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趣味は物づくり  作者: ミキミッキ
4/6

フルーツ4

指摘された誤字脱字は直させていただきました。

ありがとうございました。

作者国語苦手で作ると造るの使い分けが出来ていません。

気にしないで下さい


 ログアウトした3人は昼食を30分で終わらせ、再びログインし講習に遅れないように余裕を持って行動した。

 それぞれの講習会場の位置が違うので、3人バラバラに行動することになった。

 集合場所を決めて別れた後、リンゴは目的の場所に10分前に着くことが出来た。

 中に入る前に1度呼吸を整えるべく、大きく深呼吸したあと、ドアを開けて恐る恐る入った。

 中はたくさんの机と椅子が並ばれており、机の上には生産道具が用意されていた。

 部屋の広さは100人使用出来るように設計されているみたいで、机が100台並んでいた。

 用意されている道具を見てみると、半分が錬金でもう半分が調合の道具のようだった。

 私はログアウト前に買った生産キットをアイテム化し机の上に出してみた。

 比べてみると、私の持っている道具は用意されている物よりパッと見でも分かる位違った。

 なんていえばいいのかな、必要最低限の物しかないと言えばいいのかな?アイテム名に初心者用簡易とつくだけあって、ちゃんとした施設にある道具は充実していた。

 出したアイテムをしまいこんでいると、ドアが開き、中に入って来るプレイヤーがいた。

 目が合ったので会釈すると、向こうからも返されそのまま会話する流れになった。


「こんにちは、裁縫師のリンゴです!ギルドでポーション作成の依頼を受けてここにいます」

 

「ご丁寧にどうも。俺はスイカってんだ!本職はファーマーなんだが、金がなくて農場が借りれなくてな。ギルドの人に相談したら、ポーションつくってみないかと誘われてな。俺は生産スキルばっか取得したもんでよ。そんなかに錬金と調合もあったから引き受けて今に至る感じだな」


「じゃあ私と同じですね!一緒にポーション作り頑張りましょう」


「いやいや、しっかりした嬢ちゃんだ。まあなんだ、俺もわからん事だらけだが一緒に頑張るか!」


 スイカさんは気さくで田舎のおじさんのイメージにぴったりな性格をしていた。

 なんで名前をスイカにしたのか聞いたら、スイカが大好物だからそうしたのだそうだ。

 スイカさん曰く、ファーマーは農場を借りるまでが大変らしく、ひとつの畑を借りようとすると一月1000Gかかり、一人では育てるのが難しいらしくNPCを雇うのがいいと言われたみたいですが、雇うにもさらにお金がかかるみたいで、当面は資金調達しなくてはいけないみたいと言ってました。

 ちなみに、NPCを雇うのに一月10000Gもかかるのだとか。ただ畑の数に指定がないそうなので、いくつも畑を所有していても10000Gでやってくれるのだそうです。

 畑を借りるのは1000Gですが、購入するなら100000Gで済むとか。先はながそうですね。

 ついでにホームの購入の件も説明すると、敷地は1000000Gで購入。家を建てるのにさらに追加して払えば、はれてマイホームを得ることが出来るみたい。なお、家はスキルがあれば自分でも立てることが可能になっているもよう。これは是非挑戦してみたいですね。

  

 そうこうしてる間に、講習の時間が来たみたいで、講師の人なのか2人部屋に入ってきた。

 2人は部屋の中央にある机で止まり、リンゴとスイカにこっちに来るように指示した。

  

「この講習を担当する錬金術師のオリムだ。そしてこちらの方が薬師の」


「テトラです。今日はよろしくね」


 2人はやはり講師の人で、仲の良い老夫婦っといった第一印象だった。

 声のトーンも穏やかで場の空気が和らぐのを感じた。

 その後リンゴとスイカも挨拶をし、講習が始まるのだった。

 結局2人しか受ける人がいなかったみたいです。

 そうだ、やる前に職業を変更しておかないといけませんね。忘れるところでした。


「じゃあ講習を始めようかね。2人だけだから一対一で教えようかの」


「そうだね、じゃあ私はリンゴちゃんに教えようかね。アンタはスイカ君を教えてちょうだいな。リンゴちゃんこっちにおいで」


 テトラさんは薬師なので調合から教わるみたいです。

 あと2人の関係が気になったので聞いてみました。


「さっきのやり取りを聞いた感じ、お2人はご夫婦なのですか?」


「そうだね、長いこと夫婦やっているよ。夫婦になったきっかけがポーション作りでね。旦那が作った瓶を毎日取りに行ってたら、いやでも意識してね。気付いたら好きになっていて結婚したのさ」


「運命だったんですね。素敵です」


「老いぼれの昔話はいいから調合の仕方教えるよ」


 テトラさんは若い頃の話をするのが恥ずかしいのか、話題をずらすように調合の準備をするのだったが、そんなテトラさんのかわいらしい姿を見て、リンゴも将来テトラさんのように、過去を振り返っても笑える人生をしていきたいと思うのであった。

 


「ではリンゴちゃん、今からやり方を教えるます。まずは1度造ってみるからそこで見てて」


「分かりました」


 テトラさんは薬草を手に取ると、それを容器に入れて棒ですりつぶし始めた。

 そのあと薬草をすりつぶした容器に水を入れ、かき混ぜた後手を容器の上にかざした。

 するとほんの僅か中身が光った。テトラさんは手を下ろし容器ごとこちらに見せてきた。


「これでポーションの完成。薬草と水の分量さえ間違わなければ、少し練習すれば出来るようになるからね。早速だがやってみな」


 とりあえずテトラさんの真似をすればいいのかな。

 薬草を容器に入れすり潰した。


「こんなもんかな。で、ここに水を入れて混ぜて手をかざしてスキルを使えばいいんだよね」


 分量は薬草が1枚に対して水は200mlでポーションが2本造れると教わりました。

 分量を間違うとどうなるのか聞いたところ、薬草が多いと効果は高くなり、水が多すぎると効果も減るようです。これらの標準規格外のものはギルドに売りに出すことが出来ないらしいけど、プレイヤー同士なら問題ないと教えていただきました。

 これはいいこと聞きましたね。出来るだけ良い物を造りたいですね。でも今はちゃんと標準基準のポーションを造れるようにならないといけません。

 リンゴはうまくポーションが出来るかドキドキしながらスキルを発動させた。

 手をかざした容器の中で薬草と水が淡い光を発しながら、澄んだ色をした液体に変わっていくのが見えた。 

 光が消え去り、かざした手をゆっくりと戻し恐る恐る中身を確認してみた。

 出来上がったのは、きれいなエメラルドグリーンをした液体がそこにはあった。

 テトラさんに容器をそのまま渡し成功しているか確認してもらった。


「うん、ちゃんと出来ているようだ。これならギルドに納品出来る品質を保っているし合格点をあげられるね」


「本当ですか!やったぁ!」


 満足げな顔をしている表情を見て私も安堵するのだった。

 その後は調合するにあたっての注意点を教わり、時間になるまで練習させてもらった。

 今回やったのは薬草1枚での調合だったけど、1度にまとめてやる事も出来るみたいです。

 薬草と水の割合も同じで、増やした分増やせば良いとの事でしたが、今のリンゴのレベルでは間違いなく失敗するとのことで、当面は地道にやるしかないみたいです。

 調合のスキルを使うにはMPを5消費するみたいで、一括の場合も同じ消費量らしいです。

 リンゴとしては地道につくるのも良いと思っているのですが、皆さんの役にもたちたいですしね。速くレベルが上がって欲しいです。

 今のリンゴのMPは100なので連続してやるなら20回が限界みたいです。

 HPとMPの初期値は全プレイヤー共通の100と100に設定されていています。

 回復役である治癒師の回復魔法はヒール。消費MP10で回復量が50と品質Cのポーションと同じで、戦士などの近接タイプの人が取得している回復魔法ヒールの効果は20と大分劣る。

 魔法は使っていくうちに効果も上がるので、最終的には魔法のほうが効果を上回るのだが、しばらくは皆さんポーションの世話になることでしょう。

 もくもくと調合をし、あっという間に時間が来てしまった。

 リンゴは一度も失敗することなく調合の講習を終えた。

 たった30分だったがスキルレベルが2も上がっていた。教わりながらだと成長がはやいのかもしれません。

 テトラさんにお礼を言い、スイカさんと場所を交代した。

 職業も忘れずに変えないといけませんね。


「よろしくお願いします!」


「よろしくな!早速始めるぞ。錬金は物質を変形させたり、同じ物を合成してより品質の良い物に換えるのが主な特徴だ。で、初心者はまず、このガラス玉をポーションを入れる瓶に成型するのが求められるのだが、サイズに決まりがあってな。100ml入るこの形にしてもらう」


 そういったオリムさんは一本の瓶を見せてくれた。


「では実践してみようかの。材料はこのガラス玉1つ。錬金はこの大きな鍋のような釜の容器に、加工したい素材を投入して蓋をしたら、後はスキルを使えば出来上がるのじゃが、造ったことがない物は頭で形をイメージしながらスキルを発動するのじゃ。成功すればメニューにレシピが保存され、錬金のスキルの欄にポーション瓶作成が加わる。後はポーション瓶作成のスキルを使用することで、同じ形の物を量産することが可能になるのじゃ。スキルが上がれば同時に複数の瓶を作成出来るようになる。錬金釜にガラス玉を複数入れればスキル欄で個数指定が出来るようになる。その上限はスキルレベルと同じ値で、レベル1なら1本、レベル2なら2本となる」


 説明しながらオリムさんはたんたんと作業をこなし、あっという間にポーション瓶を作ってしまった。


「まあこんなもんじゃな。分からないところはあったか?」


「いえ、大丈夫だと思います」


「そうか、ならやってみるがいい。この瓶の形をイメージしながらやるのじゃぞ」


「はい!頑張ります!」


 リンゴは教えられた通りにやってみた。

 錬金釜にガラス玉を1つ投入し、蓋をした後瓶をイメージしながらスキルを発動させた。

 結果は失敗だった。

 瓶にはなっていたけど形が歪でとても使えそうになかった。


「はじめはのうちはこんなもんじゃよ。むしろ瓶の形にはなっているから見込みはあるぞ。後は練習あるのみじゃ」


 調合で失敗しなかったので、調子をこいていたみたいです。

 ですが生産には失敗が付き物ですからね。ここは前向きに捉えて練習しますか。

 その後失敗すること2回、2度あることは3度あるみたいです。流石に3回も失敗した時は焦りました。

 でもここで集中力を切らすわけにはいきません。4度目の正直を信じて!そんな言葉ないんですけど。


「………出来た!」


 ようやく完成です。スキル欄に新しい項目が増えていたので成功したのでしょう。

 出来たものを手に取り、オリムさんに出来栄えを見てもらった。


「うむ、良い出来じゃ!後は先ほどおぬしが造ったポーションを入れれば完成じゃな」


 オリムさんに言われ先ほど私が造ったポーションを持ってきて、作ったばかりの瓶に注いでみた。

 注ぎ終わり改めて確認するとポーションが完成していた。不思議なことに、蓋をしていないのに口の部分に薄い膜が張られていた。魔法で蓋をしてるみたいで逆さにしてもこぼれなかった。飲むときは普通に飲めるみたいです。不思議ですね。

 出来たポーションを鑑定眼で見たところ


 ポーション  品質C  回復量50  作成者リンゴ 


 こんな感じに表記された。

 品質は問題ないようだが、

 私の名前があるんだけど!

 

「オリムさん、私の造ったポーション、作成者が記入されてるんですが何か分かりますか?」


「ああ、それは冒険者だからだな。わしらのようなNPCがつくったものには記載されないんじゃよ」


 そう説明したオリムさんは、先ほど教える際に作った瓶をリンゴの前にだし、鑑定するように指示した。

 今の質問で私がスキルを持っているのに気付いたみたいです。

 言われた通り鑑定してみると


 ポーション瓶  品質C


 とだけ記載されていた。

 私が造ったよっていう、サインみたいなものと受け止めておきましょう。

 後は時間まで集中して生産した。

 レシピを得てからは失敗することなく作成出来た。

 時間になる頃にはポーションが7本出来ていて、錬金のレベルも2も上がっていた。


「時間になったのでこれで講習は終わりじゃが、最後に1つ教えておかねばならないことがある。ここの施設を利用すれば今日教えた通りにすることで作成できるのじゃが、初心者用簡易セットを使用する場合は、気をつけるのじゃよ。ここの施設より性能が落ちるでの。まとめて生産する際に品質に影響が出るかも知れんから、あまり無理せず造るようにした方が良いぞ」


「分かりました。今日はありがとうございました!」


「お世話になりました。とても勉強になり今後に生かしていきたいと思います」


「こちらこそ、楽しかったよ」


 リンゴとスイカはそれぞれ別に挨拶をしオリムさんとテトラさんに別れを告げて、2人で部屋から退室した。 

 つくったポーションはもらえないみたいで、少し残念ですが良い勉強になったので、充実した1時間で

した。

 退室した後スイカさんと少し話をし、数少ない生産職の仲間なので、互いのフレンドコードを交換してから別れた。

 そしてリンゴはその足で合流場所に向かうのだった。


 

 

 


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