1週間後
「研究所所長に繋いでくれ」
「畏まりました、少々お待ちください」
「陛下おまたせしました」
「隣の惑星はどうなっている?俺の画面にはもう戦闘画面は映ってないようだが」
「はい、戦闘事体2日で終了しまして、残りの住民は降伏、戦闘員も降伏しました」
「なるほど、それは全地域でか?」
「一部山岳部に避難している地域がありますが、それも時間の問題でしょう」
「そうか、やはり魔法だけに頼るのは駄目だな、魔法もないと駄目だが」
「そうですね、隣の惑星に衛星を追加投入したいのですが、よろしいでしょうか?」
「どれぐらい投入するんだ?」
「1万機ほどです、新しいネットワークを試してみたく最初から作ってしまおうと思いまして活動しているのがすべてロボットですので通信量が膨大で今の数だと遅延が発生するようで追加投入を検討している段階です」
「なるほど、我が星にはどれぐらいの衛星が飛んでるんだ?」
「約2万機ほど飛んでいます、遅延はほぼなくネットワークを構築していますので問題ないのですが」
「それなら1万機ぐらい許可しよう」
「わかりました。これから飛ばしていきます」
「うむ、それで食料船や移住船などはすべて順調か?」
「はい、すべて順調です、一部は船に入りきらず外にテントを張って生活しておりますが食料配布のほうはうまくいっています」
「そうか、懐柔もうまくいってるかそれはいい事だ、ちゃんと懐柔して整った町の造成を始めろ」
「わかりました。1年ほどかかりますが可能です」
「そうか、早いな、そんなすぐに町を作れるものなのか?」
「宇宙船で住居は運んでそのまま設置します、現地で必要なのは上下水の設備など一部ですので、建築ロボットを追加で派遣して建築させます。」
「そうか、もう大規模製造は完成しているんだな、わかった。」
「現地の価値ある鉱物を探すのはどうしましょうか?」
「今すぐやれ、それが1番大事だ、奴らにはベーシックインカムを受給させるには鉱物が必要だ。」
「わかりました、徹底して探してみます、ですが金山や銀山があるかどうかわかりませんよ?」
「それは仕方あるまい、しかし何かあるはずだ、必ず探せ」
「今衛星を10機飛ばしました。10日以内には見つかるでしょう」
「そんな早く見つかるんだな、最新機種か?」
「はい、範囲は狭いですが地核まで検査できる最新鋭機です」
「そんな物まで開発してたのか、研究所がでかくなったのが原因か?」
「それもありますし、人員が増えて専門分野を任せられるようになったのが大きいかと」
「そうかそうか、やはり研究所は大きくした方がいいんだな」
「それに宇宙に製造工場ができたのが大きいですよ、簡単に作れるようになったのが大きいです」
「宇宙船の建造も進んでいるのか?」
「はい、追加の建造も進んでいます。毎年新規パーツを組み込んでの開発ですがうまくいってますよ」
「そうか、宇宙船も進化してるんだな、そういえば近い惑星から資源採取をすると言っていたがうまくいっているのか?」
「はい、いろんな鉱物が取れるのでかなりうまく進んでいます。もっと広げたいのでその許可も欲しいのですが・・・・」
「うむ、採掘できる場所はすべて採掘してもよい、金や銀を発見した場合は必ず帝国に納付しろ」
「わかりました。それ以外の鉱物は使用していいのですか?」
「そうだな、何か特殊な鉱物を発見した場合は報告はしてもらおう、宇宙には星は沢山ある、しかも生物はほぼおらんはずだ、取り放題だぞ、探せ宇宙を!すべて帝国の物だ!」
1年後
ルッタ皇帝陛下35歳
アルフレッド3歳
「アリエッタ、アルフレッドに魔力はあるかどうかわかったか?」
「魔力循環はしているようですよ、私達に見えない所でやっているようですわ」
「そうか、魔力はあるんだな、それにもう魔力循環か理想的ではないか」
「ええ、もう歩けるようになりましたし、喋れるようにもなりましたわ」
「3歳にしては少し早いような気もするが、教師がいいんだろうな」
「そうですわね、5歳になったら訓練村に行かせるんですか?」
「そうだな、もう人が戦う事はなくなったが・・・自分の身を守るためにも武術は教えておいた方がいいだろう、それに体を鍛えるのは心を鍛えるようなものだ、1年でいいから行かせるつもりだ」
「そうですわね、1年いかせましょうか、魔法の訓練も行いたいですしね」
「そうだな、エルフだからな、魔法の訓練も必要だろう、それについてはエルフの都市に教師を派遣してもらうように連絡を入れた方がいいな」
「そうですわ、1年行かせて帝王学を1年学ばせてから研究所に入れましょう?」
「ふむ、成績次第ではそれもいいな、あまりに成績が悪いと訓練所2年もありえる」
「それはそうですわね、近接戦闘と銃器と魔法の訓練ですもの、どれかで躓くかもしれませんわ」
「うむ、まあ10歳までに研究所に所属すればそれなりになるだろう」
「もう魔力循環もしてますし、魔力量には問題なさそうに思えますけどね」
「うまく使えるかが問題だからな、それなりに時間かかるだろう」
「かもしれませんわね、私は魔法はそれほど使えませんが魔力の流れを見るぐらいはできますわ」
「俺には魔力はなかった、だからどう教えればいいかまったくわからん、教師に任せるしかないな」
「そうですわね、エルフは長生きですから、20年に詰め込むのも酷かもしれませんが・・・」
「それはそうだが仕方あるまい20歳になったら皇帝になるんだ、しっかり教育せねばな」
「そうですわね、薬物蔓延はなくなりましたが、まだ少数出回っているようですわ」
「そうか、特別取締官に取り締まりを強化してもらわんとな、もう大元は断ったし残りカスだろう」
「そうですよね、間違って摂取しないように護衛もちゃんと用意しなくてはいけませんわね」
「少数だが精鋭を用意するつもりだ、10名になるが訓練所や魔物狩りで生計を立てている優秀な隊員と軍のエリートで構成するつもりだ、間違っても摂取しないだろう。」
「そうなのですね、なら安心ですわ」
「シロさんやーい」
「はいはい、どうしましたか?」
「地上にもう大規模に開発できる場所がないだろう?」
「そうですね、後50年もすれば、場所はなくなってしまいます」
「今でも混雑しているのにこれ以上混雑するのはよくない」
「そうですわね、電車も満員ですし、交通渋滞も起きてますわ」
「うむ、それでだ、宇宙にコロニーを建造して、宇宙に引っ越しさせてはどうだろうか?」
「それはいい考えですね、隣の惑星の人口も増えていくでしょうし、宇宙にコロニーを建造するにはちょうどいい時期かもしれませんね」
「そうだろ?研究所に伝えておこうもう開発してるかもしれんがな」
「そうですね、研究所なら事情も分かっているでしょうしすでに開発に着手してるかもしれません」
「それでだ、移転魔法陣を巨大化して宇宙船ごとワープさせてしまうのはどうだろうか?」
「それは可能かもしれませんが、魔法学校にかなり頑張ってもらわないといけませんよ」
「そうだな、だがそうしないと物資の輸送に1年とかかけてたら発展が遅れるだろう?」
「それはそうですね、迅速に作ってもらいますか、魔法学校はまだ開発もしてないでしょうし」
「魔力玉の開発能力があれば巨大移転魔法陣ぐらい簡単だと思うけどな」
「とりあえず伝えておかないといけませんね」
「あぁすぐ伝えておこう」
「陛下!研究所所長がちょうど宮殿に来てましたので連れてきましたよ」
「おお!さっき話をしていた所だ、座ってくれ」
「宇宙コロニーの事だが、建設は可能か?」
「どれぐらいの規模を考えてらっしゃるのでしょうか?」
「とりあえず50億人ぐらい住めるサイズがいいな当分作る必要がなくなるからな」
「どうせなら100億人ぐらいの規模にしますか?建設にはあまり時間は変わりませんよ」
「そうか、建設できるか、どれぐらいの期間かかりそうだ?」
「さて、マザーAIが今新しいマザーAIを製作中でして、そのマザーAIが完成すれば期間はわかりますが、今はちょっとわかりませんな、なんせ大規模すぎて全く想像がつかない所でして」
「確か1年前もマザーAIがマザーAIを作っていたな、何回目だ?」
「これで4回目になります。毎回性能は大幅向上してまして、今3代目のマザーAI1台でこの星と隣の惑星の情報を一元管理しておりまして、各ロボットに搭載されているAIのレベルも格段にあがっており、性能も段違いです。」
「そうか、もうAIのほうが賢いんだな、早く完成させて宇宙コロニーの建造時期を教えてくれ、というか1代目と2代目は何をしてるんだ?」
「3代目のサポート係になってますね、補助的な役割になってます。」
「4代目ができればまた3代目もサポート役になるのか?」
「さて今でも十分な性能ですからどんな物ができあがるのか楽しみにしていますが、使い道はまだきまっていませんね」
「そうか、どんな物ができあがるのか俺も楽しみだ、隣の惑星の制圧は効率的だったからな、見ていて面白くなかったのが1番問題だが・・・」
「せっかく楽しみ人していただいていたのにそれは申し訳ありません、魔法があそこまで無力な物だとは思っていましたが魔法無効には歯が立ちませんでしたね。」
「そうだな、物理無効もあるが、どっちも装備していたら制圧も大変だっただろうに。」
「相手は魔法無効化だけは装備してましたもんね、なぜ物理無効を開発しなかったんだろうか・・・」
「それは相手の皇太子を取り調べてわかったんだが、無敵になると犯罪を犯しても捕まえられなくなるからだそうだ、開発事体は成功していたらしい。」
「そうだったんですか、装備させておけばよかったのに、もったいない。もっと激しい戦闘を見たかったですね。」
「せっかく隣の惑星までいったのに残念だったな、科学はまったく進化してなかったから滅びるのも自然の摂理なのかもしれないが、ベーシックインカムで幸せになれるかもしれない可能性もある、さらに働きたい者は働けばいいだけの事だしな」
「そうですね、経済は活性化してきてるそうですよ、食料の低価格化で色んな料理店がオープンしているようです。」
「沢山食料船は送ったからな後は現地で生産させてさらに生産効率をあげるしかないが土地は整理したから余っているだろう、食料生産ビルを建てさせればいい。」
「そうですね、物資輸送も無人ロボット化して働いてるのもロボットになりましたし、今人手がかかるのは、強制労働者ぐらいでしょうか?無駄に鉱山で働かしている人達ですね」
「あれは仕方ない、使い道が他にないからな、何かいい働き口があればいいんだが、今やすべてロボットだからな、どうしようもない。」
「あぁそういえば、魔法学校が凄い物を作っていましたよ」
「ほう?どんな物だ?」
「家庭用自動料理ロボットです」
「ほう?今まで無かったのか?」
「あるにはあったんですが、専門化してませんでしたので味はあまり美味しくなかったんですが、特化した事によって、すごく美味しくなったとの事です、今大ヒットしてまして、注文してから5年待ちとかになっているようです。」
「それはすごいヒットだな、食材もロボットが買いに行くしな、後はそのロボットが作ればいいわけか」
「そうですね、今はレシピを募集しているようです。」
「料理長にも宮廷料理としてレシピを出させようか」
「それはうけますよ、家で宮廷料理が食べれたらみんな喜ぶでしょうし、感動するでしょう」
「しかし、魔法学校には巨大移転魔法陣を作ってもらわんといかん」
「巨大移転魔法陣ですか、宇宙船をワープさせる為ですか?」
「そうだ、宇宙船自体をワープさせられればいいんだがまだまだ無理だろう?」
「そうですね、まだ無理でしょう、その技術は研究中ですがまだ小型の物もワープさせられてないので時間はかかると思います。」
「だから当分の間、巨大移転魔法陣をつかって無理やりワープさせ、資源の移動に使えばと思ってな」
「なるほど、しかし、巨大移転魔法陣を使えばさらに遠くに採掘に行けますよ、巨大移転魔法陣を積んだ船を航行させ一定間隔で設置していけばワープと変わらなくなりますし、便利ですよ」
「確かに・・・それもそうだな、魔力玉を設置して小魔力でワープできるようにすれば、魔力補充もあまりせずに、使い続けることができるな」
「それを魔法学校が作ってくれるかですね、今は料理ロボットで大忙しですから・・・・」




