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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第二章 一年生
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属性検査

 全員が自己紹介を終えると、属性検査をするため、教室から場所を移す。


 特殊な水晶に魔力を流すことで、その人の属性を調べることができる。一年生は無属性魔法を主に習うが、二年生からは本格的にそれぞれの属性に合わせての授業も行われる。こうして入学式の後の余った時間を使って調べている。


 デイジーは風属性。ステア殿下は水属性でゲームと変わらない。


 私の前にいたジュードも闇と火と木の三属性でゲームと同じ。水晶が黒く染まり、その中に赤と緑の光が見えていた。


 闇属性があると言うことでクラスの皆はざわざわとしている。


 そんな中私の番が来た。前に進み、おずおずと水晶に手をかざす。何となく魔力が流れている気がするが……。

 ゲームでは二属性のルファリエラは、水晶の中に緑と青の光が見える筈なのだが、一向に見えない。


 三分ほどかざし、水晶が壊れているかもしれないと思われた所で、一瞬中央に黒い点が見えたかと思うと、まるで、主人公の時のような……眩しい光に包まれた。


 そして十秒ほど光った後、ピキッと音を立ててひびが入り、水晶は割れてしまった。


 私を含め、そこにいた全員が驚きで静まり返った。


「ル、ルファリエラさん! あなたは……光属性です! 一学年で闇と光属性がいることも凄いですが、この水晶が割れるなんてこと私は初めて見ました!」


 ……はい?

 私は光属性ではないと思うし、ましてや悪役令嬢。きっと水晶が壊れていただけだ。

                

「水晶は替えの物を持ってくるので皆さん少し待っててください」


 私が光属性を使える意味が見当たらない。


 主人公のリリーちゃんも転生者だと思われるから、彼女がシナリオ通りにことを進めるとすると、むしろ、私は彼女の邪魔者でしかない気がする。

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