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天帝転生~前世で王を夢見た俺は異世界で皇帝を目指す~  作者: おかしなお菓子
第3章 王医学校編

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第37話 学生大集合の体力テスト0

「カー!カー!」


鳥のさえずり…いや、どちらかというとカラスが鳴いているようだ。これは…カラスか?でも声は朱雀なんだよな。


「起きんカー!起きんカー!」


…言葉を喋っているようなカラスが鳴いているような何とも言えないラインだ…


朱雀「はよ起きんカー!」

真「ぶ!」


何だ!?何か鋭いものが俺の頬を刺している…!?刺されたその痛みに俺は起きた。なんか生ぬるい液体が俺の頬を伝っている。


真「何するんだよ…」


俺はそう言いながら刺された部分を触った。液体を触り、俺はその液体を見た…。その色は…


真「え?赤色?」


赤色の液体…そして生ぬるい温度…もしかしてこれ…


真「血?」

朱雀「あ、すまんすまん。やっちゃったぜ」


そう言いながら朱雀が振り向きざまにウィンクをしてきた…くっっっそ腹立った。俺は朱雀を鷲掴みにした。


朱雀「な、なにをするか!」

真「なんで俺に向かって鋭い何かを刺したんだ!」

朱雀「いや、起きないお主が…」

真「カー!って鳴いてる時点で起きとるわ!」

朱雀「なら起きてればよかったじゃろうて!」


朝からそんな会話というかちょっとした口喧嘩をしていたら…下からドタドタと階段を上がる音が聞こえた。そしてドアがバタンと開けられた…。


翠花「朝からうるさーい!!」


翠花姉がドアを開けて俺たちに注意をしに来たのだ。


真「あ…ごめん。翠花姉…」

翠花「朝から元気なのもいいけど…ってあれ?真くん。頬から血が…」

朱雀「あ…それはのう…」

翠花「朱雀様がやりましたね?全く…。真くん。こっちにおいで」

真「うん」


俺は翠花姉のもとに向かった。


翠花「治すからじっとしててね」

真「うん」


翠花姉の手から緑色の光が溢れ出る…。温かいものが俺の頬に…。


翠花「よし、こんなものかな。どう?」


光が消えた時、俺の頬に伝っていた生ぬるいものも消えた。翠花姉が治癒の能力で治してくれたんだろうな。


真「うん。ありがとう」

翠花「よかった。じゃあ朝ごはんできてるし、行こうか」

真「うん」


俺は翠花姉に連れられリビングに向かった。


リビングのドアを開けると蓮乃さんがご飯の準備を終わらせていた。俺たちに気づき、蓮乃さんが振り向いた。


蓮乃「おはようございます。真くん」

真「うん。おはよう、蓮乃さん」

蓮乃「ご飯はできていますので、食べましょうか」

真「うん」


俺は朝ごはんの準備ができている机の椅子に座った。翠花姉と蓮乃さんも座った。


蓮乃「では」

3人「いただきます」


俺たちは朝ごはんを食べた。蓮乃さんが俺に向かって話しかけてきた。


蓮乃「真くん。なんで朝あんなに騒いでいたのですか?」

真「あー…えっと…その~…」

蓮乃「言えない内容なので?」

真「あいや、そういうわけじゃ」

蓮乃「なら教えてくれても…」

真「えっとね…朱雀が、僕が起きなさ過ぎてなんか鋭いもので僕の頬を刺したんだよ。それを僕は何してんだって怒っただけで」

蓮乃「結構な声量で言っていたものですから何があったのかと思ったのですが、それなら確かに納得です。お疲れ様です」

真「うん」


起きたことをそのまま伝えた。蓮乃さんは頷きながら聞いてくれた。


俺たちはそんな会話をしながら朝ごはんを食べ終えた。


3人「ごちそうさまでした」

蓮乃「今日は体力テストですね。真くん、体操服が届いていますので、今日はこちらを着て、テストに臨んでください」


そう言い蓮乃さんは袋に入っている体操服を俺に渡した。俺は受け取り、着替えにいった。


翠花「あ、蓮乃。私のもある?」

蓮乃「もちろんです。どうぞ」

翠花「ありがとう。今真くんは着替えてるし歯磨きとか済ませちゃお」


翠花姉は俺が着替えている間に歯磨きや寝ぐせを直すなどを先にやっておいてくれた。


俺は着替え終わり、翠花姉に見せに行った。


真「どう?翠花姉」

翠花「おー!似合ってんじゃん!」

真「えへへ、ありがとう!」

翠花「私も着替えて真くんに見せてあげよ!」


そう言い翠花姉は部屋に入って着替えるようだ。ちなみに体操服は、翠帝が治めるのもあるのだろう、緑色、どっちかというと黄緑色に近い色の線が至る所に入っている。黒色の生地に黄緑色の線が入っている。ジャージもありとても動きやすい。シャツは真っ白で左胸に校章のようなものがある。半ズボンで、そこには赤色の線がある。膝は見えるか見えないくらいで十分運動に向いている。


俺は歯磨きなどを終わらせ、リビングでくつろいでいた。蓮乃さんもいるが、蓮乃さんは皿洗いで忙しそうだ。そんな時、リビングのドアが開いた。そこにいたのは…


翠花「ふふーん。どう?」

真「わあ…!」


翠花姉だ。体操服に身を包んでいる。そして髪も、普段はロングヘアを流しているが、今日はポニーテールで、顔の横にある触覚のようなおくれ毛が緩くうねっている。普段とは違うが、翠花姉がやると違和感が全くない。


真「似合ってるよ!翠花姉!」

翠花「ありがとう!今日は運動するのもあって結んでみたんだ~」


翠花姉は自分の髪をちょんちょんと触りながらそう言った。運動なら確かに流すよりも結ぶほうがいいし、けれどおしゃれもできるという意味なら…ポニーテールって最強じゃね?


蓮乃「翠花さま、真くん。今日は動くと思いますので、水筒を」

翠花「お、作ってくれるんだ?」

蓮乃「あ、いえ。もうできてます」

真「早!」

蓮乃「当然です」


蓮乃さんが勝ち誇ったような笑みを浮かべた。そして蓮乃さんが時計を見た。


蓮乃「もうそろそろ時間じゃありませんか?」

翠花「そうだね。じゃあありがとう。蓮乃」


翠花姉は俺の分と翠花姉の分を持って、翠花姉はスクールバッグに、俺はリュックに入れた。


翠花「じゃあ行ってきます」

真「行ってきます」

蓮乃「はい、お気をつけて」


俺たちは玄関の扉を開け、学校に向かった。俺と翠花姉は手を繋ぎながら。


そして歩くこと数分、王医学校に着いた。今日は結夢たちを見なかった。どうしてだろう?


翠花「今日結夢ちゃんたちいなかったね。いつもならいるのに」

真「うん…。何かあったとかかな?」

翠花「うーん…わからない。…あ、学校の中から日菜子の神気が」

真「え、わかるの?」

翠花「うん。日菜子とは付き合い長いからね~。しかも一緒に戦闘したこともあるし微弱な神気でも感じ取れるよ」


へ~そうなんだ。神気を感じ取るのは俺でもできる。結夢や烈道が神気を出したときに感じ取れているから。でも日菜子さんが神気を出しているところを見たことがないから俺はわからない。


翠花「ま、私と日菜子みたいに、付き合いが長いと微弱でも感じ取れるようになるよ」

真「そっか。長い付き合い、か~。できるかな?」

翠花「多分?頑張れ」

真「はい」

翠花「じゃあ私は行くね。担当する学年は一緒だからもしかしたらすれ違うかも?」


そう言い翠花姉は読み込み機械にカードを読み込ませた。読み込ませたと同時、翠花姉は消えた。


真「やっぱりすごいね。これ。あ、僕も行かないと」


俺は教室に向かって歩いた。その道中、グラウンドが見えた。線を引いている先生、壁のようなものを並べている先生など、たくさんの先生が準備をしていた。


真「どんなことをやるんだろうな…」


俺はそう思っていると、上から声がした。


「おーい!真くーん!」


俺は声の聞こえる方を向いた。結夢が体を乗り出しながら俺に手を振っている。


真「あ、結夢。おはよう」

結夢「うん!おはよう!はやくこっちにきてよ~」

真「わかった」


俺は結夢に急かされ少し急ぎ足で向かった。教室に着くとみんないた。みんな体操服だ。


「お、クラス一の神気持ちだ!」


クラスメイトからそんな声が聞こえた。俺はその声が聞こえた方を見た。


真「ん?なんか言った?」


クラスメイトの男子たちが俺のところに向かってきた。


男子1「赫星くん神気多いだろ?今日の体力テストでも見せてほしいなって思ってな!」

真「え?神気使っていいの?」

男子2「あれ、だめだっけ?おーい、一是さ~ん」


男子が結夢の苗字を言った。結夢が女子のグループの中から出てきた。


結夢「ん~?あ、真くん!来たんだ~」

真「うん。あれ、結夢が教えてくれたの?」

男子2「うん」

結夢「お姉ちゃんが教えてくれたんだ。体力テストは神気使っていいって」


…翠花姉は教えてくれなかったな~。まあ昨日の翠花姉は疲れていたししょうがないか。


真「そうなんだ。神気使えるなら僕が勝っちゃうかも?」

結夢「いや~。そうはいかないよ~?私も負けないし?」

男子1「いや、俺が勝ってみせる!」

女子1「私が一番だ!」


みんな負けないという自信がすごく、クラスはとても盛り上がっていた。そんな中、先生が教室に入ってきた。


燕「とても盛り上がっているわね。楽しそうで私も嬉しいわ」

男子2「先生!僕真くんに勝ちますよ!」

真「なにを!僕も負けないからな!」

燕「みんな盛り上がってるし…えーっと…」


先生は俺たちの人数を数え始めた。数え終えた先生は頷いた。


燕「みんないるね。なら先にホームルーム終わらせようか。よし、みんな、席に座って」


先生の掛け声で俺たちは席に座った。そしてホームルームを始めた。


燕「今日は盛り上がってたけど体力テストですね。今日の体力テストでは神気を使うことができます。思う存分に発揮してくださいね」


結夢の言っていた神気を使えるというのは本当だった。先生が言ってるんだし間違いないな。


クラスメイトたち「はーい!」

燕「あと、体力テストの際、中学生のお兄さんお姉さんと一緒に測ります。失礼のないように。では、放送がかかるまでは教室から出ないでください。私もここにいるし大丈夫だと思いますが」


俺たちは放送がかかるまで教室で雑談をしていた。体力テストのことやそれ以外のことも。


少し時間が経ち、放送がかかった。


「本日は体力テストです。生徒の皆さんはグラウンドに出てください」

燕「ではみなさん。グラウンドにいきましょうか。私についてきてください」

クラスメイトたち「はーい!」


俺たちは廊下に並んだ。そして靴を履き替え、グラウンドに並んだ。


続々と小学生の先輩たちが出てきていた。また中学校の方からは中学生がどんどんと出てきていた。高校の方からも出てきていた。高校生…でかすぎないか?俺の今の身長的なのもあるんだろうが、まじで壁だ。


俺たちは既に並び終え、他のクラスが並ぶのを待った。


少し時間が経ち、他学年全員すべて並び終えたようだ。


「みなさん並び終えましたね。では校長先生、お願いします」


…校長先生?てことは…


仁「やあみんな。俺だ」


どっかで聞いたことがあるような言い方とポーズをした。めっちゃ笑顔でグッドサインをした。


仁「さて、今日は体力テストだな。小学生のみんなは初めてだしわからないことも多いと思う。だから俺が今から説明をしていくぞ」


翠帝は前に翠花姉から説明されたことを言ってくれた。学年ごとに先輩たちと一緒に回ることを。俺たちなら中学一年生と一緒に回ることになっている。


仁「…って感じだ。小学生のみんなは中学生のお兄さんお姉さんに教えてもらおうな。あ、頼むぞ?お前ら」

「うす!!」


中学生と高校生の先輩たちが一斉に声を上げた。聞こえた声はほとんど男の声だった。


仁「あと何が残ってるっけ?」


翠帝は隣にいる教頭先生に聞いた。結構ため口なんだな。意外っちゃ意外だ。


「タイムスケジュールですね」

仁「あ、おっけ」


結構仲よさげだ。翠帝もあんな感じで喋るんだな。


仁「あとはタイムスケジュールらしいです。小1,2、3年生と中学生は午前中に、小4,5,6年生と高校生が午後にやるらしいよ。だから最初は小1,2、3年生と中学生がグラウンドに残り、他のみんなは一度観客席に行ってくれな。以上だ」


そういえばここのグラウンドはなにか席があるしなんだろうと思っていたら、観客席だったのか。


「ありがとうございました。では先ほど言われた通り小学1,2、3年生と中学生は残り、他の生徒は観客席にお願いします」


先生の声と共に一部の生徒は観客席に向かって歩いて行った。


観客席に行く生徒はすべて移動したようで、教頭先生が話した。


「では中学生のみなさんは担当のクラスに移動してください」


その声と共に中学生たちがこちらに向かってきた。俺たちは中1の人たちが来るらしいが…


中学生たちがこちらに来た。俺たちは1組なのもあり一番端だった。どんどん中学生たちが減っていき、残った生徒がこちらに向かってきた。その中にいたのは…


真「あ!翠花姉!」

結夢「お姉ちゃん!」


翠花姉と日菜子さんがいたのだ…!嬉しくてつい翠花姉に飛びついてしまった。


翠花「ふふ。今日はずっと一緒だよ~」


俺はずっと翠花姉の隣にいたが、先生に一旦離され、先生が話した。


燕「ではみなさん。お兄さんお姉さんに挨拶しましょう。お願いします!」

クラスメイトたち「お願いします!」


みんなで中学生たちに挨拶をした。その声を聞き、日菜子さんが前に立ち、声を上げた。


日菜子「みんな!よろしくね!」

クラスメイトたち「よろしくお願いします!」

中学生たち「お願いします!」


俺たちとは違い、声変りをしたのであろう男子学生の低い声と高い女子学生の声が一緒に聞こえた。


挨拶を終わらせ、先生が並んでと言い、中学生たちは番号順に座っていった。隣に来たのは…


日菜子「ふふ、よろしく」


結夢のお姉さんである日菜子さんだった。結夢の苗字は一是。そして日菜子さんは結夢のお姉さん。番号が早いのも納得だ。だがまさか知り合いが隣になるとは思わなかった。


「では早速体力テストに移りたいと思います。先生方、よろしくお願いします」


教頭先生の掛け声と共に燕先生と翠花姉、日菜子さんのクラスの男の担任の先生が前に立った。


翔「まず、先生たちの自己紹介からいく。まず、俺の名前は『加藤(かとう)翔(しょう)』だ。よろしく」


俺たちは軽く頭を下げた。…加藤って前の世界でも結構有名な苗字だ。いるんだな。前の世界でも有名な苗字の人は。


燕「私は遠野燕です。よろしくお願いします」


先生の挨拶に中学生たちは頭を下げた。


翔「最初は200メートル走だ」


200メートル!?は!?小1が200メートル!?そんなのみんなぶっ倒れるだろ!?


燕「みんな忘れちゃだめだよ。神気、使えるからね」


そうだった。神気は使える。身体能力も上がるし、もしかしたら楽に行ける可能性もあるな。


翔「そうだ。神気が使える。頑張ってくれよな。では場所に移動するぞ」


俺たちは先生に連れられ200メートル走のところに向かった。そして測定場所に着いた。


翔「ここで測る。燕先生、俺があっちでタイムを測るから、説明等を」

燕「了解」


そう言い翔先生がゴールの方向に向かって歩いて向かった。


燕「ではみなさん。ここで200メートルを測ります。さっきも言いましたが神気を使えます。神気を纏って走ってくださいね」


俺は一つ疑問があった。俺は先生が話し終えるまで待った。


燕「小学生のみんなから測ります。そして番号順で走っていくからね。それで小学生が終わったら中学生のみんなが走っていくって感じです。流れはこんな感じ。質問ある人はいる?」


先生が話し終え、質問はあるかと聞いてきたので、俺は手を挙げた。


燕「お、真くん。どうしたの?」

真「能力って使ってもいいんですか?」


俺は神気を増やすには朱雀の力が必要だ。それが使えないとなると俺は全然神気が使えなくなってしまうから、これだけは聞かなければいけない。


燕「もちろん使えるよ。なんなら能力ないと厳しいと思うから、存分に使っていいよ」


能力が…使える!!なら俺は神気を増やせる!やったぞ!…だが能力が使えるとなると、また一つ質問ができた。


真「先生、もう一個いいですか?」

燕「なに?」

真「能力の形態で走ってもいいんですか?」

燕「うん。いいよ。というか走るっていうより、何秒で200メートルまでいけるかを測るの。だから飛べる能力を持ってるなら飛んでもいいの。そんな感じ。いいかな?」

真「はい。ありがとうございます」

燕「では、測っていこうか。では小学生のみんなは並んでいってね」


ついに体力テストが始まる…!俺は自信と期待を胸に臨むのだった__

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