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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第二章 一年生
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叔母様とドレス

 テストが終わって少し経つと学園は冬季休みに入った。

 エミリーとデイジーによって計画された隣国への旅行は一週間後。楽しみだが、その前にお父様の姉である私の叔母が家に遊びに来ることになっている。

 

 馬車が止まり、中から叔母様が出てきた。

 

「ルファリエラちゃんひさしぶりぃ! 元気にしてたぁ?」

 

 弟であるお父様は無視して私に手を降りながら挨拶をする叔母様。

 

 キャラが濃いのにこの人はゲームに出てこなかった。あと確か年は永遠の26歳を語っている。

 

「ミーデア叔母様お久しぶりです」

 

「前にあったのは七年前位かしらぁ? それと随分服のセンスが落ちたわね。はっきりいって似合ってないわ。若いのだからもっと明るい色のドレスを着なきゃ! 私が選んであげるわぁ! もう夕方だから明日買いに行きましょうかぁ」

 

 おっとりした口調に対してはっきり物を言うなぁ。確かに今日は落ち着いた色のものを着ている。明るい色のものもデザインによっては着るが、持っている数は少ない。折角なので叔母様に選んでもらおう。


「よろしくお願いします」

 

 ◇◇◇

 次の日。昨日話していたように町に叔母様と買い物に出掛けた。


 歩いていると違和感に気付き、つい立ち止まる。

 

「お店が変わってる……」

 

 リリーちゃんが居たフジヤのあった場所が別のお店になっている。移転したのだろうか。

 

「どうしたのぉ?」

 

「いえ、何でも無いです!」

 

「あら、そう? それなら早く行きましょうかぁ」

 

 叔母様に連れられて着いたのは手芸店。

ドレスを買うのかと思っていたがドレスを作ってくれるのだろうか……でも、今日明日でドレスは作れない。生地を選ぶから後は自分でやってとかだろうか。

 

「じゃあ、この生地とあの生地とこのレースとこのリボンと……」

 

 叔母様は一通り店をまわったところで、ものすごい速さで生地等を選んでいく。

 

「じゃあ三着分は買ったから帰りましょうかぁ」

 

 他の店に寄り道せず、待っていてもらった馬車に乗って帰る。

 

 ◇◇◇

 

 帰ると、私の部屋に何処から持ってきたのか分からないがトルソーが三つ置かれていた。すると叔母様が先程買ってきた物を持って入ってきた。

 

「よかった、ちゃんと運ばれてたみたいねぇ。ちょっと、失礼するわねぇ」

 

 叔母様はそう言うと買ってきた物のいくつかを私に巻き付ける。

 その後はデザイン画の上に立たせられる。

 

「はぃ! せぇーーのぉ!」

 

 叔母様は謎の掛け声とともに杖を一振り。一瞬にしてドレスに変わる。

 

「一着目完成!」

 

 とても簡単に叔母様はやってのけたが、相当高度な魔法だろう。先程着ていた服はトルソーに着せられている。

 同じことを後二回繰返したら、部屋に三つのドレスが出来ていた。

 

「どうかしらぁ? お気に召したかしらぁ?」

 

 三つとも私の好きな感じだ。折角なので旅行に持っていこうかなぁ。

 

「とても素敵です! ありがとうございます!」

 

「どういたしましてぇ」

 

 翌日、今度は作り方を教えて貰う約束を交わし、叔母様は帰っていった。

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