第30話
おそくなりました。
佐藤です。
これにて、30話、ある意味の区切りを迎えました。これからもよろしくお願いします。
第30話 はじめての…うざいやつ(筋肉ダルマ)
「おは「危ないそこ退けぶつかるからー!」
ドンッ
「あうっ。痛い…」
「いてぇなぁ。危ないっていっただろうが!俺様がわざわざ言ってやったんだからどけろよカスが」
「いや、無理でしょ…」
「無理じゃねぇ。やれよ。この俺様直々の命令なんだからなぁ」
「いや、「いやじゃねぇ。やれ」
…いや、無理だって。
1.登校したばかりで油断している。
2.隣を見る。
3.筋肉ダルマが突進して来る。
4.呆気にとられる。
5.ぶつかる。
…ね?
無理でしょう?
ついでに言うと、
この筋肉ダルマ、僕の言うことに一々反論してくるし、人の言葉に自分の言葉を被せたから、嫌い。
…そう思っても仕方がないよね?
「あなたは誰ですか?」
「ふん。この俺様の名さえも知らないとは。これだから平民は嫌なんだ」
「むかっ。何なんですか、あなたは。一々煩い人だ。もういいから、黙ってそこら辺で“の”の字でも書いていてください」
「なんだと?!貴様、所属クラスはどこだ」
「Fクラスですが」
「ふん。丁度いい。今日の試合では貴様を指名させてもらおうか」
「別にかまいません」
「後悔してもらおうか」
「するのはあなた」
「言ってくれる。Fクラスの分際で」
本気を出してあげるよ。
入学試験でも出さなかった本気を、ね。
「じゃぁな。逃げんなよ」
「誰が?」
ドスドスと音を立てながら自分のクラスに戻っていく筋肉ダルマ。
…さて、僕もそろそろ教室に入って、
「なぁ、大丈夫なのか?」
「ヤバい、よなぁ」
「やめさせた方がいいんじゃないか?」
「いや、逃がした方がいいだろう」
煩くなったクラスメートを静かにしないと、ね。
「お早う」
「「「「もういいから寮に帰れよ」」」」
「皆、元気だねぇ」
「お前は呑気だな」
「お疲れ様、ネルソン」
「だから、誰だよ、ネルソン?!俺はネイガルだっていつも言ってんだろうが」
「あれ、そうだっけ?」
「お前、実はわざとなんだろう?!そうなんだろう?!」
「何の事?」
「いや、だから、「いいから先ずは寮に帰れよ!」おうふ・・」
「どうして?」
「あいつは確かにBクラス10位だが、総合戦闘力ならAクラス上位にいてもおかしくない位の実力者だ。俺達とは桁が違う」
「大丈夫だよ。僕は入学試験で本気を出していない。出していたらこのクラスにはいないはずだからね」
「セリカ…お前」
「何?」
馬鹿だろう
「何を言っているのかなぁ。次にそんなことを言ったら、
慈悲もなく、叩き潰すよ?
覚えておいてね」
「ああ、分かった」
がくがくと震えながら頷くネイガルとクラスメート達。
これで皆理解しただろう。
Bクラス十位、テロニード=スパルクルは、狐のふりをした龍になすすべもなく叩き潰されることを。
あぁ、いい気味だ。
つぎは、大晦日か新年にお会いしましょう。
それでは、さようなら。




