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無限の彼方へ  作者: アシドーシス


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ルータニア姫

「さすがに人間の食べ物は食べさせたら駄目ですわよ」

「そうか!人間の食べ物じゃないのか?」

「えぇ好みはアワ・ヒエ・キビの種ですわね」

「そうか、それなら料理人に配合は任せようか」

「そうですわね、料理人の方なら詳しい配合も知ってるはずですわ」

「わかった、連絡しておく、移転魔法陣を使ってきたのであろう?」

「ええ町に1つありまして、そこを通ってきましたわ」

「こちらから護衛を10名つけさせてもらう、何かあったら大変だからな」

「10名も寝る場所がありませんわ」

「大丈夫だ、すべてこちらで手配する心配するな」

「わかりましたわ」


「行きは3人だったのに帰りは13人になってしまいましたわ」

「我々の事は気にせず空気のように扱っていただいて大丈夫です」

「それはできませんわ、しっかり休憩室や食事など用意させていただきますわよ」

「恐れ多いですがありがとうございます」

「では行きましょう」


「久々に帰ってきた気分ですわ」

「おかえりなさいませルータニア姫」

「姫!?いつから私は姫になったのですか?」

「もう通達は届いていますよ、ルッタ皇帝陛下と結婚する事になったんですよね?」

「もう届いてるのね・・・そうですわよ、見染めていただきました」

「素晴らしい!さすがルータニア姫ですね」

「まぁそんなに褒めても何も出ませんわよ」

「本当の事です!宝くじに当たった気分ですよ」

「さあ護衛も増えたことですし屋敷に戻りましょう」

「後ろの方は護衛の方ですか?」

「ルッタ皇帝陛下がつけてくれた護衛の方ですわ」

「そうですか、しかし10名も泊まる部屋がありませんが・・・」

「自分達で用意するようですわ、気にしなくていいと言われていますのよ」

「しかし、そんなわけには・・・」

「近くに宿屋があるし、泊まれるでしょう、一応連絡だけ入れておいてね」

「それしか道はありませんな、すぐに連絡しておきましょう」

「では私たちは屋敷に戻りますわ」

「わかりました、食材の仕入れをやってきます」

「任せましたわ」


「ここが屋敷ですのよ、小さいですけどね」

「わかりました、周囲に危険がないか確認して警備につきます。」

「よろしくお願いしますわ、この町は平和ですから何も危険はないと思いますけどね」

「入口に警備を2名ずつ配備して3名は巡回警備にします、残りを休憩とし食事もその時にとりますね」

「大変ね、宿屋には早めに行った方がいいわよ、埋まってしまうかもしれないわ」

「わかりました。そのように手配しておきます」


「ルッタ皇帝陛下お疲れ様です」

「うむ、ルータニア嬢を選んだぞ」

「さすがは陛下、お淑やかな方を選ばれましたね」

「うむ、気は合うと思うが結構インコ好きだったな」

「インコを飼うのですか?」

「そうなるな、どんな生活になるか楽しみだ」

「そうですか、窓など開けれませんね」

「インコが逃げないように窓を改造する、入口も2重入口にするぞ」

「そんな改造までするんですか、すぐ連絡しませんと・・・」

「すぐにできるだろう?」

「すぐ工事に取り掛かりますがインコ専門家も呼びましょう」

「そんな専門家いるのか?」

「ええいますよ、複数のインコ専門家から具体策を聞きましょうか」

「そうだな、あと餌とかも聞いておいてくれ、宮廷料理人に伝えなければいけない」

「それも聞き取りして宮廷料理人に伝えておきますね」

「後は任せる、書類仕事に戻らないとな」

「本日はもうお休みになさった方がよろしいのでは?」

「そうか、それもそうだな、酒でも飲んで寝るか」

「酒はほどほどにしてくださいね」

「あぁわかっている」


婚約発表から3か月後全国各地に告知がされ、帝都島はお祭り騒ぎになっていた。

屋台なども沢山出て盛り上がりを見せている。

明日宮殿で結婚式が執り行われる、それを一目見ようと皆集まっているのだろう。

警備兵も多く配備されている、酒に酔った人の介護がメインだが稀に犯罪者もいるらしい。

そもそも都市に犯罪を犯した者は出入りできないようになっているのだが、祭りでなにかしら犯罪を犯してしまうのだろう、その取り締まりに警備兵は駆り出されているようなものだ。

ルータニア姫も到着して予行練習も恙なく終わった。


結婚式当日になった。

民衆が見守る中、結婚式は進んでいき巨大ケーキにナイフを入れるタイミングで初めて手を触った。

二人ともテレている間にナイフは刺さっていきケーキ入刀もおわった。

その後も式は順調にすすみ宮廷料理長の料理も振舞われ会場も盛り上がりを見せていた。

そこで会場にきた人と挨拶の時間が設けられ、一人一人との挨拶がてらの会話が始まった。

時間はかかったがそつなくこなし宮廷料理長の料理も減ってきた頃に結婚式終了の合図であるブーケトスが始まった、駆け付けた淑女の皆はブーケに夢中になっている。

次に結婚できるらしい、と噂が流れて始まった文化らしいがルータニアが後ろを向いてブーケを投げると金髪の美女がブーケを受け取ったようだ。

金髪の美女は大喜びしている、もう相手はいるようだが、男性の方に行き何か話をしている。

このブーケトスは本当に意味があるのだろうか?それは女性だけが知るのだろう。

これで結婚式は終了になり、皆も解散し始めた、特に問題も起きず、この結婚式は終わりを迎える。


「ルータニアこれで俺達は夫婦だな、何かしたいことはあるか?」

「今すぐ何かすることは思い浮かびませんわ」

「そうか、さすがに疲れたし寝るか」

「そうですわ!お酒を飲みましょう」

「お?酒か?いける口なのか?」

「大丈夫ですわ、一緒に飲みましょう」


「ルッタ陛下、まだ全然飲んでませんわよ~」

「ルータニアよく飲むな、そんなに飲んで大丈夫か?」

「まだまだ大丈夫ですわよ~」

「意外な一面だな、まあこれもあまり悪くないな」

「ささ飲んでください、お注ぎしますわ~」

「おいおいこぼれるこぼれる、目一杯注ぎよって」

「危なかったですわー、ちょっと酔ってきたかもしれないですわ~」

「そろそろベッドに行くか」

「初夜ですわ、頑張りますわよ~」

「それで飲んでたのか」

「違いますわよ~」


3か月後

「シロさんいるか?」

「いませんよー」

「いるじゃないか」

「ちょっと調べものをしてまして」

「それよりもルータニアの様子がおかしいんだ」

「もう妊娠させたのですか?」

「それはわからんが、体調がよくないようだ」

「宮廷医を呼んできましょう」

「いやあの宮廷医はまずいな、是非見せたくない所だが」

「腕はいいんですから、大丈夫ですよ」

「そうか?そうは思えんが・・・・」


「呼ばれたので来ましたぞ」

「ルータニア姫の体調が良くないんだ、ちょっと見てくれ」

「ふむ・・・酒の飲みすぎですかな」

「妊娠の可能性はないか?」

「検査キットを使ってみましょう」

「陽性ですね・・・おめでとうございます」

「やはりそうでしたか」

「やっぱそうだったんだな」

「エルフ化技術が進化したんですよ、一般市民に使ったんですが今の所成功率100%です、どうです?試すなら今しかないですよ」

「エルフ化か長年研究しているとは聞いているが、危険はないのか?」

「以前はありましたが今は安全です。」

「そうか、ルータニア試してみるか?」

「私の子供がエルフ化するという事は寿命が長くなり魔力量が多くなるという事ですよね?」

「そうだ、デメリットとしては耳が長くなる事だな」

「そうですか・・・・安全なようですし試してみましょうか」

「そうかそうか!やっと世に研究発表できるな、ちょっと試薬を持ってくるからそのまま安静にしていてくれ」


「持ってきたぞ、これを注射するだけだ、簡単だろ?ここまで簡単にするのに苦労したんだぞ」

「やっと研究が終わってよかったではないか」

「いやこれからハイエルフの研究にはいる、エルフの中でも特別に少なく寿命も長いし魔力も高いときたこれは研究するしかなかろう」

「そうだな、人類全員がハイエルフ化したら困ることも少なくなるだろうな」

「そうだ、念願の不老不死に近づくことになる、それも全人類がな、出生率は下がるだろうが問題なかろう、人工的にハイエルフを作れるようにする研究も進めている、これも成功すれば人口低下はしないだろう」

「そうか、研究を頑張ってくれ、王族がハイエルフ化できればまた事情も変わってくる」

「長い時間はかかるでしょうがハイエルフ化はそのうち完成しますのでお待ちください」


7か月後

「ルッタ皇帝陛下、ここですか?」

「ああ書類の裏にいるよ」

「もう間もなく子供が生まれますよ」

「だがもう男とわかっているんだろう?」

「ええ医療も発展してますからね、3か月で男か女かわかるようになります」

「それで男だっただろ」

「そうですね、会いに行かなくていいんですか?」

「そうだな、会いに行くか」


「ルータニア姫、ルッタ皇帝陛下が会いに来てくれましたよ」

「嬉しいわ、間もなく生まれますがその間だけでも」

「ルータニア調子はどうだ?」

「元気ですわよ、ちょっともう間もなく生まれそうで、陣痛がひどいですが、なんとかですわ」

「そうか、痛いと思うが頑張ってくれ」

「痛くないらしいですわよ、宮廷医が言っていました。無痛分娩ができていると」

「ほう、それはいいな、無痛分娩を選んだのか?」

「えぇ、その方が体にもいいらしいですし、選びましたわ」

「そうかそうか、そろそろ宮廷医が来る時間だな」

「まもなく麻酔が打たれて痛くなくなりますわ」

「そうか、エルフが生まれてくると思うが心配はないか?」

「自分の子供ですもの、何が生まれてこようと関係ありませんわ」

「そうだな、俺の子供だもんな」

「そうですわよ」

「お?宮廷医が来たみたいだ」

「ルータニア姫お加減はいかがでしょうか?」

「陣痛が来る速度が速くなってますわ」

「ではもう間もなく生まれますな、ささ男性陣はこの部屋から出て行ってください」

「俺もか?」

「陛下ももちろんです」

「そうか、ルータニア頑張れよ」

「ご心配なさらないで、逆子でもないですし、すぐ生まれますわ」

「わかった、執務室で待っている、無理しなくていいからな」


3時間後

「陛下、生まれましたわ」

「シロさんそんなに急いできたのか」

「まだ見るだけですが、見れますよ」

「そうか、それでは行こうか」

「まだ小さいな、マシュマロのようだな」

「生まれたてですからね、この保育器で1週間過ごすんですわ」

「そうか、ルータニア頑張ったな!」

「えぇでも全然痛くありませんでしたわ、すんなり生まれてくれてよかったですわ」

「落ち着いたらまた一緒に酒を飲もう」

「育児はメイド任せでいいのでしょうか?」

「あぁ乳母がいるからな、自分で相手したい時はしてもいいぞ」

「わかりましたわ」

「名前は決めていただけましたか?」

「そうだな、名前だったな」

「何かいい名前は?」

「うーんアルとかどうだろうか?」

「アルだけではなんかあっさりしすぎですわ」

「ルータニアはどんな名前がいい?」

「アルフレッドにしましょ?」

「アルフレッドかいい名前だ、王族初のエルフだしな」

「そうですわよ、宇宙に進出する時代の皇帝でしょうからきっちり育てないといけないですわ」

「人口も地上に住める人数にも限りがあるしな、宇宙コロニーを建設しないとな」

「宇宙に人が住めるんですの?」

「そうだぞ、俺の代には住めるように手配するつもりだ」

「まぁいい時代ですわね、宇宙旅行とかしてみたいですわ」

「俺達が上皇になる頃にはできるだろうな」

「楽しみですわ、その前に薬物を蔓延させている大元をとっちめないといけないですわ」

「確かに、足元から崩れる事もあるしな、潜水艦は増やしてるからそのうち見つかるだろう」

「そうだといいですわね、もしかしたら海中のその下の岩盤の中かもしれませんわよ」

「それは確かにその可能性もあるな、研究所に伝えておく、その可能性も含めて検知できる機械が必要だな」

「それがあれば宇宙の鉱脈も見つけやすいでしょうし研究所も作ってくれるでしょうね」


2年後

ルッタ皇帝陛下34歳になる

アルフレッド2歳になる

「研究所所長につないでくれ」

「畏まりました、少々お待ちください。」

「ルッタ皇帝陛下どうされましたか?」

「頼んでいた物はできたか?」

「星の中まで検査できる代物でしょうか?」

「そうだ、もう2年もたってるんだ、できているのだろう?」

「まだ試作段階でして、宇宙から観測する物でこの星の核まで観測できる物ですが観測に1年はかかりますぞ」

「何機も飛ばせば早くなるだろう、この星には未知の人類が多数いるはずだ、それらを残して宇宙に出るわけにはいかん」

「確かに・・・わかりました急いで10機作りましょう、それで速度は10倍それでも3か月はかかりますぞ」

「それぐらいなら構わん、どこに隠れているのか急いで調べないと対策の取りようがないからな」

「確かにそれはそうですな」

「それで攻撃用宇宙船は完成したか?」

「えぇすべて要望通りの物ができております、搭乗させるロボットの種類にも工夫を凝らしどんな状態でも戦闘継続できるようにしました。」

「補給宇宙船やらその他の宇宙船も完成したか?」

「ほぼ完成しております、およそ9割です。」

「そうか、ならいつでも攻撃できるな」

「後は魔法学校で開発している魔素を充填できる物ですな」

「そうだな、それは完成してるだろう後で電話してみるよ」

「わかりました、それでは宇宙から星の核まで検査できる機械を早急に開発完了させます。」

「わかった、頼んだぞ」


「魔法学校長に繋いでくれ」

「畏まりました、少々お待ちください」

「ルッタ皇帝陛下お待たせしました」

「うむ、学校長、魔素をチャージできる物はもちろんできあがっているんだろう?」

「はい!十分な物ができあがっており現在チャージも始まっております」

「ほう、それはどんなものだ?」

「はい、宇宙船に巨大玉を設置しますそれを通じておそよ1000キロまで魔力を供給できる仕組みにしました。」

「ほう、ではわざわざ巨大玉をチャージするのにどれぐらいかかるんだ?」

「一般の魔法使いで1万人分ぐらいでしょうか?」

「そんなに充填できるのか」

「その分、ロボットに装着できる玉の性能はあがりますよ、ほぼ無限に魔法を使えます」

「それでその巨大玉はどこからチャージするんだ?」

「全国各地の補充スポットから遠隔充填ですわ」

「なるほど、考えたな、それは便利じゃないか」

「今ちょうど予定の100個目チャージが完了したようですわ」

「初期は100機だったが今は600機だったか?それぐらいに増えてるぞ」

「それはちょっと間に合わないかもしれないですね」

「まあ全機に搭載しなくてもなんとかなるかな?」

「研究所所長と話し合って数は決めますわ、さすがに全機に搭載は難しいですわ」

「1000キロも範囲があるなら大丈夫だろう、よく話し合って決めてくれ」

「わかりましたわ、もう間もなく作戦開始されるんですよね?」

「そうだな、俺の執務室にもう隣の惑星の地図は配置されてるからな、いつでも開始できるぞ」

「そうですか、追加で充填では間に合わない可能性が高いですね、とりあえず100個の玉ではじめましょうか」

「そうだな、おいおい増やしていけばいいだろう」

「一回研究所所長にも話をしてみますわ、それでは急ぎますので、これで」

「あぁよくやった、あまり頑張りすぎるなよ」


「シロさんいるかなー?」

「はいはい、いますよー」

「画面だらけだな、どうしたこんなに?」

「潜水艦からの映像も含まれてます」

「各地を監視してるのか?」

「そうですわ、隣の惑星もここで映像確認してますよ」

「どうだ?どこか攻めやすい場所はあったか?」

「この大陸とかどうでしょうか?」

「場所的に中央大陸か」

「はい、敵が統一されていた場合、分断できますし、首都の可能性もあります」

「だが、中央大陸だけでは着陸地点が足りんぞ」

「ええ、他のすべて大陸にも着陸させましょう」

「すべて同時進行か?」

「えぇ戦闘は研究所で開発中のマザーAIに任せましょう」

「確か前に開発中だとか言っていたような気がするな」

「ええ、もう開発は終わってるはずです」

「言語解析は終わったか?」

「衛星で受信できる電波に乗ってる会話からAIが翻訳しましたので大丈夫ですよ」

「そうか、よし研究所に電話して戦闘を開始させようか」

「待ってください、まだ魔法学校の球体が搭載完了してませんよ」

「そうか、早すぎたか、あとどれぐらいで完了する?」

「一か月程度はかかるでしょう」

「海底か地底に逃げたやつらの発見もそのぐらいだな」

「星の核まで検査できる機械でしたっけ?」

「そうだ、もう宇宙で建設が開始されているはずだ」

「潜水艦で探すのは無理がありますもんね」

「そうだな、さすがに海は広すぎる、それに地底に潜っていたら潜水艦をいくら投入しようと無駄になってしまうからな」

「そうですよね、宇宙から探索した方が早いでしょうし確実ですね」

「もう宇宙ステーションも大分大きくなったんじゃないか?」

「夜中だともう見えるサイズになってますよ」

「そうだったか、夜はルータニアとネット見ながら酒ばっかやってるから気づかなかったな」

「とりあえずどちらが早いかだな、星の探索か隣の惑星か早い方を先に攻めようか」

「そうですね、足元に未知の人類がいるのは気持ち悪いですもんね」

「あぁ、逃げたやつらだが、魔法技術は奴らの方が上だったしな」

「そうですね、まともにやりあっていたら大変な相手だったのは間違いないです」


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