呼び方
二十二話目
誤字・脱字があったら申し訳ありません
これぐらいのペースで頑張っていきます
着替えを済ましてボーッと外を眺めていると扉がノックされる。
「灯くーん着替え終わったかな?」
どうやら笠木さんの着替えが終わったらしい。
「終わりましたよー」
返事をしながら扉を開ける。
そこにはなんと冬花ちゃんが!
あれ?なんで冬花ちゃん起きてるの?
「おは…よ…」
「えっと…おはよう」
冬花ちゃんは眠そうな目を
擦りながら挨拶をしてくれた。かわいい。
だけど…寝癖が凄い…
なんかあれみたい……メデューサ。
さっき写真撮ったときはこんなじゃなかった
はずなのに…
「あ、この後なんだけどさ
顔とか洗いに行きたいんだけど…灯くん場所って覚えてる?忘れちゃったなら教えるけど…大丈夫かなっ?」
俺がどうしてこうなったかを
考えていると笠木さんが声をかけてくれた。
しかも丁度聞きたかったこと。
「あー教えてくれますか?忘れちゃって…」
「ふわぁ…」
…冬花ちゃんあくびしてるけど
ほんとに今の時間起きて大丈夫?
俺枕になろっか?
「えっと確かこの廊下のつきあたりの右の扉が洗面所だよっ!」
「あ、ありがとうございます」
冬花ちゃんの枕は通報されそうなので諦め、早速向かうことにする、けど…
「えっと…笠木さんもご一緒に?」
俺が質問すると笠木さんの目線が下にいく。
そしてそこにいるのは冬花ちゃん。
「多分この寝癖は一人でどうこうできるもの
じゃないと思うから…私は…冬花ちゃんの着替えが終わってから冬花ちゃんと二人で行くよ………
本当にどうしたらこうなるの…これは…」
こう話している間にも冬花ちゃんの寝癖が
どんどん変わっていってる気がする。
髪が一つの生物として生きている感じ、
すっごい怖いなそれ。
「それじゃ…あの…お先に……
…がんばってください…」
あれは絶対苦戦するので応援を。
ていうかどんなに酷い髪形でもかわいいって冬花ちゃん最強かよ。
顔を洗った後、この後何をしようか考えてながら歩いていると奥から城戸さんが来た。
これで起きてないのは新崎のみ。
…城戸さんとっても眠そう、
俺なんかじゃなく普通に良い枕で寝ます?
…ていうかこっち来てるよ…
挨拶しないとかなぁ…
なんかちょっと躊躇っちゃう。
肝心の城戸さんは下を向いて歩いているためこちらに気づくことは多分今のところ無い。
ちょっと怖い。
「うーん…」
「ん…あ、仁田ぁ…おはようです…ふわぁぁ…」
うっかり声に出してしまったらしく気づかれた。
あの…顔に髪がかかって怖いです…
「お、おはようございます…な…あー…城戸さん」
「夏でいいですのに…ふぁ…というか
夏にしなさい…」
「…………」
俺が女子を名前で呼ぶのにはもうしばらく
かかりそうな感じ。ヘッタレー!
「…えっと笠木さんとかは…?」
このままいくと名前を言うまで色々言われそうなので話を変えようとする。
「話そらしましたね…まぁ別にいいんですけど…」
バレました。
「か、笠木さんとかは…」
俺は諦めない、諦められないんだ!
「はぁ…秋葉なら冬花に寝るなーって言ってましたけど」
あぁ…戦っていらっしゃったのか…
冬花ちゃん自由すぎるなぁ…
ちなみに俺の好きなタイプは自由過ぎる子です。というか冬花ちゃんが好きです。
「えっと、ありがとうございます…」
お礼を伝えて自分の部屋に向かおうとすると
「ちょっと待ってくれます?」
城戸さんに止められた。
振り替えるとそこには少し不機嫌な城戸さんが。
「わたくしは…仁田に何かしましたか?
先程仁田の睡眠を妨害したことが原因ならば謝りますけど…」
「え?」
もしかしてなんだけど笠木さんがさっき言ってた
呼び方気にしてるのって本当のことなの?
「親睦を深めるための合宿なのに一向に呼び方が変わらないじゃないですの…そんなにわたくしは…仁田に嫌われるようなことを?」
「いやいやいや!そんなこと無いですって!
よ、呼び方は…えっと…その…」
「その…?」
本当に気にしてたのかこの人ぉ…
深刻に考えちゃってるし…
ちょっと恥ずかしいが伝えなければいけない…
「は、恥ずかしいんですよ…その女子とか名前で呼ぶのってあんま無くて…」
俺のしょぼい魂の叫びを聞いて城戸さんは
すこしおどろいた後に笑顔になった。
「ふ、ふふっそうでしたの…ふふ…」
「そうでしたのです…」
なんのためらいもなく名前で呼べる新崎ってやっぱ凄いなぁ……
なんかちょっと新崎にイラついた。
「まぁ、嫌われてなくて良かったですわ、今度から努力していってくださいね?仁田」
「はい…」
俺の返事を聞くとそのまま廊下を歩いていく…
あ、帰ってきた。
「ね、ねぇ!今って陽斗寝てますわよねっ!
寝てますわよねぇ!ちょっと行ってきますわ!」
城戸さんは興奮した様子で走り去って行った…
新崎が起きるのも近いかもしれない。




