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モブに慈悲はない…?  作者: いす


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28/110

カフェ

二十八話目

誤字・脱字があったら申し訳ありません

あと前回の最後らへんで名前が

間違っていたので直しました。すいません。

新崎のことを呼んだ人に誘われ近くのカフェに。

壺的なものは持っていないっぽかったので

多分安心。

「とりあえず自己紹介をしないとだね」

手を振っていた方の女子が

俺と新崎を見ながら話す。

ちなみにもう片方は顔を本で隠しながら

チラチラとこちらを見ています。

「僕は矢波茅野(やなみかや)、君たちと同じ学校の三年生、前から陽斗くんのことが気になってたんだ」

その 気になっている、

というのは恋とか愛的なことなのか、

それとも興味があるとか好奇心的な意味の

気になってるなのか。

少しも顔が赤くなっていないので多分後者。

ていうか僕っ娘かぁ…漫画とかの僕っ娘、

俺っ娘はいいがリアルのは…

「ほら、春も恥ずかしがらずに自己紹介して」

「…ぅぅ~」

矢波さんは春さんという人の本を取り上げ

挨拶をさせようとする。

「え、えっと、私は桜丘春(さくらおかはる)っていいます…やーちゃんと同じで三年生…

あ、やーちゃんっていうのは茅野ちゃんだからやーちゃんで……

えっと…やっぱり恥ずかしいよぉ~

やーちゃん~」

桜丘さんは矢波さんの背中に隠れた、

それを見て矢波さんはため息をはく。

「まあ…僕たちは幼なじみなんだけど…春は昔からこうなんだよ…」

「えっと…ていうかなんで俺のことを知ってるんですか?」

唐突に新崎が聞く。

「だって君?あの城戸お嬢様に告白されたんでしょ?三年生はみんな君のこと、知ってるよ?」

桜丘さんもこくこくと頷く。

「だけど…君のことは知らないなぁ…」

矢波さんの視線の先には俺が…

あっそりゃもちろん知りませんよね。

「自分はまぁ…あの…仁田って言います…はい…」

この自己紹介だって二年生の最初の時のに

比べればだいぶ成長した。

「仁田くん…じゃあにーにゃんって呼ぶね?

よろしくにーにゃん」

拒否権なしに可愛らしい

あだ名がついたんですけど。

なんか桜丘さん笑ってるですけど。

先輩って恐い。

「陽斗も笑うなよ…」

「いや…悪いにーにゃん…プププ」

ちくしょう…新崎にも何かしらのあだ名を

つけてやりたいが

そういうものを考えたことがない…

このままじゃしばらくはあだ名で

いじられてしまう…やばいぞ…

「えっと…でも、男の子ににゃんとかは

駄目なんじゃないかな?」

…!桜丘さんとっても優しい!

すっごい笑ってるけど!

あ、ていうか桜丘さん隠れなくなってる、

まさかこれを狙って…?

人を笑い者にして場を和ませるなんて

矢波さんサイコー!

…笑われた側から言うならサイテー!

「よし、春も隠れないようになったし、これでフツーに話せるね」

やっぱ狙っておりましたか、

もしこれと同じことやれって

言われたら無理だぞ俺。

「それじゃあ陽斗くんに質問!あの後城戸さんとはどうなったの?教えてよぉー」

コーヒーを飲みながら聞いてきた矢波さん。

あ、むせた。

「いや、別にこれといってないですよ…」

少し目を反らす新崎。

嘘だぁ…色々あるじゃん…

「ほんとかな」

桜丘さんが疑いの眼差しを新崎に向けた。

「ふふーん、陽斗くん?春は嘘とか見抜くの

得意だよ?」

何故か自慢げに矢波さんは言う、

そのことを聞いて新崎がガッツリ目を反らす。

お前嘘隠すの下手すぎるだろ…

「うーん、どうやら陽斗くんは言う気無いみたいだねー、じゃあにーにゃん教えて!」

女子の恋ばなのターゲットがこっちに向いた、

新崎てめぇ!優雅にコーヒー飲みやがって…

あ、むせた。

もう全部言ってやろ。

「新崎くんは城戸さんの頭を撫でたり、一緒のお布団で寝たり、抱きついたりしてました」

「あ、ちょ、灯!」

同じお布団で寝たのは俺も一緒なんだけど…

まぁ、言わなくてもいいでしょ。

「ほ、ほんと、本当に!?」

桜丘さんのテンションがおかしいことになってるんだけども大丈夫?

「ま、まさかそこまでなんて…ちょっと驚き…」

笑顔が少し崩れた矢波さん。

「いや、べ、別に俺だけじゃなくてあか、」

「てい。」

「痛ったい!なんでだよ灯!」

「なんとなく」

あっぶね、こいつ言うとこだったぜ。

幸運にも三年生二人は何やら二人で

話しているので聞こえていなかったご様子。


これからは聞かれたらドンドン新崎のことばらして色んな人に協力していくぞ、にーにゃんは。

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