テスト
二日間のテスト期間。実験など実技の方は既に授業中にテストを行っている。
勉強会をしたお陰か、全教科空欄はないけれど、全部合っていると言う自信はない。でも、平均より少し上くらいはいったと思う。
こう言うとき、前世の記憶が使える教科だったら楽なのにと思ってしまう。
◇◇◇
テスト期間が終わり、数日後。
「ルファリエラおはよう!」
朝、教室へと階段を歩いていた時に後ろからデイジーがやって来た。
「おはよう」
「そう言えば、テストの順位が出てるようだけど見たかしら?」
「まだ見てないよ」
「職員室前に貼り出されているから、一緒に見に行きましょう! きっとルファリエラが一位ね」
「そんな訳。確かに頑張って勉強したけど……。でも、ステア殿下がいるから無理だよ」
「確かに、あの完璧王子なら全教科満点の可能性はあるから、そうなると流石にルファリエラは勝てないわね」
それで貼り出された紙を見に行くと、一番上には私の名前があった。私の下にはステア殿下、その下がエミリー。
やったー!と喜びたいけれども、これではまた目立ってしまった。平均点より少し上くらいだと思ってたのに。
「やっぱり一位! 凄いわね!」
「流石だなルファリエラ」
横からステア殿下がやって来た。
「……殿下、わざと手を抜きましたよね?」
「さぁ、なんのことか分からないが」
とぼけた顔も良いけれど、私を盾に自分への視線を分散するのはやめて欲しい。
「ルファリエラ様!」
エミリーもやって来て会話に混ざる。
「そう言えば、もう少ししたら休暇がありますよね?」
「二週間位だったわ」
「勉強会のメンバーでどこか出掛けに行きません?」
「いいわね。何処にしましょうか」
「私、一度隣国に行ってみたいんですよ」
私とステア殿下が会話に入る隙もなく、エミリーとデイジーが話を進め、気付いたときには隣国旅行計画が立っていた。エミリーが婚約者も連れていくと言っていたのでどんな人なのか気になる。そう言えば名前を聞いていなかった……。




