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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第二章 一年生
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買い物 上

 箒と杖は人によって好みが分かれる為、自分に合ったものを各自購入しておくことになっている。


 何故か分からないが、ステア殿下に一緒に買いに行こうと誘われた。元々一人で休みの日に買いにいこうと思ってたのでいいのだが、二人というのは少し抵抗がある。それでデイジーも誘った所、既に買っていたようで断られてしまった。


 ステア殿下は私の家まで迎えに来てくれ、馬車でお店まで向かう。


 訪れたのは魔法道具店スワン。大通りに面したレンガ造りの四階建てで、豊富な品揃えが売り。


 店内に入ると、見た目よりも広く、想像以上にところ狭しと商品が並んでいる。


「杖は二階で、箒は三階だけど、一階も見ていくか?」


「じゃあ、少しだけ」


 折角なので見ることにする。


 十分ほど店内を歩き回ったので「そろそろ上に行きましょうか」とステア殿下に言って二階へ移動した。


 二階では高そうな商品はショーケースに入っているのだが、一つ見覚えのあるものを見つけた。


 あ、これはルファリエラが使っていた杖だ。値札をちらっと確認するが、0が二つ多い。外国の珍しい木を使っているようで高くなっているようだ。


 正真正銘私はルファリエラだけど、中身が伴っていないため不器用なのはそのまま。杖は折れることもあるためあまり高いものは使いたくない。


 そこそこのお値段で丈夫そうな物を手に取る。何となくしっくり来たのでこれにしようかな。


「……お揃いにしないか?」


 えっと、突然どうしたんですか。お揃いかぁ。婚約者だからって調子乗んなコラ的な反応されそう。


「もしかして、嫌?」


 そんな顔向けないでください。断れません。


 まぁ、偶々、偶然同じものを買ったと言えばいいか。


「……良いですよ。お揃いにしましょう」


 とても喜ばれているところ悪いですが、その笑顔で周りのお客さんが恋に落ちそうなのでやめてほしい。

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