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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第三章 二年生
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新入生

 学年が上がったので、必然的に新入生がこの学園にも入ってくる。エミリーが留学して居ない今、学校にいる友達が少ない。なので新入生と仲良くなりたいところだが、授業が一緒になることはないのであまり交流がない。

 

 休み時間、広い中庭のベンチで昼御飯を食べていると、男の子から声を掛けられた。

 

「すみません。あの、そこの青い鳥って、ペットでしょうか?」

 

 赤茶色の髪に水色の眼をしている。ネクタイの色からして一年生。多分、私の知り合いではない。

 青い鳥……はアロのことだろう。

 

「いいえ、私と契約してる精霊よ。アロっていうの」

 

「……精霊だったんですね」

「アロさん、羽根を触っても大丈夫ですか?」

 

「どうぞー」

 

 アロが快諾して、とても興味深そうに羽根を触っている。

 

 そう言えば名前を聞いていなかった。

 

「名前を聞いてもいいかしら? まだ聞いてなかったから」

「私はルファリエラ・フルールよ」

 

「僕は、テオ・リベラと言います」

 

 頑張って私の少ない記憶の中をたどる。リベラ……は確か伯爵家だ。


 テオくんは名前を聞いた後、またアロを触りはじめたかと思うと、時計をみてその手を止めた。

 

「もうこんな時間だ……」

「また明日もここにいらっしゃいますか?」

 

「ええ、いつもここで昼御飯を食べているわ」

 

「すみません、今日はありがとうございました」

 

 テオくんはアロと私にペコリとお辞儀をすると、足早に帰っていった。

 

 

 彼とは何となく友達になれる気がする。

 リベラ伯爵家とフルール公爵家は対立していないので、仲良くなっても別に平気だろう。

 

 

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