↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天帝転生~前世で王を夢見た俺は異世界で皇帝を目指す~  作者: おかしなお菓子
第3章 王医学校編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/89

第38話 体力テスト1 規格外の中学生たち

体力テストが始まり、俺たちは200メートル走をすることになった。


燕「最初は小学生からやります。そして小学生が終わったら中学生が走ってもらいます。よろしいですか?」


中学生のみんなが頷き、先生が続けた。


燕「では1番の真くんから4人づつ走っていきます。ではレーンに並んでね」


俺の出席番号は1番。最初だ。そして4人ずつ走るらしく、結夢も一緒に走るようだ。全員レーンについた。


日菜子「結夢ー!真くんに負けちゃだめだよ!」

結夢「任せて!お姉ちゃん!」


日菜子さんが結夢に声援を送った。負けないと言わんばかりに結夢がこちらを見ている。


真「俺も負けないよ」

結夢「私が勝つ!」

燕「盛り上がってきたね。では4人とも、能力と神気を開放して!」


先生の言葉と共に、俺は神気を開放し、朱雀を開放した。背中から生える翼をこれでもかと広げ、そして深く呼吸をした。どんどん神気が増えていくのがわかる…!


「え…やばくね?あの男の子…」

「いや、隣のあの…日菜子の妹さんも引けを取ってないし…」


俺は中学生たちが驚いていることに驚いた。彼らが驚くとは思ってもみなかったからだ。中学生たちがざわめきだしていることに俺は内心喜んだ。だがそんな時…


「なんだよ…5億って…」


俺はそう聞こえた。5億?神気量が5億と言っているのか?昨日測った神気量の検査の時は2億5000万だった…。だがなぜ2倍に…増えているんだ…?


燕「真くん…。神気増えたわね」


先生は俺の神気を間近で見ていた。だからわかるんだろう。俺の神気が昨日の2倍になっていることを。だが俺は昨日は鍛錬をしていない…。何が起きている?


燕「ではみんな、準備はいい?」

真「は、はい!」

結夢「ちょっとだけ待ってください」


結夢はまだ準備が終わっていないようだ。結夢がレーンに向かって手を伸ばした。その直後、レーンにピンク色の5角形の葉でできた縄が出てきた…。これが結夢の能力か?


「あれもすげえぞ…」

「あれをどうやって使うんだろう…」


中学生たちが驚きで固まっている…これは俺と結夢が一緒に走るからってのがあるんだろうな。


そんな中学生たちの中で一人、俺に向かって話しかけてきた女子がいた。その人は…


翠花「真くん!勝ってね!絶対!」


翠花姉だった。俺に向かって負けるなと言ってきた。俺はその応援に応えるべく、翠花姉の方を向いた。


真「うん!勝つ!絶対!」

燕「ふふ、姉弟の仲もわかったところで、いくわよ?」

4人「はい!」


ついに…始まるぞ…


燕「位置について…よーい…どん!」


先生がスタートピストルを空に向かって打った。それと同時、俺は一歩目で大ジャンプをした。そしてそのまま我が翼を羽ばたかせ、そして朱雀の鳥の姿となり空を切り裂くようなスピードで羽ばたいた。隣にいる結夢は先ほど出した縄を使い、それを一気に手繰り寄せるように縄を引っ張った。縄を寄せると同時、神気を纏った足で地面を蹴っているのもあり、相当なスピードが出ていた。俺と結夢は拮抗状態だった。


真{俺はまだ…速くいける!!}


俺は今の状態からさらに羽ばたいた。その時のスピードは体感だが、前の世界で車が高速道路を走っているときくらいのスピードくらいだった。結夢を大きく抜き去り、そしてゴールテープを切った。


俺は相当なスピードだったこともあり、ゴールテープを切ったあと、真上に上昇した。大体50メートルくらい。だがそれが間違いだった…。


「グアー!!」


そう鳴く鳥の群れに突っ込んでしまったのだ…。そして俺は鳥たちの攻撃を受けた…。


真「ぐ…」


鳥の姿だったこともあるし、レーンに出ないように体を小さくしていたこともあって、その鳥たちの攻撃で俺は人の姿に戻され、そのまま落下してしまった…。


「あ、危ない!」

「キャー!!」


俺は落下している…。どんどん地面に近づいていることが怖くて俺は…目を閉じてしまった…。


俺はそのまま落下した…。地面までどれほど近づいているかわからず俺は少しだけ目を開けた…。その距離…10メートルもない…


俺…このまま…死ぬのか?こんな死に方を…


俺は地面が近づいているのを知り、再び目を閉じた…。


だがその時…


「ガシ!!」


俺は…何かに捕まった。いや…この感じは…抱きかかえられている…?


俺は何が起きているかわからず、そのまま目を閉じたままにした…。その直後…


「ズザー…」


砂をずっているような音がした…。そして…体にかかっていた浮遊感がなくなった…。何が起きた…?


「よかった」


俺はその声には聞き覚えがあった。俺はその声を聞き、目を開けた。そこにいたのは…


翠花「もう大丈夫だよ。真くん」

真「はあ…!翠花姉!!」


翠花姉だった…!翠花姉が微笑みながら俺を抱えていたのだ…!これほどまでに翠花姉がいることに安心したことはあるだろうか…いや、俺はない。


俺は翠花姉の胸に向かって顔を沈めた。


真「ありがとう!!翠花姉!!」

翠花「ふふ。無事でなによりだよ。このまま戻ろうか」

真「うん!」


俺は翠花姉に抱きかかえられたままみんながいるところに戻った。結夢や先生もすでに戻っていた。


結夢「大丈夫!?真くん!!」

真「うん。翠花姉が助けてくれたから…」

燕「翠花さん。ありがとう…」

翠花「いえいえ、これくらい全然」


後ろから中学生の声が聞こえてきた。


「すげえな…源さん…」

「やば…絶対に源さんみたいになれる気がしないんだけど…」


翠花姉の行動に翠花姉のクラスメイトたちも驚きと羨望のまなざしが向けられていた…。そんな声が聞こえる中、俺は一つの会話がひと際大きく聞こえた…。


「やはり最高ですな…。翠花殿…。ふふ…」

「ですです。やはり彼女は我々のものにしなければ…ぐふ」

「ええ。彼女は我らのものに…」


そんな声が聞こえた。俺はその声が聞こえた方を見ると…少し太った3人組が翠花姉を見てそう言っていたのだ…。俺は直感的にわかった…。


こいつらは…やばい…。翠花姉に告白をしたのは…こいつらだと。


だが今の俺ではどうすることもできない…。こいつら…俺よりも神気量が断トツで多い…。


翠花「ん?どうしたの?真くん」

真「え?あ、いや、なんでもないよ」

翠花「そう?まださっきあったこともあるだろうし、なにかあったら言ってね」

真「うん」

翠花「先生、こういうのもなんですけれど、真くんの横に私がいるのはだめですか?」


翠花姉は俺の心配もあるのだろう。先生にそう言った。燕先生は少し悩みながらそう言った。


燕「うーん…翠花さん。もちろん心配なのもわかるけれど、真くんの横には日菜子さんがいる。何かあればすぐに気づいてくれると思うの。日菜子さんも私よりも十分に強い。翠花さんが一番わかってると思うから、彼女を信じれるのなら交代はなしだけど…」

翠花「日菜子はどうかな?」

日菜子「変わりたいのもやまやまだけど…これだけ近い私よりも翠花の方が動くの早かったじゃん?多分真くんのことになったら翠花は私よりも早く動けるから、変わらなくても大丈夫だよ」

翠花「そっか。…ならいいか。でも何かあったらすぐに私も動けるようにだけしとくね」

日菜子「うん。それがいいと思うよ」


翠花姉と日菜子さんの交代の話は終わったようだ。


燕「ハプニングもあったけれど、何事もなく終わったし、続けましょう。では次の4人はレーンに並んで」


その後は何も起きることなく、小学生は順調に終わった。


燕「小学生のみんなは終わったね。ではここから中学生の番ね。では1番からレーンに入って」


そう言いレーンに立ったのは日菜子さん…そして筋骨隆々の男子が2人、少しひょろい眼鏡男子が1人だ。


燕「では準備をしてね」


そう言いレーンに立つ全員が神気を出した…。


「ドン!!」

「ブオン!!」


筋肉がすごい男子たちが神気を出したのだが…その神気量は…


真「どっちも…1000億…!」


その男子たちに圧倒的な神気量に驚いてしまった。こんな神気が多い人で溢れているのか…中等部は…。俺は奥にいるひょろい眼鏡をかけた男子を見た。その神気量は…


真「…50万か。てことは…あの2人がおかしい?」

結夢「真くん。お姉ちゃんはまだ神気を出してないよ」

真「え?あ、本当だ」


日菜子さんはまだ神気を出していないようだ。


燕「日菜子さん?神気を…」

日菜子「はい。わかっていますよ。他の3人が出し終えてから出そうかなって」

燕「ふ、ふうん?ですがもう3人とも出しています。あなたも」

日菜子「わかりました」


ついに日菜子さんが神気を出すようだ。


「バン!!!」


雷のような轟音とともに日菜子さんが神気を出した…。その数値…


真「え…1…兆…?」


なんだ…その数字は…?見たこともない数字に俺は驚きを隠せなかった…。


結夢「やっぱりお姉ちゃんはすごいな~」

真「すごいなんてものじゃないよ…」

燕「神気も出せたようだし、始めますよ」

4人「はい!」


ついに中学生が走り始める…!神気が俺たちの比じゃない人たちが走り出す…!


燕「では…位置について…よーいドン!」

「バン!!!」


俺は日菜子さんを見ていた…。だが始まったその瞬間…日菜子さんが…消えたのだ…。


真「は?え…消えた?」

結夢「真くん。お姉ちゃんはもうゴールにいるよ?」

真「え!?」


俺はゴールの方を見た。そこには…もうすでにゴールに着いた日菜子さんがいた…。少し時間をおいて筋肉がある男たちがゴール、5秒後くらいにひょろい眼鏡男子が着いた。


結夢「お姉ちゃんの能力(センス)には自然能力(フォイチャー)の『雷』があるんだ。雷ってすっごい速くて、そこにお姉ちゃんの神気も合わさるともう消えたと同じくらいに感じるの!」


本当に消えたと思った。筋肉ありそうな男子二人でさえ速いと思ったのに、それを圧倒的に超えてきたのだ。日菜子さんは。


真「日菜子さんが速すぎて十分速いあの2人が霞んでしまうね」

結夢「それくらいお姉ちゃんが速かったってこと!」


日菜子さんが走り終えた後、中学生がどんどん走っていく。中盤、俺が警戒していた太っている男子のうちの2人がレーンに入った。


男子1「走りましょう」

男子2「ええ。走りましょう」


言い方が似ている。もしかしてこの2人は双子なのか?顔も少し似ているし…


燕「では神気を」


先生の言葉と同時、その時の4人が神気を出した。その数値…


真「570億と…660億…全然僕らよりも多いな…」

結夢「真くんはなんであの2人をよく見てるの?」

真「え?」


いきなり結夢に話しかけられたことにびっくりしてしまった。


真「いや、あの2人が神気めっちゃありそうだなってちょっと目星を付けてたからさ」

結夢「てことは…お姉ちゃんのことは見てなかったってこと?」

真「いや…そういうわけじゃ…」

結夢「どうなの!?」


困った…実際日菜子さんは見ていなかった。結夢がここまで言ってくるとは思ってもみなかったし…


真「いや、日菜子さんは結夢から強いって聞いてたから、目星を付けるまでもなくすごいんだろうなって思ってて…」

結夢「よくわかってるじゃん!そうだよ、お姉ちゃんはやっぱりすごいもん!」


結夢が勝ち誇ったような顔をしている。結夢がすごいわけでは…まあこういうことは言っちゃいかんね。うん。


そんな会話をしていると、レーンにいる全員準備を終えたようだ。あの2人は…能力を出すような構えをしている。


燕「よーい…ドン!」


掛け声と共に、手前にいる男は地面に風を起こし、その風を使って加速をし、そして振り向き、逆方向に風を起こしてさらに加速をした…。


真「そんなことができるのか!?」


俺が男の行動を見ていると、もう片方の男も動いている。なんか…動きが俊敏すぎる。隣にいる男の風の影響を受けているような感じがする。その男の一歩が、まるで重力などないかのような不自然の動きだ。


風の能力を持つ男が1番に、不自然な挙動をする男が2番にゴールをした。


結夢「風の能力の人、めっちゃ器用だったね」

真「うん。本当に能力って使いようなんだなって思ったよ」


あの男たちが終わり、ついに翠花姉の番が回ってきた。その番には…男たちのうちの一人がいた。翠花姉とその男は隣同士のようで、翠花姉は少し気まずそうだった…。


燕「では神気を出して」


先生の言葉と共に翠花姉が神気を開放した。その数字は…!


真「え…5…兆…?」

結夢「お姉ちゃん…翠花さんって…あんなに神気あるの…?」


走り終えた日菜子さんは戻っていて、結夢の隣にいる。日菜子さんは翠花姉の神気量に頷いている。


日菜子「そうだね~。翠花は神気量だけでもやばいし、剣術もあるから、噂じゃこの学校の生徒で最強のうちの3人に入るらしいし、納得だね~」


翠花姉は当然強い。そんなの、前戦った我流という男と戦った時や入学式の時などで何度も助けてもらった。それは翠花姉が強いからこそできたことなのだ…。


そんなことを考えていると、翠花姉は能力を使った。翠花姉の片手には拳が握られていて、その拳を勢いよく開くと同時、レーンに…青白い球体が無数に浮かび上がった…!


結夢「なにあれ…すごい…!」

日菜子「あれは…マリリンか。あんなのも可能なんだ。知らなかった」


翠花姉の能力の一つに偉人能力(レイエン)の「マリリン・ボス・サヴァント」がある。どんな能力なのかわかっていないが、翠花姉の知識は彼女に基づいているものと教えてもらった。そして我流という男と戦った時、青白い球体が俺を囲んだ能力を使っていたし、日菜子さんが言っているし確定なんだろう。


翠花姉の能力に驚いているそばで、隣にいる男も準備をしていた。その男は…何か液体のようなものを地面に撒いている…なんだろうか?あれは…。そして男はジャージを脱ぎ、体操服のままになっている。


燕「準備はよさそうね。よーい…ドン!」


掛け声と同時、翠花姉のレーンにある球体が光った…。その直後、翠花姉の身体が消えた…!


真「また消えた…」

日菜子「あんなの…見たこともない…」


日菜子さんでも見たことがない能力を翠花姉が使ったようだ…。日菜子さんの顔には驚きが見えた…。


真「もうゴールにいる…」


翠花姉はすでにゴールにいた。翠花姉を見た後、男の方を見た。


男は液体に向かって火をかけた…。その火が液体にかかると同時、一気に燃え上がった…!あの液体…もしかして…


真「油か?あれは」


そして男がジャージを広げ、気球の要領でどんどん上昇し、そしてジャージを蹴り加速をした…。神気と能力を使うとこんなことも可能なのか…。


そして残りの2人が少し遅れてゴールをした。翠花姉と男が目立ち、残りの二人の印象が薄れてしまったほどだった…。


残りの学生…といっても翠花姉たちの後は1組だけで、その人たちもすぐに終わった。


翔先生が戻ってきて、燕先生が話をした。


燕「では200メートル走は終わりましたね。では次はハンドボール投げです。場所を変えますよ」


激動の200メートル走、俺は少しのトラブルもあったが、無事に終えることができた。そして中学生たちがどれだけすごいのかを俺は知った…。


次はハンドボール投げか…。神気を使えるし、前の世界よりも投げれるといいな。次の競技でも、いや、全ての競技で1番になるという目標を掲げた。絶対に負けないぞ…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。