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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第二章 一年生
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隣国①

 今回の旅行は馬車には乗らず、箒に乗っていく。距離としては近いので昼までには着くと思う。

 皆が分かって、南側に位置する所なので、学園の門の前が集合場所になった。

 

 ちょっと早く来過ぎたと思ったらステア殿下が一番乗りだった。

 私の次に来たのはエミリーとその婚約者らしき人。

 

「殿下、ルファリエラ様おはようございます! 今日は楽しみですね」

  

「お久しぶりです殿下。ルファリエラ様、はじめまして。イーサン・アグロンと申します。いつもエミリーがお世話になっています」

 

 ん?どこかで会ったことあるような……。でも、思い出せない。

 

「はじめまして、ルファリエラ・フルールです。よろしくお願いします」

 

 その後続々と到着し、誰も遅刻すること無く全員が揃った。

 

「じゃあ行きましょうか」

 

 デイジーを先頭にして、私達は南に向かった。

 

◇◇◇


「皆さんいらっしゃい! 私はこの屋敷の主シャーロットです。よろしくね」

 

 穏やかに微笑む彼女はこの国の第二王女様。

 身分を隠して接したいと言っていたが、この旅行のメンバーにステア殿下がいる時点で皆、王女様と分かっても身分の隔たりは無く接しそうだとふと思った。

 

「皆、箒に乗ってきたみたいね。預かりましょうか?」

 

「お願いします」

 

 皆箒を預けて、部屋に案内される。

 

「一人一部屋あるから好きに使ってね」


 流石は王女様。一部屋が広いな。適当に部屋を分け、私は一番隅の部屋になった。荷物を運ぶと、ドアを誰かがノックした。

 

「ルファリエラさん、ちょっとおしゃべりしない?」

 

 声の主は王女様。しばらく皆部屋にいると思うのでおしゃべりすることになった。

 

「そう言えば、どうして箒で来たの?」

 

「ここではあまり馬車は好まれないと聞きますから。それに馬車より速いですし」

 

 馬車が通れない細い道が多く、空を通ってそこに降り立つ方が速かったりする。現地での行動も考えて箒に乗ってきた。

 

「この国では貴族以外でも乗っている方が多いみたいですね」

 

 王都に着くまでに私達以外の箒に乗った人をあちこちで見掛けた。

 

「そうね。星屑国に比べて魔力の量は全体的に少ないのだけれど、魔力を持っている人がとても多いの。手紙などの配達業務は半分以上が箒に乗って行われているわ」


 その後お兄様の話などをしていると時間は昼になった。

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