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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第三章 二年生
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加工

 今日はオーガストが風邪をひいて休んでいるので、久し振りにデイジーと昼を一緒に過ごしている。

 昼休み、普段なら昼食を食べ終えてのんびりと残りの時間を過ごすのだが、今日はそう言う訳には行かない。今手で持っている物をどうするか、昼の内に決めておかなければならないからだ。

 

 私が持っている物というのは、精霊のルージュと契約した際に出来た透明な結晶。それは契約してから何週間か経ったと言うのに、その時の形のまま。日の光にかざしているのでキラキラと輝いている。最初からアクセサリーになっているわけではないので、加工しなければならない。アロと契約した時は紅い結晶が出来て、その時は耳飾りにした。ちなみに今も着けている。

 

 学園から帰ったら邸に加工をしてくれる宝石店の方が来てしまうので、今のうちに何にするのかだけでも考えないといけない。

 

「今度はどのように加工するのかしら?」

 

「この通りまだ迷ってて、決めてないの。デイジーは何に加工していたの?」


 参考になると思ってデイジーに聞いはてみた。昨年彼女が精霊と契約したところは見たけど、何に加工したのかは聞いていなかった。

 

「そういえば見せたことがありませんわね。私はネックレスにしましたの。……実は今も着けてますわ」

 

 そういって首もとからチェーンを引っ張りだした。そこに通されていたのは花の形をした橙色の結晶だった。

  

「私もネックレスにしようかな……」

 

「ネックレスなら、デザインを私と一緒にしたらおそろいになりますわ」

 

 おそろいか……。そういえば、ステア殿下と杖と箒を買ったときもおそろいという言葉に弱かった。

 「あっ!」と声を出したデイジー。表情からして何か閃いたようだ。

 

「また耳飾りにしてもいいんじゃないかしら? デザインを同じにして、色ちがいにするの! 素敵じゃないかしら?」

 

「耳飾りの左右で色が違うのはあまり見かけないけど、いいかもしれないわ!」

 

 最終的にデイジーの案を採用することにした。

 

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