拝啓、ルファリエラ様。sideエミリー
タイトルにある通り、(隣国に留学中の)エミリー視点となります。
ルファリエラ様のいる星屑国から離れて一ヶ月。一度手紙を出せば最後、結構な頻度で書いて送りつけてしまう予感がしたので、まだ書いていなかったのですが、そろそろ手紙を出そうと思いました。
私は字はお世辞でも綺麗とは言えないけれど、ルファリエラ様が読むことを考えると、自然といつもより綺麗な字を書けたと思います。
手紙を寮の前にあるポストに投函して、私は友達と共に、同じ敷地にある学校へと向かいました。
◇◇◇
親愛なるルファリエラ様
御元気にしていますでしょうか?
私はルファリエラ様に会えなくて寂しく思いますが、楽しくやってます。星雲国の魔法学校では、星屑国とはまた違った魔法の技術があり、留学の甲斐がありました。
こちらで新しい友達が出来ました。リリーさんと言って、ルファリエラさんと同じ光属性の方です。
もしかしたら、隣国まで噂が届いているかもしれませんがとてもすごい方なんです。彼女は魔法に関する知識が豊富で、熱心に光属性に関する研究を行っています。
どこか、ルファリエラ様と似た雰囲気があるので、お二人が会ったらきっと仲良くなられると思います!
少し先になりますが、休暇になったら遊びに行きますね。
エミリー
◇◇◇
道を歩きながら、横を見ると、友達の桃色の髪が風によって柔らかに波打っています。今日は髪をおろしているからか、いつもと違って新鮮です。
「ねぇ、エミリーさん、さっきの手紙は誰に出したの?」
隣を歩いていた友達──リリーさんにいつもと同じ素敵な笑顔で聞かれました。
別に隠す必要は無いので答えます。
「昨年学園でお世話になった、フルール公爵令嬢のルファリエラ様です」
ルファリエラ様の名前を出すと、一瞬新緑の瞳が大きく見開かれ、何処か驚いた様子でしたが、すぐにもとの笑顔に戻られていました。
「そうなんだ。どんな人?」
どんな人、そう聞かれたらまず思い浮かぶのは……。
「真面目な方です。沢山努力をされていて、私はとても尊敬しています」
他にも色々とルファリエラ様について話そうとしましたが、校舎の前でリリーさんが別のお友達に話し掛けられたのでなくなく断念しました。
「また今度、ルファリエラ様のこと話してほしいな」
「はい、そうしますね!」




