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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第1章 「ゲーム本編」開始前
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協力

 今日の妃教育も終わり、王妃様の私室を退出すると、何故かステア殿下がドアの外に立っていた。

 私に用があったらしく呼び止められ、話があるからお茶をしないかと誘われた。

 断るとあんまりいい印象を持たれないと思うし、私としては出来るだけ仲良くしておきたい。特に断る理由も無かったので話を聞くことにした。


◇◇◇ 


 紅茶を一口飲んで喉を潤すと、早速話が何なのかを聞いた。


「お話って何でしょうか?」


「前に話した人捜しのことだ。協力してくれると言っていたと思うが改めてお願いしたい」


「協力いたしますが、捜しているのはどのようなお方なのかをご説明頂けますか?この前聞いたものですと具体的には分かりませんので」


 リリーなんじゃないかと思ってるけど、どんな人か詳しく分からないから私の可能性もある。


「分かった。捜しているのは、前世での僕の恋人。明るくて、優しい性格の持ち主だ」


 あ、恋人ですか……。恋人は居なかったので私の可能性は消えた。つまり、リリーの可能性が非常に高くなった。

 

 そういえば、ステア殿下が神様にお願いされたときって「あの子にはこの世界ハードモードだから助けてあげて?」って感じだった気がする。確かに知りもしない女の人の為にわざわざこんな世界に転生しないよね。

 この乙女ゲームの世界のなかで悪役令嬢よりもハードモードなの無さそうなのに……神様は不平等だな。何となく見捨てられたようで悲しい。

 

 いや、主人公も主人公で悪役令嬢にいじめられるから辛いか。そう思うと、更にリリーの可能性が高くなる。


「あと分かるのは、容姿についてとかだから、一番重要な中身に関してはあまり思い出せていないんだ。でも、前世の記憶を思い出したときから少しずつではあるが思い出している。なにか、手掛かりになりそうなことを思い出したら教えるようにするよ」


 それにしても……、恋人、以外のことは誰にでも当てはまりそう。人を褒めるときは大体あの二つが多い。


「分かりました。……あの、私以外に協力をお願いしていたりしますか?」


 何となく聞いてみる。


「していないが、側近のヒューゴに話そうとは思っている」


 ヒューゴ……。あ、宰相の息子、攻略対象者だ。

明日数話改稿予定なので、最新話の更新が遅れるかもしれないです。

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