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天帝転生~前世で王を夢見た俺は異世界で皇帝を目指す~  作者: おかしなお菓子
第2章 鍛錬編

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第27話 静かな成長、新たな稽古

少し時は流れ、俺は6歳になった。少なからず神気の扱い方や朱雀の扱い方も以前に比べて上手くなったと思う。神気は朱雀の教え方によって増やすことができ、前は1億出すことができなかったのが今や2億近くできるようになった。そして大きな鳥の状態の朱雀で飛ぶことに関しても、ある程度飛ぶことができるようになった。前のように事故になることを防ぐことができる程度には。だがそれでも朱雀がやっていた急旋回だとかはまだまだできない。朱雀の練習は定期的にやっていこうと思う。


また、翠花姉がくれた能力の本も読んでいる。すでに3週目に入っている。最初の方はどんなものか流し読みで読んで、それで理解できていないところだけ熟読している。内容は難しいものもあるが、読めないほどではなかった。



「ちゅんちゅん!」


朝を告げる鳥のさえずりが聞こえてきた。何度も聞いたことのある声だ。俺はその声で起きた。


真「んー!」


俺は体を伸ばして筋肉に起床を知らせた。


朱雀「最近は起きるのが早いのう」


朱雀が翠花姉の机の上に止まった。机の近くにベッドがあるため、朱雀との距離はとても近い。


真「まあね。小学校に行くために起きる時間も一定にしないといけないからさ。いい目覚ましだよ。朱雀」

朱雀「わらわを目覚まし扱いとはな。まあ毎朝やっておるしそうなっても仕方ないかもしれんのう」


朱雀を会得してから1年近く、毎朝朱雀はモーニングコールとも言うべきさえずりをしている。そりゃあ目覚ましのように思ってしまうのも無理はないだろう?


真「さて、リビングに行くぞ」

朱雀「うむ。翠花ももう起きておるしな」


翠花姉はいつも朝早くに起きている。朱雀がさえずりをする前から起きているんだ。朝弱いって蓮乃さんは言っていたが実際は結構強いと思っている。俺たちはリビングに向かった。翠花姉と蓮乃さんがすでに起きていた。


真「翠花姉、蓮乃さん。おはよう」

翠花「おはよう。真くん。もう本当にこの生活サイクルに慣れたんだね」

真「朱雀が毎回起こしてくるからね…」

翠花「あれはね…私も堪えたかな~…あはは…」

蓮乃「そんなにうるさいのですか?」

翠花「だって私朝弱いけどあの時間に起きれているんだよ?それがもう一種の証明になってるよ」

蓮乃「確かに…そう考えるとうるさいのでしょうね…」

朱雀「お主ら!わらわを何と思っておるのじゃ!」


騒音の元凶が俺の肩に乗ってきた。そしてこう言ったのだ。


翠花「モーニングコールがやばい…鳥…ですかね」


朱雀は銃に打たれたかのように後ろにのけぞった。


真「挙句の果てには起きないと頬をくちばしでつつくやばいやつ」


俺の言葉でのけぞった体が完全に落ち、床に落ちた。


朱雀「お…お主ら結構言うのう…」

翠花「事実ですから」


とどめの一撃が朱雀に突き刺さった。ここで違うよとかそんなことはないとかではなく事実としっかり言う翠花姉に敬礼だ。


蓮乃「朱雀様はまあ置いといて、朝ごはんにしましょう」

翠花「そうだね。食べよっか」


俺は倒れている朱雀をひっそりと体内に戻した。そして朝ごはんを作ってくれている蓮乃さんを待った。ご飯ができたようなので台所から取りに行った。そして机に置き、いつでも食べれるようにした。翠花姉と蓮乃さんの分も準備が終わったようだ。


翠花「それじゃあ…」

3人「いただきます!」


俺たちは朝ごはんをしっかりと食べた。俺は学校についてを食事中にしてみた。


真「翠花姉。学校ってどんな所なんだろうね」

翠花「うーん…そんなに特別気になるようなものはなかったような…」


意外とそんなものなのか?こっちの世界の学校がどんなものなのかわかっていないから何とも言えないけどあまり変わらないのかな?


蓮乃「メイン6教科、音楽に図工くらいですよ。私も行きましたが気になるような場所ではありません」


待て待て、今メイン6教科と言ったか?前の世界だと5教科だったような…国語、算数、理科、社会、英語の5教科だ。なんなら英語なんて高学年になってからのような気がするんだが…。


真「6教科?」

翠花「うん。国語、算数、理科、社会、英語、能力の6つ」

真「能…力?」


メイン5教科に関してはおおよそ何を学ぶのかはわかっている。だが能力というのは…何を学ぶんだ?


真「何について学ぶの?能力って」

翠花「多分真くんなら余裕だよね?蓮乃」

蓮乃「ですね。あの能力の本を3週読んでいる真くんなら困ることはないと思います。あ、でも計算はありますね。そこだけは…」

翠花「あれは4年生くらいからだよ。最初は知識ばっかり。しかもあの本に書いてあることしか言わないから結構暇な授業だよ」


そういうものなのか。実際に受けてみないとだ。百聞は一見に如かずってな!


真「そ、そっか。じゃあ教科じゃなくて施設は?」

翠花「めっちゃ広いね。王医学校は小学校、中学校、高校、大学の4つがすべて入っているの。別のところにキャンパスがあるわけでもないから本当に超でかい。迷子になるかもね。あの大きさは」


そこまで広いのか…東〇ドーム何個分だろうか?


蓮乃「ですが構造的にそうなることはないのでは?」

翠花「そうだね。小学校が正門から一番近い。中学、高校、大学となってくから、学内で小学校がどこ?ってなることはないと思うよ。正門から入ればね」

真「そうなんだ。でも小学生だけじゃないんでしょ?中学生や高校生が…」

翠花「そこも大丈夫。学生証を読み込ませると転移術が発動して中学校や高校に転移するの。だから会うこともないと思う」


すごいな最新の技術というのは。読み込ませるとかこっちの世界で聞くことになるとは思っていなかった。だが実際にあるんだもんな。翠花姉はそうしているんだろうし。


小学校の会話をしているともうみんな食べ終わっていた。


翠花「ふう。まあ小学校に関しては説明があると思うから、そこでしっかりと聞いておいでね」

真「そうするよ」

翠花「それじゃあ」

3人「ごちそうさまでした!」

蓮乃「今日はいかがしますか?」

翠花「今日は鍛錬軽めにしようかな。明日入学式なのに鍛錬して大けがしたらまずいからね」


軽め…この人の軽めってどんなレベルなんだろうか。神気に関しては増やす一方だから朱雀に教えてもらってねと翠花姉に言われているんだこの一年でな。知識に関しては本をもらったし読んでいれば入ってくる。といっても神気も知識もここ1週間くらいでいいだろうと言われたレベルだ。朱雀の状態での飛行もままならないから全然扱えていない。1年間サボってたわけではないのにな…。


蓮乃「では翠花さま。こんなのはどうでしょう?」


そう言い蓮乃さんが翠花姉に耳打ちした。翠花姉はうんうんと頷き、理解したようなジェスチャーをした。


翠花「それがいいね。真くんは才能あるといいね」

真「なにするの?」

翠花「それはこの後のお楽しみ。さ、準備してこようか」

真「うん」


俺はいつもの準備をして道場に向かった。翠花姉もすでに終わらせていて道場にいた。


翠花「さて、今までは神気と朱雀様の能力についてをやってきたけど、それらは真くんの努力次第で扱えるようになるから、そこは頑張ってね。これからやるのは能力系ではなくて、これ」


そう言い翠花姉は目の前に刀を出した。これは…翠花姉の能力の「沖田総司」か。沖田の刀を持ち、俺の目の前で見せた。


真「もしかして…刀?」

翠花「そう。刀。というか剣術だね。源一族の特筆すべきは剣術なの。剣術に関してはどこの家系よりも強いと言われてる、その剣術を真くんに教えようかなって」


剣術か…初めてだ。適当に振ったことはある。なんなら朱雀との戦闘の時にスサノオの剣を借りて朱雀の技とかも弾きまくったような。俺に剣術の才能はあるのかな…。


翠花「今日は構えを教えて終わるかな。結構型があってね。私が使ってる覇王流について、今日は教えていくよ」

真「うん!お願いします」

翠花「よし、とその前に。木刀を渡しておくよ。はい」


俺は翠花姉から木刀をもらった。この刀は…新品のようだ。全く傷がなく、使われた痕もない。


翠花「無理に振り回さないでね。怪我しちゃうといけないからさ」

真「うん。わかってるよ」

翠花「じゃあいっか。それじゃあ剣の構えからいくよ。まず、持ち方から。まず鍔というところがあるね?ここの少し下に右手で握る。そして左手は持ち手の部分の一番下のところをしっかりと握る。こんな感じ」


そう言い翠花姉は言ったとおりに刀を握った。持ち方を俺に見せるように近づいて見せてくれた。俺はその持ち方をしっかりと見た。正眼に構える持ち方って大体こんな感じだよなという持ち方だった。俺は見よう見まねでやってみた。


真「こ、こんな感じかな?」

翠花「うーんと…うん。合ってるね。持ち方はそれでいいよ。それを覚えていれば刀でも剣でも使えると思うよ。レイピアとかそういうのは違うけど基本的な刀とか剣とかはそれで大丈夫」

真「レイピアとかって使う日来るのかな?」

翠花「いつかはあるかもだけど、私が教えれるのはシンプルな刀や剣だけ。それじゃあ持ち方もいいし、次は足についてだね。て言っても難しくない。利き足はどっち?」

真「僕は右足かな?多分。利き手も右だし」

翠花「別に利き手と利き足は一緒ってじゃないけどね。真くんは右足ね?なら右足を前に出して左足をちょっとだけ下げる。どう?」


右足を前に出して、左足をちょっとだけ下げる。簡単だ。これが基本ならいいんじゃないか?俺は言われた通りにやってみた。


翠花「いいね。その形が刀の基本姿勢。それじゃあ覇王流の構えに入ろうか」

真「うん。お願いします」

翠花「よし、最初は見ていてね」


翠花姉はそう言いさっきの構え方から派生したような構え方をとった。その構えは刀を右側に添え、刀の刃の部分は上を向いていた。重心低めで、少し体をひねっていた。右足を少し右斜めに出し、左足を大きく後退させた。これが覇王流の構え…いつでも飛び出しそうな構え方だ…。


翠花「これが覇王流の構え方の一つ。”覇世(はぜ)の構え”って言うの」

真「”覇世の構え”…何て言うか…すごい構えだね」

翠花「でしょ?この構えは速攻に向いた構え方。でもこれとは別の構えもあるの」

真「別の構え?その…”覇世の構え”とは別の?」

翠花「そう。見てて」


翠花姉は刀を片手で持って、右足は踏み込むのではなく、地面に刺さりそうな勢いで踏みしめた。左足は軽く地面に触れている程度だった。そして左手を俺に向けて伸ばした。


その時、俺は翠花姉から圧倒的な圧を感じた…。


翠花「感じる?私今結構圧力をかけてるんだけどさ」

真「う…うん。す…すごい…。…!!」


俺の右肩がすごく熱くなった…!なんだ?この痛みは…!俺は思わず右腕を抑えた。


翠花「真くん!?大丈夫!?」


翠花姉は抑えている部分の服をめくってくれた。俺からは見えていないが翠花姉は驚いたような顔をしていた。


翠花「なにこれ…剣のマークが見たこともないくらいに光ってる…!」


翠花姉は驚いてはいるが、俺に現状を見せようと写真を撮ってくれた。そこに映っていたのは…赤く輝く剣のマークだった。いつもなら光っていることなんてなかった。だが写真には光り輝くマークがあった。なにが起きているんだ?


翠花「真くん。一旦、屋敷の医務室にいこう。なにかあるかもしれないから」


そう言い翠花姉は俺をお姫様抱っこして、医務室に駆け込んだ。俺をベッドに寝かせ、救急バッグを取り出した。マークを隠すように包帯を巻いてくれている。


翠花「なにか心当たりはある?」

真「ううん。何もないよ」

翠花「剣のマークだから…スサノオ様が関係してるのかな?」

真「わからないよ。スサノオに聞くこともできないし…」

翠花「朱雀様は?真くんのこころの世界入れるよね?」

真「そっか。朱雀。来れる?」


俺は朱雀を呼んでみた。少し時間が経ち、俺の肩に朱雀が降りてきた。


朱雀「うむ。スサノオに聞いてこればよいのじゃな?」

真「ああ。頼むよ」


そう言い、朱雀は火に包まれ消えた。



真のこころの世界にて__


朱雀は真のこころの世界を飛びまわっていた。朱雀は圧倒的な覇気を纏う存在をすでに見つけていて、その存在に向けて飛んでいた。


朱雀「距離があるのう…お、いたいた」


朱雀の視界に覇気を纏う者の正体が映った。そこにいたのは…


朱雀「久しぶりじゃな。スサノオよ」

スサノオ「朱雀か。何の用だ?真はまだ必要神気量に遠く達していないぞ。我が外界に出ることもまだないであろう?」

朱雀「ああ、真は未だ2億程度。スサノオの発現は相当な量増やさなければいかん。わらわが来たのはそれではない。お主、真に何をした?腕のマークが熱いと言っておった。翠花も真の体のことで気になっておった」

スサノオ「そうか…いやなに、我が現世にいた時代に人間に教えた型をこの目で見ることになるとは思っていなくてな。思わず心が躍ってしまってな。真の体に異常が出てしまったのならすまなかったと伝えておいてくれ」

朱雀「承知した。じゃがあまり目立つ行動をするでないぞ。真も翠花も困っておった」

スサノオ「わかった。覚えておくとしよう」


朱雀はスサノオのもとを去った。朱雀が去ったあと、スサノオは一人でつぶやいていた。


スサノオ「あの構えは当時の国を治めていた王と皇帝に我がそれぞれ教えた構え…別々の流派のはずだが…。もしや…あの緑髪の少女、もしくは教えた人間は…王と皇帝の間に生まれ、そのどちらの流派も会得し、自身の流派として派生させた者の子孫か…ふふ。はーはっはっはっはっは!退屈せぬな!この世界は!」


剣を極めた神が大きな笑い声をあげた。その声は真のこころの世界全土に渡るほどの大きな声量であった。その声は朱雀の耳には聞こえてはいなかった__

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