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無限の彼方へ  作者: アシドーシス


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14/22

南部軍

「そんな変わってるんですか?私も戻ってみてみたいです。」

「第5範囲が終わればしばらくは戦いもないだろう」

「第6範囲にはいかないんですか?」

「北部は第6範囲ないんだ、山脈になっていてな、山の民ぐらいしかおらん」

「そうだったんですか、じゃあ帝都に戻れるかもしれないってことですよね?」

「順番にはなるだろうが戻れるだろうな」


時は少し遡る

南部軍はエルフの都市を避ける為、海岸を輸送船で一気に第5範囲までショートカットし拠点を作った。

空港も作り物資集積所にする予定だ。

南部は草原が多く、村も結構大きい、街ほどはないのだが、村の中でも大きい方だ。

拠点設営と同時に各地に監視員を送り、入念に敵の動向を確認していった。

「元帥!敵約100名ほどこちらに向かってきます。」

「100名じゃなんもできんぞ、どんな格好だ?」

「旗をもっていて馬に乗っています、手には槍ですかね」

「昔の光景を見ているかの用だな」

「敵軍停止しました。どうやらこちらの動向をうかがっている様子、攻撃意思はないかと思われます。」

「翻訳できる隊員をつれて何の用か聞いてこい」

「わかりました。」

「どうやらこの先王国領だがこの部隊は何をしているのか?と聞いてきてると言っていますが」

「よしわしも行こう」

「結局怒って帰っていきましたね、よかったんですか?これで」

「わしは国を攻めに来た、今降伏すればいい条件で今後生活できるぞ?と言っただけではないか」

「そうですが、そりゃ怒りますよね」

「まだこちらの実力も知らんのだから当然だろうな」

「そうですよ、さすがに戦わずして降伏しては騎士の名折れですよ」

「うむ、さてとそろそろ部隊もそろってきたか?」

「まだ30万名ほどですが輸送されてきました。」

「よし攻めるか、まずは都市だな、大砲でびびらせてやろう」

「都市の近くまで来ましたが、もう敵は戦闘モード全開ですな」

「そりゃそうだろう、騎馬突撃は壮観だからな」

「しかし機関銃の前には・・・・」

「そうだ、それが怖い所だ、昔は騎馬の突撃こそ最強の攻撃だったからな。」


「敵陣には騎馬と槍兵もいるな」

「機関銃3丁並べておくか」

「歩兵は待機!機関銃士致命傷はできるだけ避けて攻撃せよ」

「わかりました!」

「騎馬左右から突撃してきます!槍兵はそのまま前進」

「機関銃で応戦しろ、すぐ崩れるだろう」

「左右騎馬兵全滅、槍兵は逃げ去っていきます」

「うむ、当然の反応だな」

「全滅した騎馬兵の捕縛を実行しろ」

「了解しました」

「軟弱な騎馬兵だったな、槍兵はもっと貧弱か」

「よし、もう相手の実力はよくわかった、攻めるぞ」

「元帥!敵整列しており、敵から1名やってきます。」

「ふん、もう降伏か?」

「1対1の近接戦闘を望んでおります」

「兵士長相手をしてやれ」

「えー私ですか!ちょっとしか自信ありませんよ?」

「負けてもかまわん、捻ってやれ」

「わかりましたっ!」


一対一の近接戦闘がはじまった。兵士長は序盤相手の動きを見るような動きだったが、敵兵が突っ込んでくるのを見てすぐさま左ジャブを打ち込んだ。

それで相手もわかったのか打ち合いが始まった。

ゴングなどあろうはずがない、疲れればミスがでる。

結果兵士長の方が体力があった。小さなミスに漬け込みジャブとストレートの応酬だが兵士長にはほとんど当たってない。敵兵に一方的に攻撃が当たっている状態だった。

敵兵に当たるようになるとすぐにダウンした。


「兵士長やるではないか!なかなか見ごたえがあったぞ」

「ありがとうございます!相手もなかなか強かったと思います」

「一発も食らっておらんだろう?それでもわかるものなのか?」

「一発一発がするどくていいパンチでした」

「そうか、誰か回復魔法をつかってやれ」

「翻訳しろ、何か喋ってるぞ」

「負けました、これが司令官からの手紙です」

「なんて書いてある?」

「この者は我が軍の中で1番強い、この者に勝てれば我が軍は完全に降伏しよう、もしこの者が勝てれば恩赦をいただきたい、と書いてあります。」

「そうかそうか、兵士長大事な一戦だったようだぞ、よくやったな」

「危ないじゃないですか!負けたらどうなってたか・・・」

「結果良ければすべてよしだ。」

「これで第一拠点は手に入れれますね」

「簡易空港には中隊規模の兵士を警備に当てておこう、まだまだエンジン車など運ばれてくるからな」

「海からも運ばれてきますよ」

「だから中隊規模なのだ。港の警備も行えるだろう」

「そうですね、中隊規模は必要ですね」

「この都市を占領して各地に諜報員を送るぞ、降伏勧告も送ろう」

「戦わずして占領できれば1番楽ですからね」

「うむ、すぐに降伏しなくても大砲で脅してやればすぐに降伏するだろう」

「ですね、大砲には驚くでしょう」

「しばらく増援が届くまでこの都市に居座るから用意せよ」

「了解しました。」


南部軍は3か月この都市に居座り、食料、弾薬、エンジン車など補充が続き十分物資が溜まった所で各地の攻勢にでた。

事前に降伏勧告を送っていたこともあり包囲する前に降伏してくる都市も少しだけあった。

そういう都市は占領せず、住民と軍人一人残らず奴隷印を刻印し解放した。後々命令が下るだろう。

第5範囲の南部にはまだ鉄道は走っていない一から作らないといけないから補充用品に加えておいた。

連戦連勝だがひどく反撃してくる都市もあった。無駄に思える騎馬突撃を城門から行い全員機関銃にやられて無駄なのに繰り返したのだ。

さすがに無駄がすぎたので大砲で城門をぶち破り司令官を拿捕、さらし首にして吊るしておいた。

農村部も小隊によって占領させ占領予定地域70%を超えたところまで占領は続いた。

「ここに第2補給拠点を作る、港も建設できるし空港も設置できてちょうどよい」

「すぐに作業を始めます。」

「ラッツ皇帝陛下につないでくれ」

「畏まりました、少々お待ちください」

「南部元帥です、少々お話があり、電話をかけさせていただきました。」

「うむ、なんだね、もう占領が終わったなんてことはないだろう?」

「まだ70%程度の所ですが、敵は騎馬や槍で武装しており火器の相手になりません」

「うむ、それで普通だろう、北部と中部は火器が広がっていてな苦戦しているようだ。」

「それで小隊でも安全に活動できるように物理結界アクセサリーを作っていただきたいんですが・・・」

「うむ、それはもう生産に入っておる、中央軍優先だ、南部軍の緊急性はあまり高くないため後回しになるだろうが送る事は約束しよう。」

「わかりました。」

「蒸気機関車の輸送はどうでしょうか?」

「それほど広いか、飛行機とエンジン車、収納魔法持ちだけでは足りないという事か?」

「はい、人を輸送するのに蒸気機関車があった方が楽だなと思いまして。」

「情勢は安定しているのか?」

「情勢は安定しております。治安維持もほぼ犯罪もなく平穏です。」

「それなら輸送しよう、維持管理は任せるぞ?」

「わかりました。お任せください」

「あぁそうだ、南部軍はできるだけ早く南部を制圧して中央部を裏から攻撃して欲しい」

「なんと!山脈を超えるのですか?」

「山脈の薄い場所はすでにリサーチ済みだ。火薬車を大量に送るからそれを使って爆破し中部に繋げてくれ、幅は蒸気機関車が通れるレベルで太くしといてくれ」

「畏まりました。早急に制圧し蒸気機関車のレールを敷設します。」


南部軍は第一補給地点から各都市を結ぶ蒸気機関車のレールを敷設し第2補給地点まで繋げた。

第2補給地点に物資が集積するとさらに戦線は拡大していった。

第一補給地点の人員に余りが出てきたため、言語学校の建設要員にした。

戦線は広がりに広がって広大な南部の広がりに気づいていなかった。

だいたいの都市は大砲を1日も撃つと降伏してくる、なかなか機関銃をぶっ放す事は無かった。

それも相まって各地で戦線は広がっていき、時には小隊で都市を落とすなど奇抜な事も行われた。

第5範囲の目標都市まで一部では到達し軍はゆっくりしていた。

まだ全体で見れば90%ぐらいだがほぼ制圧は終わった。今も包囲している都市が落ちれば完了となる。

元帥が制圧が終わった部隊に中央部への通路開通の指示を出した、後から増援も送ると、南部の上下の移動だけでエンジン車で2週間がかかるほど広い草原が広がる南部地域の制圧も見えてきた、蒸気機関車のレールの敷設も進んでいる、各地に分かれるようにレールが敷かれている。


1か月後


南部軍では全都市占領し第5範囲まで占領がおわった。

中央部へ向け山脈を爆破作業は続いているが、険しい山脈の為40%程度しか完了していなかった。

そこへ帝都から送られてきたブルドーザーという重機を使用し一気に開通速度は上がった。


「シロさんいるかなー」

「はいはいここですよー」

「南部軍に送ったブルドーザーだけどあれは必要だったのかな?」

「えぇ開発されたばかりですが、あれは強力な土木作業の味方ですわよ」

「戦車からの派生だと聞いたけど?」

「はい、戦車が主に開発されていますわ、まだ実践投入には至っていませんが初期に開発された戦車と今の戦車では全然レベルが違いますわ。」

「そんなに変わったか、それでブルドーザーも開発されたと?」

「はい、せっかくブルドーザーが活躍できそうな土木作業をされるという事でしたから送りましたわ」

「今中央軍は重火器で武装した勢力と戦っている、こういう場所にこそ戦車を行かせてはどうなのかな?」

「そうですね、中央軍に戦車を派遣したいんですが輸送機に乗らないんですよね。」

「なるほど、輸送の問題があるのか、南部には港があり船で運べるから輸送できたという事か」

「そうですわ、鉄道でも運べますのよ、ですので南部に戦車を送り鉄道を使って中央に送るつもりですわ」

「なるほど、考えられてるんだな、輸送機も大型化して色々運べる物は増えてきてますが、まだ戦車のような重たい物は運べませんの。」

「収納魔法ならどうなんだ?運べないのか?」

「あら、多分入りませんわよ、もし入っても運べる人数も非常に少ないですわ」

「そうなのか、大きい物は運べないんだな、もうちょっと改良して大きい物も運べるようにしたら効率よくなるのにな」

「魔法学校に伝えておきます、最近魔法学校は結界や透明化など色々新しい魔法が魔道大国から入って来て忙しいみたいですから、後回しになるかもしれませんが・・・」

「最優先しろと言っておけ、それが変わるだけで世界がまた変わる発明だぞ」

「わかりました。伝えておきます」

「それと海軍兵学校が潜水艦と言う物を作りたいから予算をつけてくれと言ってきてますがどうしますか?」

「潜水艦?なぜ水に潜る?水の上でいいではないか」

「敵に見つからず隠密作戦に相性がいいとの事で海中にいながらにして、水上の敵を発見でき攻撃し沈められるとの事、海上封鎖ができますね」

「海中ももしかして敵が潜水艦を持っていれば見つけるのは大変なのか?」

「そうです、こちらの方が性能が高ければ沈められますが潜水艦はまだ建造も始まってませんし、試験が済んでませんのでこれからどうなるか?はわからない所ではありますが、そういう分野があるという事です、どうなさいますか?」

「ふむ、まあ金は余ってるからな、使うべきだろうな」

「鉄道の収益や鉱山の収益だけで十分黒字ですし、使うべき場所には使うべきでしょうね」

「予算はつけてやろう、思う存分開発しろと伝えておけ」

「それと列車砲というのはどうでしょうか?」

「列車砲?エンジン車に機関銃みたいなノリか?」

「機関銃のめっちゃ大きな砲ですね、長距離に撃てる物です。」

「ふむ、使い所はあるか?」

「第6範囲であの大陸は我々の物になりますが、それ以外の大陸で使用するかもしれません。」

「ふむ、まだ先があると?あの大陸以上に広い大陸が?」

「我々はまだ全世界は知りません、補給艦を5隻連れて長距離に向かったこともありますが、小さい島だらけで巨大な大陸にはたどり着けませんでしたし、帝都に戻ってくることもできませんでしたので、この星は我々が思っているより広いという事です。」

「知らない国が知らない所で戦争しているという事か?」

「そうです、発見した大陸もおよそ80%占領が完了していますが残り20%に苦しめられるかもしれません。そういう時に後方から長距離支援砲があると戦い方も変わります。」

「そうだな、あった方がいいな、何かあった時にないと困るよりはあったほうがいいだろうしな」

「そうです、資金はありますし作っておきましょう」


3か月後

南部軍は中央部への山脈貫通を目指して全力で動いていた。

残り僅かになった時に反対側からも爆破を続けた。

そうするととりあえず貫通はしたが土砂がいっぱいになりブルドーザーもフル稼働だ。

エンジン車に荷台をつけピストン輸送で土砂を片づけていった。

蒸気機関車が通るスペースが開き、南部に輸送されてきていた戦車が蒸気機関車で運ばれていく予定だ。

南部軍も中央部へ開通したことで攻めれる場所が増えた。

南部軍も戦車を使い、すべての都市に降伏勧告を送っていると聞いている為、容赦なく戦車砲を使い攻め落としていく、エンジン車への攻撃は散発されたが戦車で押し切った。

続々と山脈を通過する戦車はそのまま中央部の中央軍にも送られた。

戦車は中央部では大活躍し、独自改良も加えられ小さな村の占領にも使われた。

森へ身を隠した敵兵は徐々に駆逐されていき、半年後には治安も回復した。


中央軍では戦車なしでも物理結界があればもう陥落間近だったと主張しているが、戦車がなければ終わらなかっただろう、現に散発的攻撃で奪われた機関銃が模倣されて首都には機関銃が配布されており、戦車なしでは攻略は難しかっただろう。南部軍の貢献は多大な物があると言えるだろう。


北部軍はというとアリエッタ姫による崖の上に2000名立たせるというのが効果あったのか、続々と人員が絶え間なく送り込まれてきて元帥まで到着した。

その後進軍したが城門は下され爆破し侵入すると都市が空っぽになっていた。

その後も偵察によって確認した限りどこも空っぽだった。

すべて占領し、進んでいくと、王都に到着した。

王都ではさすがに人はひしめき合っていた。

各都市の住人が王都に集まったのかと思うほどに人がおり、諜報員によって調べた所食料は大量にあるようだ。籠城するつもりだろうか?

元帥は降伏勧告を送ったが相手から返事はなかった。

新しく魔法結界のペンダントが全員分配布されており魔法による被害は気にしないでもいいだろうと思うが、レーザーのような魔法は魔道大国でも無かったといい、帝都の魔法学校では研究が進んでいるという、新しい魔法なのか、古代からある魔法なのか、あまり魔法技術が発達してなさそうに見える国が持っていていい魔法ではない。

賢者だったのだろうか?それは王都を攻めた時にわかった。

そう、レーザーを撃ってくる敵兵が沢山いたのだ。

空中に浮かんでレーザーを撃ってくるのだ。

アリエッタ姫の部隊は中盤にいた為被害を受けなかったが前方にいた部隊の被害は甚大だった。

空輸されて運ばれてきたエンジン車の機関銃が火を噴き空中に浮かんでいる魔法使い達を迅速に落としていった。

射程距離はレーザーより機関銃の方が長かった為最初の被害以外は問題なかった。

空中で撃ち落とした魔法使いで生きている者は捕らえられ治療を受けた。

その一連の行動を見ていた王都城壁にいた魔法使いが洪水を起こした。

都市の中には水は入らず、辺り一面太もも付近まで水が上がってきたときにアリエッタ姫が中盤にいたのに飛んでやってきたのだ。

アリエッタ姫は空中に上がり魔法を使っていた魔法使いを機関銃で打ち抜いた。

すると水はすぐなくなっていき、エンジン車も無事だった。

もう少し判断が遅れていたらエンジン車も駄目になっていただろう。

この魔法使いを捕らえにアリエッタ姫が近づこうとしたが結界があり入れなかった。

銃の弾は通ったのに人は入れないとはこれいかに?

アリエッタ姫は考えさらに上空にあがり頂上から入ろうとしたが入れなかった。

そこでアリエッタ姫は考えた。

陛下に電話しよう。

「ラッツ皇帝陛下に繋いで頂戴」

「畏まりました。少しお待ちください」

「アリエッタ姫どうだ調子は?」

「色々ありましたけど、今までは順調でしたわ」

「今まではとは?今は順調じゃないようだな」

「えぇ、今は困ってしまいましてよ」

アリエッタ姫は一連の流れを説明した。

「なるほど、弾薬は通るのか爆弾はどうだ?試してみたか?」

「TNT爆薬はもってきてますわ」

「よしそれを使ってみろ、どうだったか結果を教えてくれ」

「わかりましたわ、明日もう一度かけますわ」

「わかった、TNT爆薬は壁に設置したり上空から落としてみたりしてくれ」

「わかりましたわ」


「ラッツ皇帝陛下に繋いで頂戴」

「畏まりました。少々お待ちください」

「アリエッタ姫どうだった?」

「上空から爆薬を落とした所、一定範囲までは爆風は届いたようですわ」

「そうか、仮設空港は設置済みだな?」

「はい、2か所に設置してありますわ」

「よし、爆撃機を飛ばしてやる」

「爆撃機でどうなさるんですか?」

「熱と風だ、それで人は死ぬだろう」

「確かに蒸し焼きになってしまいますわ」

「それをやってやろうと思ってな」

「なるほど、恐ろしいですわ」

「今から飛ばすから3日か4日ほど待ってくれ」

「わかりましたわ、元帥に伝えておきますわ」

「念のため少し離れていてくれ、味方に当たるかもしれん」

「わかりましたわ」

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