妖怪クッキング
茨木とヤガラが帰ってきてから家の台所は大賑わいだった。
茨木は古い書物と怪しげな食材を使って次々と料理を作っていく、ヤガラと江鬼は何やら薬草をすりつぶしたり、力を使って粉にしたり、傍から見たら怪しげな調合だ
ヤガラ「フフフフ・・これとこれは効くぞ~、ついでにこれも入れてやろう」
江鬼「これなんか良いですよ・・よく効きます」
おお、おお、なんとまあ二人して怪しい笑みを浮かべながらゴリゴリやってんなァ、全然微笑ましくねぇ
茨木童子「ふむ、こんなもんかな?」
どうやら茨木の料理が出来上がったらしい
俺はさっさと席に座らされる。目の前に次々と料理?が運ばれてくる。江季公の前にはヤガラ達が調合した
薬湯が出される。なんかその薬湯ぼこぼこいってるけど大丈夫そ?
料理?「ギギ・・・ア‘‘ア‘‘・・」
おっとこっちの料理も人の心配してる場合じゃなかった、なんかこの世の物とは思えない声が料理から漏れている。
茨木「離界の生き物を食材にしたからな、見てくれは悪いが効果は折り紙付きだ」
茨木がえへんと胸を張る。エプロン姿可愛いね
膳「ちなみに味の方は??」
一番肝心なことを聞く、大事なことだ
茨木「・・・ふいっ」
目ェェェェ反らしたァァァァァ!!!
膳「我が子??我が子??味が大事なんだよ?料理って」
俺は茨木の肩を掴み優しく揺する
茨木「まぁなんだ・・努力はした・・あとは愛で食してくれ」
茨木に肩を掴み返された。愛か・・
改めて席に座って料理を見る。うん、どうみても漫画ならおどろおどろしいBGMが流れそうな見た目をしている。俺は覚悟を決めて口に料理を運び、噛む
膳「・・・ん?旨い」
皆がおお!?っと声を上げる。いやまぁ、たまに変な味はするが旨い、うん食える
俺は次々に料理を腹の中に入れていく、あっという間に平らげた
膳「うっぷ・・ごちそうさまでした」
俺は両手を合わせる。茨木が見事!!とか言っている
対して江季公は薬湯を一気飲みしただけだ、そのはずなんだがさっきから妙に静かじゃないか?
膳「江季公?」
俺は隣に座る江季公の肩にポンと触れる
江季公「ひゃひっ!?」
ん?なんかこの反応・・敏感になってない??
膳「ヤガラさ~ん??あんたら何したのこれ」
俺がそいう言うとヤガラと江鬼はニヤァと何とも言えない笑みを浮かべる
江鬼「いやその、いっそ落ち着かせるよりこっちの方が良いんじゃないかなぁ・・なんて・・感度上げちゃいました」
江鬼が笑いながらとんでもないことを言う、上げちゃいましたじゃねぇんですよ
江季公「はうっ!?・・はひっ!」
俺が指を動かすたびに大げさに反応する江季公、一体どんだけあげちゃったのよ
ヤガラ「ニシシ・・ふーーーっ・・」
江季公「ひゃああああ!?」
ヤガラが江季公にいたずらして首筋に息を吹きかける。すると今までとは格段に違う反応をする江季公
ヤガラ「どうやらばっちり効いたようじゃな」
ゲスイ笑みを浮かべながら色々とちょっかいを出すヤガラ、やれやれと思っていた俺に変化が起きる
なんかさっきから暑いのだ
茨木童子「あっ、そろそろ効果出てきたか?とと様」
茨木童子が洗い物をしながら俺に話しかけてくる
効果?ああ、この料理の効果で暑いのか・・
思考も重くなる。ああ、なんかぼおっとしてきた
茨木童子「頃合いのようだな、それっ!」
茨木童子が何かしたかと思うと、俺と江季公はいつかの屋敷に居た。離界にある茨木の屋敷だ
俺は江季公の方を見る。敷いてある布団の上で苦しそうに身悶えている姿に、俺は心の奥底から、何か
とんでもないモノがこみ上げる。それを抑えつつ江季公に触れる。小さく江季公の声が漏れる
そこで俺の理性は切れた
——5時間後――
膳「ふぅ~~~~」
俺は煙草の煙をゆっくり吐き出す
隣では江季公が幸せそうに眠りこけている
やれやれ、どうやら効果が上手くかみ合ったらしい、満足そうだ
膳「それにしても・・俺の方は収まらんのだが・・そうしてくれようか」
そんなことを言っているとヤガラ達が空間に出来た裂け目を通って次々に顔を出す
ヤガラ「おお見ろ!!生きておるぞ!!」
茨木童子「さすがとと様だ!」
江鬼「どうやら薬草と煙が効いたようでよかった」
お?丁度いいところに
膳「なぁ、江季公は満足して寝ちゃったけどさ、俺のどうにかなんない?沈気煙だっけ?アレ頼みたいんだが」
3人「・・・ニヤァ」
ん?なんでそんなににっこにこなの?ねぇ?三人とも・・なんでそんなに俺を囲うようににじり寄ってくるんだい?
ヤガラ「それはな?お前さんを逃がさないようにするためだよ?」
ハハハ、なにをおっしゃるヤガラさん。俺は今疲れて動けないんだよ?逃げるわけないじゃないか
茨木童子「それは好都合、とと様・・まっさぁじなるものをしてやろう」
茨木がワキワキと手を動かしてくるが、どー見てもそんな手つきじゃない
江鬼「大丈夫、僕たちに任せてくれれば万事うまくいくから」
ぬお!?姿が見えないと思ったらいつの間に隣に!?ぐあ!?しかもがっしり掴まれてる!!ナニとは言えないががっしり掴まれてる!?
ヤガラ「よく捕まえた!!そのまま逃がすでないぞ?」
あの~、ヤガラさん?目がマジなんですけど・・あ?もしかしてヤキモチ?そうなの?
ヤガラ「・・・」
あ、黙った、てことはこれ江季公に対するヤキモチかよおい、止まって?お願いだから
ヤガラ「ヤじゃ!!」
がばぁっと覆いかぶさってくるヤガラ、いいいいやぁぁぁぁ!?せっかく上手く行ったのに俺の負担は変わんないのかよおおおおお!!???
茨木童子「俺もーー♪」
わぎゃー!?お前もは洒落にならん!!
江鬼「じゃあ僕はこっちで」
江鬼が背後にススッと回ってくる。ナニ!?ナニするの!?
江鬼「別に?ただちょっと悪戯するだけ」
そう言いながら首筋舐めてきたり耳に這わせたり、ヤメテ―、そういう官能的な行動ヤメテー
ヤガラ「お?おお?・・・まだまだ元気じゃの~♪」
ヤガラが何かを確認し笑顔になる
ほらぁぁぁ!!??こうなったぁぁぁ!!
茨木童子「とと様も存外元気よのぉ」
我が子よ・・止めてくれ・・
その後、まあなんやかんやあったが、結果的に江季公は幸せになれた。それから先の生活で江季公はより笑顔が増え、江鬼共々天内家への出入りも頻繁になったそうな




